こんにちは!
今シーズン、ラ・リーガで中位に沈み苦しんでいるバルセロナですが、
ロナルド・クーマン監督を解任し、後任はクラブOBのシャビ・エルナンデス監督に決定しました。
シャビ監督はバルセロナのスタイルへ強いこだわりを持ち、かつてのバルセロナを取り戻すのにふさわしい人選と言えます。
そこで本記事では、バルセロナ新監督に就任が決定したシャビ・エルナンデス監督について、
これまで指揮してきたアル・サッドでの戦術や成績と評価、そして年俸についてご紹介し、現役時代のプレースタイルや就任後に期待されることや予想フォーメーションもまとめてみました(^^)/
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バルサ監督シャビの戦術と成績や評価と年俸は?現役時代はどんな選手?
バルサ監督シャビの戦術
シャビ監督はこれまで指揮をとってきたアル・サッドでは、3-6-1や3-5-2といった3バックを好んで採用していました。
どのフォーメーションでも中央の人数を多くし、「ティキ・タカ」と呼ばれるショートパスを細かく繋ぎ、オフ・ザ・ボールの動きでゴールへの道を切り開いていく戦術を成り立たせますが、
流動的に選手が動くことが重要と考えているため、フォーメーション自体を重んじてはいないようです。
– バルサ新監督に就任したシャビが、アルサッドで披露したティキタカ pic.twitter.com/7TxU4pbf0E
— (@FOOTBALLVOICE3) November 5, 2021
また、シャビは「練習でも相手陣内の深い位置でボールを保持する練習を多く取り入れている」と話しており、
ポゼッションを高めてゴール前まで運び、どんな手段でもゴールチャンスを作れるように攻めます。
一方、押し込まれた相手の反撃はロングカウンターのみとなり、相手ストライカーにうまく対応できるかが守備陣に求められていることになります。
シャビ監督はまた、ボールを保持することは美しいことだとも話しており、美しく勝つことの必要性を理解している一人であり、観る人を魅了するサッカーを展開しています。
バルサ監督シャビの成績と評価
シャビ監督はカタールでの2シーズンで93試合を戦い、63勝14分16敗と大きく勝ち越し、
計7つのタイトルを獲得しています。
そして、34戦無敗記録も打ち立て、「時間と共にアル・サッドを成熟させている」と言われており、カタール国内では非常に高い評価をされています。
一方、ACLでの優勝経験はなくトップレベルでの経験不足がラポルタ会長らに心配されていますが、
「バルセロナの哲学をよく知るシャビなら大成功する」と元バルセロナ監督のペップ・グアルディオラは太鼓判を押していました。
バルセロナの過渡期で、難しいタイミングでの就任と言えますが、カタールでバルセロナ仕込みのティキ・タカを実現させた指導力は高いと言えますし、
現役時代にトップクラスの監督たちのマネジメントを見てきたシャビだからこそ、戦術・マネジメント共に今後も高い評価を築き上げていくことができるでしょう!!
今シーズンの立て直しと、来シーズン以降の飛躍に向けた土台作りをきっちりと行うことを期待したいです(^^)/
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バルサ監督シャビの年俸
シャビ監督はアル・サッドでは1000万ユーロ(約13億円)の契約でした。
現在、シャビ監督の詳細な年俸は発表されていませんが、アル・サッドへの契約解除金として500万ユーロの支払いに加えコーチングスタッフを召集した場合、合計で300万ユーロの給与支払いが想定されています。
一部報道では、契約解除金の半分をシャビが負担してでもバルサへ帰還したという美談がありますが、
クーマン前監督への違約金が1200万ユーロと、シャビ監督就任にあたってトータルで最大2000万ユーロ(約26億円)の出費が予想されます。
そのため、シャビ監督の年俸自体はスペインのサラリーキャップのために、過去の監督たちと比べても低い額になることが想定されます。
それでは、境遇の似ているグアルディオラ監督以降の歴代監督の年俸を見てみましょう(^^)/
ペップ・グアルディオラ
・初年度: 150万ユーロ(※最大300万ユーロ)
・最終年: 1100万ユーロ
ティト・ビラノバ
・700万ユーロ
ヘラルド・“タタ”・マルティーノ
・540万ユーロ
ルイス・エンリケ
・1650万ユーロ
エルネスト・バルベルデ
・1900万ユーロ
キケ・セティエン
・400万ユーロ
ロナルド・クーマン
・800万ユーロ
シャビ監督は最大推定で300万ユーロ以下ですので、歴代監督と比較してもかなり低いですが、
ペップの例のようにリーガや国王杯、CLにてインセンティブが用意されている可能性もあると思います。
タタ・マルティーノ監督以降は高い年俸に沿わない結果が多かったですが、
バルサのDNAを熟知しているシャビ監督ならば、成功を収め、契約更新時に年俸が跳ね上がっていく事が期待できます(^^)/
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バルサ監督シャビの現役時代
シャビ・エルナンデスはティキ・タカの具現者で、スペイン史上最高のMFと言われています。
その確かな足元の技術に加え、「カラコーレス」と呼ばれる足下にボールを置いたままのターンがトレードマークでした。
そして、カラコーレスにより足下にボールを置きつつ周囲の状況を視認ができ、シャビは群を抜く認知力と、インテリジェンス、そして思い描いたプレーを実現できる高い技術でゲームを支配していました。
加えて1試合の走行距離が11 kmを超えたり、セカンドボールの回収率も高かったり、運動量も多く、守備でも味方CBと連携して挟み込んで奪い切るなど、攻守両面で不可欠な選手でした。
バルセロナでは98-99シーズンにトップチーム昇格を果たすと、14-15シーズンの退団まで750試合以上に出場し、
獲得タイトルは国内リーグ・国王杯・欧州CL・クラブW杯を合わせて25個を手にすることになります。
得点数はポジション柄少ないですが、クラシコやビッグゲームでの先制点など、重要な局面でのゴールが印象的で、
ペップ・グアルディオラの元で3冠達成など、成功を収めたチームで心臓の役割を担っていたのがシャビであり、
彼なしではバルセロナの成功は無かったかもしれません。
そして、イニエスタとのコンビはスペインサッカー史上最も魅力的なコンビと言え、10-11シーズンにはメッシ・イニエスタと共にバロンドール最終候補3名に選出されました。
なお、スペイン代表ではEURO2008と2010年のW杯を制し、パス本数やパス成功率、チャンスクリエイト数などを2位以下に差をつけて1位になり、
無敵艦隊スペインの中心選手としてビジャやトーレスのメモリアルゴールや重要なゴールをアシストするなど、記憶にも記録にも残る名プレーヤーでした。
14-15シーズンでバルセロナを退団するとカタールのアル・サッドに加入し、2019年の引退後にそのままアル・サッドの監督に就任し、現在に至ります。
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バルサ予想フォーメーションとシャビ新監督への期待
クライフからペップへと受け継がれてきたバルサのティキ・タカを復活させ、見る人を魅了させて勝つ事をサポーターが最も期待していると考えられます。
クーマン体制では見られなかったポゼッション志向のポジショニングや、プレッシング方法が見られるようになると思われます。
また、アル・サッドでは3バックを基本的に用いていましたが、ラポルタ会長はクーマン政権下では4-3-3を使うように指示してたことからシャビも4-3-3をベースにすると予想されます。
以下、4-3-3での予想スタメンです。
SBにはデスト、セルジ・ロベルト、CBにはアラウホやラングレ、ウンティティが控えます。
インテリオールにはコウチーニョに加え、リキ・プッチやガビ、ニコ・ゴンサレスなどヤングスター達が控えていて非常に今後が楽しみなポジションです。
一方、ブスケッツの控えが不在であることや、前線はアグエロが不整脈のために戦列を離れるなど質・量共に不安が残ります。
カンテラの重要性を熟知するシャビ監督には、若手新戦力の発掘への期待がある一方、かつての同僚達をどう指導し、そして徐々に構想から外していけるのかがマネジメントで注目すべきポイントです。
バルセロナの財政や取り巻く環境など不安な要素はありますが、ペップのようにバルサのDNAを引き継ぐかつての選手ならばきっと正しい道へ導いてくれるでしょう!
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まとめ
バルセロナ新監督に就任したシャビ監督の戦術と成績や評価と年俸、現役時代のプレースタイル、そしてバルサ復活へ予想フォーメーションや期待についてご紹介しました!
バルサのフロントやサポーターは、ペップの再現のようにティキ・タカをベースとした美しく勝つことをシャビ監督に求めています。
過渡期のバルサであり、またシーズン途中での就任に加え、財政面や主力の高齢化など難しい点は多くありますが、
一流監督の元で学んだマネジメント力や、アル・サッドでの自信を活かして、バルサの再建に向けた土台作りに今シーズンは大注目です。
そして数年後、シャビ監督の元、カンテラ出身のヤングスター達がバルサへ黄金期を再びもたらしてくれる日を楽しみに見ていきましょう!
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