バルセロナ2022冬移籍情報!噂の獲得候補・狙っている選手や補強ポイントは?

こんにちは!

2021-22シーズン前半戦のバルセロナは、リオネル・メッシの退団や、

ロナルド・クーマン監督の解任、そして依然として圧し掛かる財政難など、

穏やかではない時間を過ごしたと言えます。

しかし、クラブのレジェンドであるシャビ・エルナンデスの監督就任や、

冬の移籍市場での補強の動きもあり、後半戦に向けて明るいニュースも入ってきています。

本記事では、そのバルセロナの2022年冬の獲得候補となっている選手や退団・放出候補の選手、そして補強ポイントについてまとめてみました!

 

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>>FCバルセロナ2022夏移籍最新情報!噂の獲得候補や補強リスト・ポイントは?

 

バルセロナ2022冬移籍で獲得と噂の補強候補・狙っている選手

フェラン・トーレス(FW)

 

所属チーム:マンチェスター・シティ

市場価値:4500万ユーロ(約59億円)

 

12月28日にバルセロナへの完全移籍が発表され、2022年1月10日に、

サラリーキャップの問題も解決し、無事選手登録が完了しました。

 

フェランはバレンシアの下部組織出身の選手で、

17歳の時にプリメーラ(スペイン1部)デビューを果たします。

世代別のスペイン代表としても活躍し、

昨年行われたEURO2020では21歳ながら全試合に出場し、

スペインのベスト8の成績に貢献しました。

 

大会終了後、ペップ・グアルディオラが率いるマンチェスター・シティへと移籍し、

当初プレミアリーグへの適応で苦しみましたが、

シーズン終盤のニューカッスル・ユナイテッド戦ではハットトリックを記録するなど、存在感を見せ、

最終的に公式戦36試合で13ゴール3アシストを記録し、来シーズンへの期待を覗かせました。

 

続く今シーズンでは、

得意としているウイングのポジションから本格的に偽9番のポジションを任され、

開幕から4試合連続でスタメンで起用されると、2ゴール1アシストの活躍を見せていましたが、

スペイン代表として参加したUEFAネーションズリーグのイタリア戦で

右足骨折の怪我を負い戦線を離脱します。

 

その間、フィル・フォーデンやガブリエル・ジェズスが

偽9番のシステムに適応を見せたことで、フェランの序列が下がり、

取引相手がペップ・グアルディオラと接点があるバルセロナだったこともあり、

シティは適正価格での売却に踏み切ったと考えられます。

 

フェランは、スペイン代表において手薄なウイングを主戦場とする選手で、

シャビ監督もウイングの選手として、獲得を熱望しているとされていました。

 

フェランのプレースタイルは、

優れたボディバランスを持ち、推進力のあるドリブルやテクニックを駆使して、

サイドからチャンスメイクを行うウインガータイプの選手です。

 

シティに移籍後は、偽9番として起用されたことでプレーの幅を増やし、

ポジション変更を繰り返しながら、タイミング良くスペースに飛び出し

チャンスボールに合わせたり、こぼれ球に反応したりと、

ストライカーとして嗅覚も身に付けました。

 

オフ・ザ・ボールの質にも磨きをかけたことで、点取り屋としても期待が掛かり、

既にスペイン代表では通算12ゴールをあげ、

同じスペイン人FWであるダビド・ビジャを彷彿とさせる選手へと成長を見せています。

アルバロ・モラタ(FW)

 

所属チーム:ユヴェントス(保有元:アトレティコ・マドリード)

市場価値:3500万ユーロ(約46億円)

 

シャビ監督が獲得を望んでいるとされ、

ユヴェントスが後釜確保に成功した場合には、実現可能とまで報道されていましたが、

ユヴェントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督が今冬での退団を否定しました。

 

更に、モラタの保有元はアトレティコ・マドリードであり、

リーガ内でライバルであるバルセロナの強化に繋がる移籍には否定的であることが考えられ

獲得には複数の問題をクリアしなければなりません。

 

モラタはレアル・マドリードの下部組織出身の選手で、

18歳の時にトップデビューを果たします。

 

しかし、デビュー当時は銀河系軍団に割って入ることが出来ず、

4年後にマドリーを離れることになりますが、

 

ユヴェントス⇒レアル・マドリード(復帰)⇒チェルシー⇒

アトレティコ・マドリード⇒ユベントス(ローン移籍)と、

ビッグクラブを渡り歩き、バルセロナへの移籍が決まった場合、

スペインのビッグ3を渡り歩く異色のキャリアと言えます。

 

渡り歩いた各クラブでは、結果を残すシーズンもありましたが、プレーの安定性がなく、

モラタがトップチームに昇格したシーズンから現在までの成績を振り返ってみると、

 

2013-14:35試合 9ゴール 1アシスト(レアル・マドリード)

2014-15:47試合 15ゴール 7アシスト(ユヴェントス)

2015-16:48試合 12ゴール 11アシスト(ユヴェントス)

2016-17:43試合 20ゴール 6アシスト(レアル・マドリード)

2017-18:48試合 15ゴール 6アシスト(チェルシー)

2018-19:41試合 15ゴール 1アシスト(チェルシー/アトレティコ・マドリード)

2019-20:44試合 16ゴール 5アシスト(アトレティコ・マドリード)

2020-21:44試合 20ゴール 13アシスト(ユヴェントス)

2021-22:24試合 7ゴール 3アシスト(ユヴェントス)※2022年1月12日時点

 

となっており、

継続してシーズン2桁得点は記録しているものの、キャリアハイとなっている2020-21シーズン以外は、

ビッグクラブのストライカーとすると物足りなさも感じる成績となっていることや、

好不調の波が激しいことがクラブを転々とする要因に繋がっていると言えます。

 

モラタは、オフ・ザ・ボールの動きから相手のDFの背後を狙っていく選手であり、

カウンターの場面でも存在感を見せます。

 

189cmの長身から繰り出されるヘディングゴールも得意であり、

セットプレーやクロスのターゲットマンになりますが、

フィジカルが伴うポストプレーはあまり得意ではなく、

ワンタッチパスなど、味方と連係してボールに絡むプレーの方が得意としています。

 

一方で、モラタの欠点はメンタルやコンディションの部分から来るパフォーマンスの波であり、

簡単なゴールを外してしまう事や、オフサイドトラップに何度も引っ掛かりチャンスを潰してしまう事、

試合から消える時間が多くなってしまう事など、悪いときはとことん悪くなってしまう選手です。

 

このため、好調時には得点を量産するものの、一時不調に陥るとなかなか結果が出せないことから、

ビッグクラブが欲しがる逸材ではあるものの、長居出来ない理由と言えます。

アントニー・マルシャル(FW)

 

所属チーム:マンチェスター・ユナイテッド

市場価値:3200万ユーロ(約42億円)

 

モラタを獲得出来なかった場合のオプションとして

獲得を検討されていることが報じられています。

 

しかし、バルセロナの補強に関する全権をシャビが握っているとされているため、

シャビ(バルセロナ)の哲学から考えると、プレースタイルなどから、

補強の対象に含まれている可能性は低いと考えられます。

 

マルシャルは、ユナイテッドでの出場時間が激減していることもあり、

適正価格での売却や、ローン移籍も容認する考えであると見られていることから、

財政難であるバルセロナの候補として報道されたと推測されます。

 

マルシャルは、オリンピック・リヨンの下部組織出身の選手で、

18歳の時にトップデビューを果たします。

 

その後、モナコへと移籍すると、このシーズン18~19歳ながら公式戦48試合に出場し、

12ゴール5アシストを記録する活躍を見せ、当時10代の選手としては最高額となる移籍金

マンチェスター・ユナイテッドへと移籍します。

 

2015-16シーズンは、

移籍初年度ながら公式戦50試合に出場し、17ゴール9アシストを記録し、

今後のユナイテッドを背負う選手として期待されていました。

 

また、キャリアハイとなる2019-20シーズンには

公式戦48試合に出場し、24ゴール12アシストを記録しますが、

この他のシーズンで継続したパフォーマンスが見られない事や、

チームプレーを疎かにしていることで、近年は起用時間にも影響が出てきています。

 

マルシャルは、推進力のあるドリブルや、

スピードに乗ったまま技術の高いプレーを行うことが出来る選手で、

カットインからのシュートやクロスでチャンスを演出します。

 

主に左ウイングやセンターフォワードの位置で起用されますが、

起用されるポジションに関わらず、

基本的に左サイドに流れてボールを受けたがる選手であることや、

バイタルエリアまで降りてきて味方とのワンツーを狙うなど、

前線に張るタイプの選手ではありません。

 

一方で、近年の課題が守備時のプレーであり、

チーム内にエデンソン・カバーニやブルーノ・フェルナンデスなど、

攻撃的なポジションの選手でもプレスやプレスバックを行う選手がいることに対し、

マルシャルは意識の問題からか、

積極的に守備を行う姿勢が見られず、サポーターからの不満も募る要因となっています。

 

点取り屋として専念させるプレーをさせることが出来れば、十分なポテンシャルのある選手ですが、

現代サッカーにおいて、ネガティブトランジション(守備への切り替え)の意識は必須であり、

意識改革が行われない限り、起用する監督はこの部分に目を瞑る必要があります。

 

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セサール・アスピリクエタ(DF)

 

所属チーム:チェルシー

市場価値:1100万ユーロ(約14億円)

 

2022年6月30日でチェルシーとの契約が切れるため、契約更新が行われない場合には、

フリーでの獲得が可能となっていることから、バルセロナへの移籍が有力であると報じられ、

一部報道では、既に個人合意しているとも伝えられています。

 

アスピリクエタ側はチェルシーに対して、

2年の契約延長と+1年の延長オプションを希望していますが、

チェルシー側は1年の契約延長と+1年の延長オプションを希望しています。

 

アスピリクエタはオサスナの下部組織出身の選手で、そのオサスナでトップデビューを果たします。

 

2010年6月にはオリンピック・マルセイユへと移籍し、2年間プレーした後、

2012年8月に、現在も所属しているチェルシーへと移籍します。

 

チェルシーでは、

2022年1月の時点で公式戦450試合以上に出場するなど、クラブのレジェンド的存在であり、

今シーズンはチームのキャプテンも務めています。

 

アスピリクエタはインテリジェンスに優れ、攻守において的確なポジションを取れることや、

接触プレーも惜しまず、潰し屋にもなれる選手です。

 

利き足は右ですが、左右のサイドバックでプレー出来ることも強みであり、

攻撃参加の部分では、相手の深いエリアまでオーバーラップするタイプではなく、

中盤の位置から質の高いパスでゲームメイクに参加したり、

アーリークロスといったチャンスメイクを得意としています。

 

また、3CBの一角として起用されることも多く、身長178cmであることから、

CBとすると長身の選手ではありませんが、

前述のとおり、インテリジェンスの高さから予測にも優れ、

身長差によるミスマッチが起こらない限り、CBで起用されても穴にならない選手です。

 

一方で、スペイン代表としては遅咲きの選手であり、昨年のEURO2020の大会を境に、

32歳にしてスペイン代表の右サイドバックでレギュラーを務めています。

 

チェルシーのレジェンド的な存在になっているアスピリクエタには、

サポーターから契約延長を望む声が上がっていますが、

チェルシーと折り合いをつけることが出来るのか、注目が集まります。

アーリング・ハーランド(FW)

 

所属チーム:ボルシア・ドルトムント

市場価値:1億5000万ユーロ(約197億円)

 

一部報道で、ハーランドの代理人であるミノ・ライオラと、

バルセロナの会長であるジョアン・ラポルタが数か月にも及ぶ話し合いを行っているとされ、

ラポルタ会長もクラブ内の人件費や選手の整理を行った上で、

獲得の資金を確保出来ると自信を見せています。

 

ハーランド獲得に掛かる費用は、移籍金、サラリー、代理人への手数料を含めて

3億ユーロ(約400億円)にも上ると算出されており、

現在のバルセロナの財政難を考慮すると、非現実的なプランと言えます。

 

しかし、バルセロナとしては

リオネル・メッシが退団した後のアイコン的存在を確保したい考えであり、

ライバルであるレアル・マドリードは、キリアン・エンバペの獲得が現実的になってきている事から、

名実ともに疑いの余地のないハーランドを今夏に向けた最優先ターゲットに据える可能性があります。

 

ハーランドは、母国(ノルウェー)のブリンFKの下部組織出身の選手であり、

同リーグのモルデFKを経て、レッドブル・ザルツブルクに移籍すると、

チャンピオンズリーグの舞台でも存在感を見せたことで、

ハーランドの名前を一躍有名にしました。

 

このとき、僅か18歳の選手ながらビッグクラブへの移籍が取り沙汰されていましたが、

2019-20シーズンの冬にボルシア・ドルトムントへの移籍を選択し、

加入から2020-21シーズンまでの間に、

公式戦62試合に出場し、57ゴール18アシストを記録する活躍を見せ、

今シーズンも既に公式戦18試合で、19ゴール10アシストを記録する大活躍を見せています。

 

ハーランドは194cmと長身のストライカーですが、

プレースタイルはフィジカルに頼ったプレーではなく、

オフ・ザ・ボールの質の高さに定評があり、

常にポジションを変えながら相手の嫌なスペースを突き、チャンスを狙っていきます。

 

また、長身の選手としては珍しくスピードも兼ね備え、

前線からのプレスや相手の背後を狙う動きにも活かされ、

時には、体を倒したバイシクルシュートを狙うなど、アスリート能力が高い選手です。

 

このことから、豊富な得点パターンと得点能力を誇るだけではなく、

若い選手ながら広い視野とエリア内での冷静さを併せ持ち、

数字からも伺えるように、アシストもできる選手です。

 

ハーランド獲得には、

資金力を持つ全てのビッグクラブが関心を寄せていると言っても過言ではありませんが、

二転三転する報道の中には「スペインでのプレーを希望している」とも報道されています。

 

バルセロナ2022冬移籍で噂の退団・放出候補

サミュエル・ユムティティ(DF)

 

市場価値:200万ユーロ(約2億6000万円)

 

※2022年1月10日に2026年までの契約延長とサラリーの減俸に合意しました。

 

近年は怪我での離脱が多く、

フィジカル面での問題から低調なパフォーマンスが続いていることで、

序列が下がり、現状、戦力に見合わない高額のサラリーがネックとなっていました。

 

このことから、兼ねてより売却対象の選手となっていましたが、

サラリー減俸のための契約延長を交わしたことで、

売却の可能性はほぼ消滅することになります。

 

一方で、ローン移籍の可能性はまだ残されており、

ユムティティ側も自身の存在価値を再び証明するために、

ローン移籍を容認する可能性も報道されています。

 

ユムティティは、8歳の頃からオリンピック・リヨンの下部組織に所属し、

18歳のときにトップチームへと昇格します。

 

順調に成長を見せると、EURO2016のフランス代表にも選出され、同年6月に、

下部組織時代から15年間在籍したリヨンを離れ、バルセロナへと移籍を果たします。

 

バルセロナ加入当初は、怪我の影響もありながらも、

貴重な左利きCBとして、ジェラール・ピケらと共にCBのレギュラーに定着します。

 

しかし、近年は度重なる怪我により離脱期間が多くなっていることで、

パフォーマンスにも影響し、今シーズンの出場は僅か1試合となっています。

 

ユムティティのプレースタイルは、現代のモダンなCBと言える選手で、

対人の強さ、足元の上手さ、空中戦の強さ、置き去りにされないスピードを併せ持っています。

 

特に、バルセロナが獲得した選手だけあり、後方からのビルドアップで攻撃のリズムを作れ、

フィジカルやコンディション面での問題が無ければ、

シャビ監督の構想に入るCBとなっていた可能性もあります。

 

また、アフリカ(カメルーン)の血が流れていることもあり、身体能力が高く、

相手選手と並走できるスピードや、競り負けないフィジカルに活かされています。

 

このように、ポテンシャルに秘めた選手であることは間違いありませんが、

現状では戦力として計算できる状態になく、サポーターは複雑な心境となっています。

セルジーニョ・デスト(DF)

 

市場価値:1800万ユーロ(約23億5000万円)

 

デストは、2012年にオランダのアルメヤ・シティの下部組織から、

アヤックスの下部組織に移籍し、2019年の7月、19歳の時にトップチームへと昇格します。

 

2019-20シーズンのプロデビューから僅か1年後の2020年の10月にはバルセロナへと移籍を果たし、

移籍初年度である昨シーズンは公式戦41試合に出場し、更なる成長が期待されていました。

 

今シーズンは、クーマン監督の下ではレギュラーとして起用されていたものの、シャビ監督の下では、

怪我や新型コロナウイルス感染による離脱もあり、復帰後もベンチを温める時間が多くなっています。

 

このことから、

デストにはバイエルン・ミュンヘン、チェルシー、アーセナル、アトレティコ・マドリードなど、

多くのクラブが興味を示していると報道されています。

 

デストは、ウイングからサイドバックにコンバートされた選手であることから、

攻撃参加を得意としており、味方と連係しながら深い位置まで潜り、

チャンスメイクを行っていきます。

 

一方で、攻撃的なポジションの選手だったこともあり、守備面での不安定さや、

若さ故のパフォーマンスに波があるなど、安定性が欠けていることは否めませんが、

まだプロデビューから3年目の21歳であり、これから経験を積んでいくことで改善されることに期待が掛かります。

フレンキー・デ・ヨング(MF)

 

市場価値:7000万ユーロ(約91億5000万円)

 

スペイン国籍を持つアンス・ファティ、ペドリが非売品であることを考えると、

バルセロナの選手の中でも最も市場価値の高い選手であり、現在の財政難から、

破格のオファーを受け取った場合には、売却に踏み切る可能性があります。

 

フレンキーはヴィレムIIの下部組織時代から「史上最高のタレント」と評されるほど、

若くして頭角を現し、2013年8月に16歳の若さでプロ契約を結びました。

 

トップチームデビューを果たしたのは2015年の5月であり、同年8月にアヤックスに移籍すると、

1年間は所属元のヴィレムIIにローン移籍という形で残留します。

 

しかし、一年後に去る事が決まっているフレンキーに対して、

多くの出場時間が与えられなかったことで、同シーズンの冬にアヤックスへと正式に加わり、

下部組織のヨング・アヤックスでプレーします。

 

2017-18シーズンにはトップチームへと昇格し、以降、レギュラーを掴みます。

 

フレンキーが世界的な注目を浴びることとなるのが、

2018-19シーズンのチャンピオンズリーグでのアヤックスの躍進であり、

このシーズンの冬の移籍市場で、シーズン終了後の2019年の夏にバルセロナ加入の契約を結びます。

 

バルセロナとの契約終結後、決勝ラウンドに進出したアヤックスは、

ラウンド16ではレアル・マドリードを破り、準々決勝ではユヴェントスを破ると、

CLベスト4に進出し、アヤックスの様々な選手がビッグクラブから熱視線を浴びることとなります。

 

フレンキーはパス、トラップ、ボールコントロールといった基本的な技術が非常に高く、

視野の広さや、当たり負けないボディバランスを併せ持っているため、

常に安定したプレーでチームに安定感をもたらします。

 

ロングパスの精度も高く、チャンスメイクでも能力を発揮できるだけではなく、

守備の面でも広い範囲をカバーすることが出来るため、必要な時に必要なプレーが出来る選手で、

司令塔タイプの選手でありながら、

ボックス・トゥ・ボックスの選手としても働くことが出来ます。

 

この器用さから、中盤の複数のポジションをこなせるだけではなく、

緊急時にはCBで起用されることもあり、ポテンシャルと知性の高さが伺えます。

 

フレンキーを手放すには惜しい選手であることには間違いありませんが、

高額で売却できる選手であることから、サポーターは複雑な心境であると言えます。

 

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フィリペ・コウチーニョ(FW)

 

市場価値:1800万ユーロ(約23億5000万円)

 

※1月7日にアストン・ヴィラへのローン移籍が発表されました。

 

4000万ユーロ(約52億円)の買取オプション付きとなり、

サラリーはヴィラからのみ受け取り、

バルセロナへのサラリーの負担をゼロに抑える契約を結んでいると報道されています。

 

コウチーニョは母国ブラジルのヴァスコ・ダ・ガマの下部組織出身の選手で、

16歳の時点で将来が期待される若手選手として注目を集め、

インテル・ミラノと契約を結ぶことになります。

 

セリエAの規定により出場が叶わなかったため

古巣のヴァスコ・ダ・ガマに2年間のローン移籍後、18歳となった2010年にインテルへと戻ります。

 

その後、エスパニョールへのローン移籍などを経てインテルでプレーしますが、

安定したパフォーマンスを見せられず、2013年の1月にリヴァプールへと移籍します。

 

リヴァプール移籍当初はイングランド特有のフィジカルコンタクトに適応できず、

苦しむ時間もありましたが、次第に適応を見せると、

リヴァプールでは多くの時間を過ごし、

公式戦201試合に出場し、54ゴール46アシストを記録しています。

 

2018年の1月には、過去にもオファーを受けていたバルセロナへと移籍します。

 

バルセロナでは、シーズン途中の加入にも関わらず、

リーグ後半戦で18試合に出場し、7ゴール7アシストの活躍を見せ、

更なる活躍が期待されていましたが、怪我の影響などもあり波に乗り切れず、

2019-20シーズンにはバイエルン・ミュンヘンへとローン移籍をしました。

 

バイエルンでは一定の結果を残しましたが、

完全移籍とはならず、シーズン終了後にバルセロナへと戻り、以降、

アストン・ヴィラへのローン移籍が決まるまでの1年半の間で、

公式戦30試合に出場し、5ゴール2アシストと振るわない成績が続いていました。

 

コウチーニョのプレースタイルは、独特のリズムから生み出されるドリブルを武器に、

相手陣内の深い位置まで侵入し、ゴールやアシストを狙っていく選手です。

 

スピードで抜き去ると言うよりも、

細かいタッチやテクニック、フェイントを駆使して突破していくイメージです。

 

また、カットインからのミドルシュートもコウチーニョの代名詞とも言える武器であり、

リヴァプール時代にはスタンドを沸かす多くのミドルシュートを決めていました。

 

守備の面では、ユルゲン・クロップ監督(リヴァプール時代)の下では、前線からのプレスなど、

守備にも貢献できる選手でしたが、バルセロナでは守備の貢献はあまり見られず、

チーム内の約束事として叩き込まれていれば、実行できる選手であると考えられます。

 

このため、アストン・ヴィラへと移り、

現役時代はコウチーニョとチームメイトであり、クロップの戦術を受け継いでいる

スティーブン・ジェラード監督の下で、再び輝きを取り戻すことに期待されています。

ウスマン・デンベレ(FW)

市場価値:3000万ユーロ(約40億円)

 

バルセロナとデンベレの契約は2022年6月30日で切れるため、

売却に動きたいバルセロナですが、高額での売却が難しいことや、

半年後に契約が切れる選手に移籍金を支払うクラブが現れるのか不透明な状況となっています。

 

また、デンベレとは契約延長の話し合いも行われていますが、

一部報道では、年棒アップと契約延長のボーナスを要求していると見られ、

財政難やサラリーキャップの問題から、続々とサラリーカットを進めているバルセロナにとって、

受け入れられるものではなく、交渉は打ち切り寸前であると見られています。

 

デンベレはスタッド・レンヌの下部組織出身の選手で、17歳の時にトップデビューを果たすと、

リーグ戦26試合に出場し、12ゴール5アシストを記録します。

 

この活躍から、ボルシア・ドルトムントへと移籍すると、

18歳ながら移籍初年度で公式戦49試合に出場し、10ゴール21アシストを記録する活躍を見せ、

レンヌでのプロデビューから2年、ドルトムントへの移籍から僅か1年で、バルセロナへと移籍します。

 

しかし、バルセロナでは、

最大で1億4000万ユーロ(約180億円)にも上る移籍金と、

1200万ユーロ(約15億6000万円)もの高額サラリーを受け取っていることへの

期待値の高さが仇となり、相次ぐ怪我での稼働率の悪さと、

パフォーマンスの継続性が見られないことでデンベレへの風当たりは強くなっています。

 

そして何より、遅刻などの素行不良が改善されないことも、サポーターは不満を募らせています。

 

デンベレは、ボールを扱うプレーに優れた選手で、

スピードに乗ったドリブルや、高度なテクニックから繰り出されるドリブルで、

相手の危険なエリアに侵入し、ゴールやアシストを狙います。

 

また、サイドに張ったり、中央に流れてきたりと、

味方と連係しながら守備のブロックを崩せる選手であり、

パスやクロスの質も高く、チャンスメイカーとしても期待できます。

 

一方で、戦況を引っ繰り返す技術とポテンシャルは持っているものの、

独りよがりなプレーが目立つことや、

守備の意識も高い方ではなく、ドルトムントからバルセロナに移籍後は更に低下し、

チームプレーが優先される現代サッカーに置いて、扱いづらい選手となってしまっています。

 

デンベレ側が減俸による契約延長を受け入れない限り、今夏での退団は既定路線であるため、

残りのシーズンをシャビ監督が起用するのか、という点においても注目が集まります。

メンフィス・デパイ(FW)

 

市場価値:4500万ユーロ(約59億円)

 

今夏、同郷であるロナルド・クーマンが監督だったこともあり、フリーで加入したデパイですが、

現在の監督であるシャビの構想次第では売却の可能性もあると一部報道されています。

 

しかし、現時点でチームのトップスコアラーであることや、

獲得間近と報道されていたモラタの加入が白紙に戻ったため、

今冬での退団の可能性は低いと見られています。

 

デパイは母国オランダのスパルタ・ロッテルダムの下部組織から、PSVの下部組織へと移り、

2012-13シーズンからはトップチームへと昇格し、プロ契約を果たします。

 

2014-15シーズンにはPSVのリーグ優勝に貢献する22ゴールをあげ、得点王にも輝きました。

この活躍から、シーズン終了後の2015年5月に、マンチェスター・ユナイテッドへと移籍を果たします。

 

しかし、ユナイテッド2年目となるジョゼ・モウリーニョ監督の下では出場時間が減り、

2017年1月にオリンピック・リヨンへと移籍します。

 

リヨンでは中心選手としてプレーし、

2019-20シーズンにはチャンピオンズリーグベスト4に導く活躍を見せたほか、

2020-21シーズンには、公式戦40試合に出場し、22ゴール12アシストを記録する活躍を見せました。

 

そのリヨンとの契約を満了した、今夏、バルセロナに移籍すると、

これまで公式戦22試合に出場し、8ゴール2アシストを記録しています。

 

デパイのプレースタイルは、高い足元の技術を武器にドリブルで仕掛けたり、

フェイントやトリックプレーで相手のマークを剥がし、

シュートやラストパスで、チャンスを演出していきます。

 

シュートレンジが広く、ミドルシュートも得意であるほか、

FKやPKのキッカーを任せられる選手です。

 

ユナイテッド時代は、プレーの引き出しが少なく苦労しましたが、リヨン移籍以降は、

中盤に降りてゲームメイクにも参加し、

味方と連携しながらリズムを作っていくプレーも得意としています。

 

センターフォワードでの起用も多い選手ですが、生粋の9番タイプの選手ではないため、

シャドーストライカーや偽9番として戦術が組まれると真価を発揮しやすい選手と言えます。

 

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バルセロナ2021-2022シーズン前半評価

バルセロナの2021-22シーズン前半戦は、

サポーターにとって、改革に踏み切るための我慢の日々になったと言えます。

 

夏の移籍市場では、サラリーキャップの問題から、

リオネル・メッシと新契約を結ぶことが出来ず、

退団という形でレジェンドとの別れがあったことや、

フリーで獲得したエリック・ガルシア、メンフィス・デパイ、セルヒオ・アグエロといった

新選手の登録にも影響しました。

 

この問題は、一部選手たちのサラリーカットにより、何とか事なきを得ました。

 

成績面では、ロナルド・クーマン監督2年目となった今シーズンも、

内容、結果ともにサポーターを納得させられるだけの試合を見せられず、

順位を争うアトレティコ・マドリード、レアル・マドリードへの敗戦が続き、

10月27日のラージョ・バジェカーノ戦の敗戦を最後に、

クーマン監督の解任が決まってしまいます。

 

また、10月31日には、今夏加入したセルヒオ・アグエロに心臓のトラブルが起き、

その約1か月半後、志半ばでの現役引退が発表されるなど、

様々な問題に見舞われるバルセロナでしたが、

 

クーマン監督の後任には、カタールのアル・サッドで監督を務めていたクラブのレジェンド、

シャビ・エルナンデス(チャビが正しい発音)が就任し、変革期を迎えようとしています。

 

過去には、時期尚早の判断から、監督の要請を断っていたシャビでしたが、

クラブの危機的状況を立て直すべく、シーズンの途中という難しい時期での就任を決断すると、

チーム内の戦術的な設定が明確になったことで、試合のプレースピードが向上し、

シュートまでのプレーモデルの植え付けにも力を入れ、既に内容面での改善が見られます。

 

そして、積極的にカンテラ出身の選手を起用するなど、目先の結果ではなく、

来シーズン、あるいは数年後を見据えた改革にサポーターの心を取り戻しつつあります。

 

依然として巨額な負債額を抱えているものの、一時の先の見えない状況からは脱し、

シーズン後半戦は、台頭するカンテラ出身の選手の成長を楽しみながら、

再び黄金期を迎えるための準備期間と考え、より良い順位でシーズンを終えてほしい思います。

 

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バルセロナ2022冬移籍の補強ポイント

巨額な負債とサラリーキャップの問題から、積極的な補強を行うことは出来ませんが、

シャビ監督の意向により、

既にフェラン・トーレスを獲得に成功し、計算出来る戦力を確保しています。

 

しかし、フェランの選手登録は、コウチーニョのローン移籍によるサラリー返上と、

ユムティティのサラリー減俸による契約延長によって、ようやく登録出来たものであり、

 

更なる補強を行っても同様の問題が浮上する可能性が高く、残りの冬の移籍市場では、

選手の補強より、放出・整理に尽力しなければならないと考えられます。

 

補強のプランとしては、獲得したフェランの他に候補に挙がっている選手として、

アルバロ・モラタやセサール・アスピリクエタなど、スペイン代表でも活躍する選手が多く、

補強の全権を握っているとされる「シャビ監督の意向」が強く表れていると推測されます。

 

現状では、緊急を要する補強ポジションはありませんが、

セルヒオ・ブスケツ、ジェラール・ピケといったベテラン勢の後釜確保は、

近い将来に行わなければならない課題となっています。

 

また、セルヒオ・アグエロが引退したことで、FWの戦力ダウンは否めない状況となっていますが、

退団濃厚と見られていたルーク・デ・ヨングが、このところ好調を見せ、

リーグ戦直近2試合とも先発し、2試合連続ゴールを決めるなど、風向きが変わりつつあります。

 

このため、センターフォワードは、

今年の8月の怪我からまもなく復帰予定であるマルティン・ブライトバイテ、

メンフィス・デパイ、ルーク・デ・ヨング、そして新加入のフェラン・トーレスや、

カンテラ出身のフェラン・ジュグラがプレー出来ることから、

この冬での補強を行わず、シーズンを乗り切ることが現実的であると予想されます。

 

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最新バルセロナ2022冬移籍の新加入・退団決定情報

IN

ダニエル・アウヴェス(DF)
移籍元:無所属
移籍金:0円

フェラン・トーレス(FW)
移籍元:マンチェスター・シティ
移籍金:5500万ユーロ(約71億円)+ボーナス1000万ユーロ(約13億円)

OUT

アレックス・コリャド(MF)
移籍先:グラナダ
移籍金:ローン移籍

フィリペ・コウチーニョ(MF)
移籍先:アストン・ヴィラ
移籍金:ローン移籍+4000万ユーロ(約52億円)の買取オプション付き

セルヒオ・アグエロ(FW)
引退

ユスフ・デミル(FW)
移籍先:ラピド・ウィーン
移籍金:ローン移籍の解消

※2022年1月12日時点の情報です。

 

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まとめ

バルセロナの2022年冬の獲得候補となっている選手や退団・放出候補の選手、そして補強ポイントについてまとめてみました。

シャビ監督の就任や、フェラン・トーレスの獲得という大型補強も行い、

後半戦に向けたプラス要素も舞い込み、リーグ戦での巻き返しに期待が掛かります。

また、シャビ監督の戦術の上積みにも期待され、昨シーズンブレイクしたペドリだけではなく、

ガビ、ニコ・ゴンサレス、フェラン・ジュグラ、アブデなど、楽しみな若手選手も多く

若手の成長とチームの復権が期待される新生バルセロナに注目です(^^)/

 

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