アーセナル2023夏移籍最新情報!噂の獲得候補や補強リスト・ポイントは?

こんにちは!

2022-23シーズンのプレミアリーグ閉幕から約1か月が経ちました。

レジェンドであるヴェンゲル監督がクラブを去って以降、暗黒期が続いていたアーセナルですが、昨シーズン2位で終え、7シーズンぶりの悲願のチャンピオンズリーグ出場を決めました。

しかし、アーセナルの選手、監督、ファンたちはこの結果に満足している様子は全くありません。終盤までマンチェスター・シティと優勝争いを繰り広げていたため、悔しさの方が残ったシーズンとなりました。

念願のCLでの躍動、そして20年ぶりのプレミアリーグ優勝を目指すガナーズは今夏、移籍市場を賑わせています。

そこで本記事では、アーセナルの2023夏の移籍情報、噂の獲得候補・狙っている選手や退団・放出候補の選手、そして補強ポイントについてまとめていきます。

 

アーセナル2023夏移籍で獲得と噂の補強リスト・狙っている選手

デクラン・ライス(DM, CM)

所属:ウェストハム

年齢:24歳

国籍:イングランド

市場価値:9000万€(約142億円)

 

1人目は、現代最高峰のアンカー、デクラン・ライスです。

チェルシーのアカデミー出身のライスは退団後の2014年、ウェストハムの下部組織に入団し、24歳の現在までウェストハム一筋でキャリアを過ごしていました。

昨夏にも古巣チェルシーやマンチェスター・シティから獲得を狙われていたライスですが、今年の6月8日ウェストハムの会長がライスの今夏の退団を明言しました。

2017年5月にトップチーム昇格し、ここまで公式戦245試合に出場しているライスは、今シーズンはキャプテンマークを巻き、まさにチームの顔として活躍し、ヨーロッパ・カンファレンスリーグに優勝し、クラブにとっての58年ぶりの欧州主要タイトルをもたらしました。

まさに、最高の置き土産を残してから退団するということです。

 

ライスはアイルランドとイングランドの2つの国籍を持っており、20歳まではアイルランド代表としてプレーしていましたが、2019年の3月以降はイングランド代表を選んでいます。

イングランド代表でも中盤の主軸として活躍する彼は、既にイングランド代表として43試合に出場し、EURO2020の準優勝、カタールワールドカップ2022のベスト8に貢献しました。

 

ライスのプレーの特徴としては、危機察知能力の高さ所以のディフェンス自陣から猛烈な勢いでボールをキャリーする推進力などがあげられます。

彼は自らインターセプトやルーズボール奪取などでマイボールにし、そして自らゴール前まで運んでいくアンカーであります。

プレー自体は非常にシンプルでありますが、そのシンプルな中にライスの賢さがつまっているのです。

 

この現代最高峰のアンカーをほしくないチームはないはずです。

彼の獲得を狙う主なクラブは、アーセナルとマンチェスター・シティとされていましたが、6/28にシティが獲得レースから撤退したと報道されました。

つまり、アーセナル移籍は決定的となっており、残すは公式発表を待つのみとなっています。

 

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ユリエン・ティンバー(CB, RB)

所属:アヤックス

年齢:22歳

国籍:オランダ

市場価値:4200万€(約66億円)

 

2人目は、名門アヤックス産の攻撃的センターバック、ユリエン・ティンバーです。

小学生まではフェイエノールトの下部組織に所属しており、その後若手スターを次々に輩出するアヤックスの下部組織に移籍し、2019年のトップチームデビュー以降、公式戦121試合に出場しています。

オランダ代表でも既に15試合に出場しており、この若さでEURO、ワールドカップを経験しています。

 

彼のプレーの特筆すべき点は、ディフェンダーながら抜群のボールコントロール技術、パスセンスを兼ね備えていることです。

プレス耐性が高く、前線からのハイプレスに対しても難なくかわし、正確無比なパスで攻撃をスタートさせることができます。

ビルドアップだけでなく、最終ラインからのドリブルも武器の一つで、現代フットボールに欠かせないディフェンダーなのです。

もちろんディフェンス能力も優れており、179センチと小柄ながら空中戦、デュエルの勝率は高く、スピードも武器の一つです。

まさに今のアーセナル、アルテタ監督がほしくてたまらない選手といえます。

 

昨シーズンは、マンチェスター・ユナイテッドが獲得に乗り出していましたが、今夏はアーセナルと相思相愛だといわれています。

 

冨安選手と適正ポジションが被るため、実現すればレギュラー争いに目が離せません。

 

ロメオ・ラヴィア(CM, DM)

所属:サウサンプトン

年齢:19歳

国籍:ベルギー

市場価値:3200万€(50億円)

 

3人目は、昨シーズン最下位のセインツで唯一脚光を浴びたベルギーの新星、ロメオ・ラヴィアです。

 

シティアカデミーで育ち、将来を嘱望されていたラヴィアでしたが、世界一のタレント軍団に割り入る隙はなく、昨夏にサウサンプトンへと移籍しました。

セインツではすぐさまレギュラーの座を掴み取り、公式戦34試合に出場し、一気に名を轟かせました。

 

また、すでにA代表デビューも飾っており、3月の親善試合のドイツ戦で初出場しました。

出場はまだ1試合にとどまっていますが、世代交代の時期に直面しているベルギー代表にはもってこいの人材となります。

 

ラヴィアはまだタックル、インターセプトは荒削りのボランチですが、その才能は確かで圧倒的な地上戦の強さが特徴です。

また中盤の位置からドリブルで持ち上がる場面が多く、直接的にチャンスを演出します。

19歳ながら、プレミアの強豪相手にも臆することのない強心臓も兼ね備えており、昨季の第5節チェルシー戦では、見事なミドルシュートを決めました。

 

タイプ、ポジション的にみてトーマスの後釜として獲得を狙っていると考えられます。

 

アーセナル2023夏移籍で噂の退団・放出候補

グラニト・ジャカ(CM)

在籍年数:7年

年齢:30歳

国籍:スイス

移籍先候補:バイヤー・レヴァークーゼン

 

1人目は、アーセナルの精神的支柱、グラニト・ジャカです。

 

2016年夏にドイツのボルシア・メンヒェングラートバッハから加入して以降、7シーズンにわたってアーセナルを支え続けたジャカは、公式戦297試合に出場し23ゴール28アシストを記録しています。

現在のアーセナルには数少ない、ヴェンゲル時代を経験した一人であり、チームを引き締める兄貴的存在でした。

 

今ではチームメイト、監督、そしてファンからも信頼度抜群のジャカですが、約4年前には試合途中に交代させられたジャカにファンがブーイングを浴びせ、それに対してジャカが暴言を吐いてピッチを後にし、ファンと衝突したこともありました。

この騒動後、ジャカの退団は確実視されていましたが、アルテタの猛烈な懇願で残留し、その後も主力として活躍しました。

 

特に昨シーズンのプレーはすさまじく、一昨シーズンまでに比べゴールに近い位置でプレーしていたのが印象的で、自身キャリアハイとなる公式戦9ゴール7アシストを決めました。

 

彼のプレーの特徴は、正確無比かつパワーのある左足戦術理解度の高さキャプテンシーです。

 

ジャカの左足は非常に魅力的で、長短のパス、そして「XHAKA BOOM(ジャカ砲)」と称される強烈なミドルシュートを得意としています。

戦術理解度も高く、前述のように昨シーズンから全く異なる起用をされたものの、すぐに適応し、チーム戦術の中心を担っていました。

彼のキャプテンシーは言わずもがなで、試合を見ていればその熱さは見てとれるでしょう。

昨シーズンは、試合中にアーセナルの得点後にもかかわらず、気を緩めないよう円陣を組ませる姿が印象的でした。

 

しかし、その熱さは裏目に出ることもあり、在籍7シーズンで計5回退場しており、これもまたジャカの代名詞でもあります。

 

移籍先の候補はブンデスリーガ1部のバイヤー・レヴァークーゼンです。

5月にすでに個人合意した報道がありましたが、その後具体的な話は出ていないため、ハヴァーツの加入が決まったこれから急加速していくとみられています。

 

多くの選手がCLを経験したことがない中で、この闘将がいないのは少し不安です。。。

 

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トーマス・パーティー(DM, RB)

在籍年数:3年

年齢:30歳

国籍:ガーナ

移籍先候補:ユヴェントス、サウジアラビアリーグのクラブ

 

2人目は、ガナーズの心臓、トーマス・パーティーです。

2020年のシーズン途中にアトレティコ・マドリーから加入したトーマスは、アーセナルの中盤に君臨し、公式戦99試合に出場しました。

トーマスはアーセナル加入後怪我が多く、大事な試合に限って不在なことが多かったですが、昨シーズンはアーセナルでは自身最多となるリーグ戦33試合出場を記録しました。

 

彼はフィジカルを活かした守備強度の高さ、攻守の切り替えの早さが特徴で、試合を通してピッチ中を駆け回り、チームのために汗をかける選手です。

展開力も兼ね備えており、トーマスの1本のパスで決定機を生み出すことも多々あります。

ミドルシュートも得意としており、昨シーズンのノースロンドン・ダービーでの先制ゴールはスーパーでした。

 

アッレグリがトーマスを欲しているという噂があり、ユヴェントスが移籍先の候補としてあげられています。

また、今夏幾多のビッグネーム獲得に成功し、サッカー界を驚かせているサウジアラビアリーグへの移籍も噂されています。

まだまだ一線級で戦えるトーマスにサウジアラビアリーグには移籍してほしくないですね。。。

 

ライス加入が確実視されているため、ポジションが被るトーマス退団の可能性は高くなってきています。

 

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アーセナル2022-2023シーズン評価

アーセナルの昨シーズンの成績

プレミアリーグ:2位 勝ち点84(首位シティとの差は5) 得失点差+45

FAカップ:4回戦敗退

カラバオカップ:3回戦敗退

UEFAヨーロッパリーグ:ベスト16

 

2022-23シーズンのガナーズは第3節から第34節まで首位を走っていましたが、終盤に失速しシティに優勝を譲る形となってしまいました。

怖いものなしのアーセナルでしたが、第30節のアンフィールドでのリヴァプール戦のドロー以降、4試合勝利から遠ざかったことが優勝を逃した分岐点でした。

近年のアーセナルは、好調が続いていても一つの負けや引き分けを皮切りに、不調に陥ってしまう悪い風潮があります。

一つの敗戦、引き分けをいかに引きずらないかが大きな課題です。

 

しかし、シーズン全体を見てみると、一昨シーズンと比べて得点力が大幅に向上し、27得点増えてリーグ2位の88得点を記録しました。

内訳をみると、22歳のガブリエル・マルティネッリが15ゴール5アシスト、24歳主将のマルティン・ウーデゴールが15ゴール7アシスト、21歳のブカヨ・サカが14ゴール11アシストと、若手がチームを引っ張っているのがよくわかります。

 

プレミアリーグでは素晴らしい成績を残したガナーズですが、国内外カップ戦では振るいませんでした。

特にELで優勝候補のアーセナルがスポルティングにベスト16で敗れた試合は世界中が驚いたことでしょう。

リーグ戦1本に集中できたことはよかったかもしれませんが、欧州カップ戦はクラブにとって非常に重要なコンペティションです。

 

昨シーズンを評価すると、CL復帰が目標だったのにもかかわらず2位という結果は、十分すぎるものだといえますが、国内外カップ戦は不甲斐ないものだといえます。

 

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アーセナル2023夏移籍の補強ポイント

2023-24シーズンでプレミアリーグ優勝、CLでの躍動を目指すアーセナルの補強ポイントは4つあると考えます。

 

1つ目が、センターバックです。

終盤の失速において最も痛手だったのがCBサリバの負傷離脱でした。

昨シーズン、マルセイユからレンタルバックしたサリバは圧倒的な対人の強さとビルドアップ時の落ち着きを持っている選手で、アーセナル最終ラインで最重要選手といっていいほどの人材です。

サリバの代役として出場したのはロブ・ホールディングでした。

ファンから愛されており、良い選手であることに間違いはないですが、相手がプレミアリーグ上位陣となると若干物足りなさを感じてしまいます。

 

そのため、サリバに引けをとらないレベルの選手が必要です。

 

二つ目が、中盤です。

これはジャカやトーマスなど中盤の選手に退団の噂が出ているためです。

この2選手はともに30歳であるため、このポジションでさえも若返りを狙っていることがうかがえます。

 

3つ目が、センターフォワードです。

昨シーズンジェズスの離脱中、エディ・エンケティアが出場していましたが4ゴールという結果に終わってしまったので、控えのCFの補強は必須だと考えます。

昨シーズン、リーグ・アンのスタッド・ランス(伊東純也所属)にレンタル移籍し、21ゴールをあげて得点ランク4位となったフォラリン・バログンの去就次第でもあるため、どうなるかは難しいところです。

 

4つ目が、ベテランです。

もちろん今のアーセナルは乗りに乗ったヤングスター揃いで良いチームですが、大一番で頼りになるベテランが少ないと思います。

若手が多い分、CL初出場の選手がほとんどであるため、そういう場面で精神的に奮い立たせてくれる経験豊富な選手は必ずチームに必要です。

昨冬に31歳のジョルジーニョを獲得したことはかなり良い補強ですが、それ以上に今夏にジャカとトーマスの両方が退団する可能性があることが非常に危険だと考えます。

 

両者を残留させることが何よりの補強なのですが、そう簡単にはいかないため、ベテラン選手の獲得のほうが現実的といえます。

 

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最新アーセナル2023夏移籍の新加入・退団決定情報

2023/06/30時点での情報です。

[IN]

カイ・ハヴァーツ(AM, CF, RWG)

前所属:チェルシー

年齢:24歳

国籍:ドイツ

移籍金:7500万€(約118億円)

 

ここまでアーセナルで唯一獲得決定したのが、193cmの長身アタッカー、カイ・ハヴァーツです。

母国ドイツのレヴァークーゼンの下部組織出身のハヴァーツは、2016-17シーズンのブンデスリーガ第7節で17歳4か月4日の若さでトップチームデビューを果たし、当時のクラブ最年少出場となりました。(現在の最年少出場記録はフロリアン・ヴィルツ)

プロデビュー初年度で4ゴール・5アシストという華々しいスタートを飾ったハヴァーツは2018-19シーズンに一気にブレイクし、リーグ戦34試合出場で17ゴール3アシストを記録しました。

 

2シーズン後、チェルシーに8000万€(約126億円)ものビッグディールで移籍。

2020年から2023年までの3シーズンで公式戦139試合に出場し、32ゴール12アシストという結果を残しました。

移籍初年度のチャンピオンズリーグ決勝では、チェルシーを優勝に導くゴールを決めたものの、3シーズンを通して期待通りのプレーを見せているかといわれたら、そうではないでしょう。

 

そして今夏、アーセナルに7500万€で加入。

 

彼の特徴といえば、前線の複数ポジションをこなせるユーティリティ性の高さボックス内に飛び込んでの得点・アシストです。

レヴァークーゼン時代はトップ下や右ウイング、チェルシー時代は最前線でゼロトップ的な起用をされてきました。

どのポジションでも高水準にこなせる選手ですが、最も輝くことができるのはトップ下のようなアタッキングミッドフィルダーだと私は思います。

 

気になるのは、アルテタがアーセナルでどこで起用するのか、です。

候補としてはゼロトップ、右ウイング、インサイドハーフが挙げられています。

ゼロトップ、右ウイングとなるとアーセナルにはそれぞれジェズス、サカという絶対的な主力が在籍しています。

しかし、インサイドハーフに関しては、前述の通り昨シーズン左のインサイドハーフでリーグ戦37試合に出場したグラニト・ジャカの退団がほぼ確実となっているため、その代役として起用されるのではないかという声が上がっています。

 

また、アーセナルとチェルシーは同じロンドン市内のライバルチームであり、この2チーム間の移籍は歴史的に禁断のものとされてきましたが、近年は、ジルーやダビド・ルイス、ジョルジーニョなど頻繁に行われており、得意先と言ってもいいくらいの関係に変化してきていることを感じさせるのもこの移籍のポイントです。

 

彼は同胞の天才司令塔メスト・エジル(今年3月に現役引退)と比較されることも多く、そのエジルはかつてアーセナルに所属していたこともあり、この移籍はグーナー(アーセナルファンの呼称)を唸らせるものとなるでしょう。

2023-24シーズンのガナーズでのハヴァーツに要注目です。

 

[OUT]

メイトランド・ナイルズ → 移籍先未定

 

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まとめ

アーセナル2023夏の移籍市場、噂の獲得候補・狙っている選手や退団・放出候補の選手、そして補強ポイントについてご紹介しました。

2022-23シーズンを惜しくも準優勝で終えたものの、7シーズンぶりのCL出場権を獲得したアーセナル。

ハヴァーツのほかにも多くの選手が加入し、昨季を超えるシーズンになることに期待です!

 

 

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