こんにちは!
23/24シーズンも白熱した展開が繰り広げられ、どの試合も勝敗が全く読めないプレミアリーグの戦いですが、その中でも大躍進を見せているのが、今回紹介するアストンヴィラです。
近年は2部に降格したり、1部でも降格争いに巻き込まれることが多くなっていたアストンヴィラでしたが、2022年10月からスペインの名将ウナイ・エメリが監督に就任したことで、一気にチームを上向かせました。
その勢いは、今シーズンも健在で開幕前に予想されていたマンチェスター・シティ、アーセナル、リバプールなどの強豪に混ざり、優勝争いに絡んでいます。
そこで本記事では、アストンヴィラが強い理由とサッカーの評価や特徴と戦術、監督・オーナー・スタジアムについてまとめてみました!
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アストンヴィラが2023-24シーズン強い理由
23/24シーズン、強豪ひしめくプレミアリーグの中でまさかの優勝争いを演じて、台風の目となっているアストンヴィラですが、強さの理由はやはりクラブを率いるウナイ・エメリ監督の存在が大きくなっています。
2022年10月24日に前任のスティーブン・ジェラードが解任された後任として、アストンヴィラの監督に就任したエメリはこれまであまり結果の残せなかったアーセナルやパリ・サンジェルマン時代とは違い、のびのびと自分のサッカーができる環境で独自の戦術を浸透させていきました。
そしてビッグクラブではフロントが強い政治力を持っていたこともあり、自分が欲しい選手を獲得できないこともあったエメリ監督ですが、アストンヴィラは2023年夏、クラブの最大の意思決定者であったCEOの職を廃止したことにより、エメリ監督がオーナーに次ぐ権限を持つ形に変更したのです。
その結果、オーナーは直接的にクラブの経営に関わらないため、実質的にエメリ監督が現場の意思決定者となりました。
さらにエメリ監督にとって大きいのはオーナーの資金力で、共同オーナーを務めるナセフ・サウィリスが総資産69億ドル(約9936億円)、ウェズ・イーデンスが総資産34億ドル(約4896億円)と、莫大な資金を持っているため、ビッグ6に負けず劣らずの補強が出来ているのです。
実際に2023年夏にはビッグクラブが狙っていたパウ・トーレスやムサ・ディアビといった選手を、高額の移籍金で獲得し、チームの強化に繋げています。
最後にアストンヴィラの強さを支えているのが、ホーム、ヴィラ・パークでの強さです。
第16節のアーセナル戦でヴィラ・パークでの勝利を飾ったアストンヴィラは、プレミアリーグでのホーム戦連勝記録を15まで伸ばし、データサイトの『Opta』によると、ホームゲーム15連勝は、1874年創設と長い歴史を誇るクラブの中でも新記録となりました。
このようにエメリ監督が就任してから、一気にクラブとしての強化が進み、物凄いスピードでアストンヴィラがビッグクラブの仲間入りをしようとしているのが分かりますね。
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アストンヴィラサッカーの評価
素晴らしいサッカーを見せて、プレミアリーグで上位につけているアストンヴィラですが、周囲からはどんな評価を得ているのかを見てみます。
まずプレミアリーグ第15節の直接対決で敗れたマンチェスター・シティのジョセップ・グアルディオラ監督は、試合後のインタビューで、
「より優れたチームが勝っただけのことだ。アストンヴィラは我々より優れていた。彼らは組織的でスピードがあり、フィジカルの面でも良かった。あらゆる局面をコントロールする能力がある。それが彼らが上位に立っている理由だ。アストンヴィラをもっと褒めるべきだろう。彼らには勝てる能力があり、いいプレーをした。我々はそれを認め、受け入れなければいけない」
と、アストンヴィラのサッカーを称賛していました。
また元イングランド代表DFのジェイミー・キャラガーは、サッカーそのものではなく、クラブを成功に導いているエメリ監督について、
「ウナイ・エメリはプレミアリーグで3番目のベスト指揮官ではないだろうか。おそらくチャンピオンズリーグを制したユルゲン・クロップとペップ・グアルディオラがトップ2に入るだろう。しかし、アストン・ヴィラだけではなくウナイ・エメリの一連の働きを見れば、彼は継続してヨーロッパリーグを勝ち取っている。ミケル・アルテタやマウリシオ・ポチェッティーノにはそのようなトロフィーを勝ち取った経歴がない」
と、現在のプレミアリーグでトップ3に入る監督だと評価しました。
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アストンヴィラサッカーの戦術と特徴
現在アストンヴィラでエメリ監督が採用しているのは、4-2-3-1が多くなっていますが、選手の怪我や相手に合わせて、4-4-2や3バックも使うことがあります。
そんなエメリ監督のアストンヴィラですが、躍進を続けている理由としてエメリ監督がチーム全体に独自の戦術を完璧に浸透させている部分があります。
その戦術を見てみると、まず攻撃面ではブライトンのデ・ゼルビ監督も使っている疑似カウンターを見せています。
この疑似カウンターという戦術は、相手をあえて自陣深くに引き込み、それを上手く交わす縦パスやロングフィードで一気に盤面をひっくり返すことで、相手DF陣が薄くなったところをカウンターのような形で攻めていく戦術です。
実際、今シーズンのアストンヴィラでは新加入でスペイン代表のパウ・トーレスがすぐこの戦術に対応し、優れた足元の技術を活かし、効果的なパスやフィードを前線へ送っています。
そして、そのボールに反応するのが前線のオリー・ワトキンスやムサ・ディアビといったスピードがある選手たちで、特にストライカーのワトキンスは一本のパスで裏に抜け出す力が抜群なので、疑似カウンターには欠かせない選手となっています。
ただ、疑似カウンターはハイリスク・ハイリターンの戦術で、もし相手を引き寄せた段階で交わすことができず、ボールを奪われてしまえば、一気に相手のチャンスになるので、DFラインの選手には足元の技術が求められるのです。
続いてアストンヴィラの守備面を見てみると、攻撃よりも極端な戦術を採用していて、エメリ監督はDFラインをハーフウェーライン近くまで高く上げ、そこを基準として設定しています。
そのため、相手はがら空きに見えるDFラインの裏をことごとく狙ってきますが、あまりにもDFラインが高いため、オフサイドを連発してしまい、攻撃の流れを作ることが出来ません。
またもし突破されてしまっても、スピードのあるDF陣はギリギリ追いつくことができますし、GKのエミリアーノ・マルティネスが積極的に飛び出して、クリアする場面もよく見られています。
ただ疑似カウンターと同じくリスクは高いため、現在エメリ監督が採用している戦術はリスクを背負いながらの戦いとなっていることが分かります。
アストンヴィラの監督
ウナイ・エメリ監督率いるヴィラ軍団 ⤴️⤴️⤴️ pic.twitter.com/DlOpHVcAz8
— アストン・ヴィラ日本公式 (@AVFCJapan) January 13, 2023
ウナイ・エメリ
国籍:スペイン
生年月日:1971年11月3日/52歳
<選手経歴>
1990-1995 レアル・ソシエダB
1995-1996 レアル・ソシエダ
1996-2000 トレド
2000-2002 ラシン・フェロル
2002-2003 レガネス
2003-2004 ロルカ・デポルティーバ
<監督経歴>
2004-2006 ロルカ・デポルティーバ
2006-2008 アルメリア
2008-2012 バレンシア
2012 スパルタク・モスクワ
2013-2016 セビージャ
2016-2018 パリ・サンジェルマン
2018-2019 アーセナル
2020-2022 ビジャレアル
2022- アストン・ヴィラ
祖父・父・叔父がサッカー選手だったというサッカー一家に生まれたエメリは、レアル・ソシエダの下部組織からトップチームデビューを果たしたのち、MFとしてプレーしましたが、現役時代は目立った活躍を見せることができず、スペイン2部、3部でのプレーがほとんどでした。
すると、2004年11月にエメリは当時所属していたロルカ・デポルティーバの監督が更迭されると、クラブは深刻な膝の故障で戦列を離れていたエメリに監督就任を依頼しました。
その結果、エメリは現役を引退するとともに、33歳にして監督としてのキャリアをスタートし、いきなりそのシーズンにクラブを史上初の2部昇格へ導きました。
そして新進気鋭の監督として、エメリは36歳の時、名門バレンシアの監督に就任し、世界中に名前を知られるようになると、3シーズン連続でチャンピオンズリーグ出場圏内に導くなど、一定の結果を残します。
その後、スパルタク・モスクワでの監督を挟み、2013年1月からセビージャの監督に就任したエメリは、ここでヨーロッパリーグ3連覇という偉業を達成しました。
この功績が認められ、2016年6月からはパリ・サンジェルマンの監督に就任しますが、スター選手たちを上手く扱えず、2シーズンで退任すると、2018年5月には長年アーセナルの指揮を執ったアーセン・ヴェンゲルの後任という重すぎる役を担うことになります。
しかし、チームが転換期にあったこともあり、アーセナルでも結果を残せなかったエメリは監督としての評価を落としつつありましたが、2020年7月から就任したビジャレアルでは自身4度目となるヨーロッパリーグ制覇を果たし、2022年10月から就任したアストンヴィラでは現在進行形で世界を驚かせる采配を見せています。
先ほどアストンヴィラでの戦術を紹介しましたが、基本的にエメリはスペイン人らしくなく、守備を重視する監督で守備戦術に関して細かく準備し、練習にも時間を割いています。
そのため、ビジャレアル時代にエメリの下でプレーした久保建英は、起用されずに苦しい時間を過ごしていました。
いずれにしても、このままアストンヴィラをビッグ6に並ぶクラブに成長させることができれば、エメリはクロップやグアルディオラのような名将に近づいていくはずです。
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アストンヴィラのオーナー
Wishing a happy birthday to Aston Villa Executive Chairman, Nassef Sawiris. 🙌 pic.twitter.com/JI0j23RNwk
— Aston Villa (@AVFCOfficial) January 19, 2022
ナセフ・サウィリス
ウェス・エデンス
現在アストンヴィラは、共同オーナーの形を採用していて、エジプトの大富豪ナセフ・サウィリスとアメリカの実業家ウェス・エデンスが共同オーナーを務めています。
この2人がオーナーに就任したのは、2018年7月中旬で、当時のアストンヴィラは17/18シーズンに2部から昇格することを前提として、大型補強を務めていたにも関わらず、昇格プレーオフで敗れてしまったため、深刻な経営難に陥っていました。
そこでこの2人が救いの手を差し伸べたわけですが、サウィリスはアフリカ人で2番目に金持ちの人物であり、エデンスはNBAのミルウォーキー・バックスのオーナーも務めるなど、とにかく金銭面では圧倒的な力を持つ2人でした。
しかしお金だけがあっても、無能なオーナーは多くいる中、2人は就任当初から
「私たちはこの偉大なクラブのオーナーとしてここにいて、クラブを本来あるべき場所に戻すためにできる限りのことをするつもりだ。トップチーム、レディースチーム、アカデミー、クラブ施設に積極的な投資を行う。」
と宣言し、前オーナーが抱えていた借金も全額返済すると、宣言通り明確な野心と目標のもと積極的な投資を行っています。
実際、2023年夏の移籍市場ではパウ・トーレスを3200万ユーロ(約49億円)、ムサ・ディアビを5500万ユーロ(約86億8000万円)と、しっかりお金を使い獲得していて、エメリ監督が望む戦力を用意しているのです。
このような素晴らしい共同オーナーの後ろ盾も、現在アストンヴィラが躍進している理由の一つとなっています。
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アストンヴィラのスタジアム・本拠地
今日も無敵のヴィラ・パークを盛り上げていこうぜ🔥 pic.twitter.com/9plBujodMa
— アストン・ヴィラ日本公式 (@AVFCJapan) December 6, 2023
ヴィラ・パーク
イングランドのウェスト・ミッドランズ、バーミンガム中部のアストンにあるサッカースタジアムであるヴィラ・パークは、アストン・ヴィラのホームスタジアムであり、愛称は『ホルト・エンド』。
1897年に開場し、第二次世界大戦の戦火によってスタジアム北側が半壊したため、1954年までは修復作業に追われましたが、かなり歴史のあるスタジアムです。
収容人数は現在42682人で、形状としてはピッチを取り囲むようにして4つのスタンドが設置されており、北側ゴール裏のスタンドだけ唯一3層構造となっています。
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アストンヴィラ過去5年の戦績
昇格プレーオフ:優勝
FAカップ:3回戦敗退
リーグカップ:2回戦敗退
FAカップ:3回戦敗退
リーグカップ:準優勝
FAカップ:3回戦敗退
リーグカップ:4回戦敗退
FAカップ:3回戦敗退
リーグカップ:3回戦敗退
FAカップ:3回戦敗退
リーグカップ:3回戦敗退
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まとめ
アストンヴィラが強い理由とサッカーの評価や特徴と戦術、監督・オーナー・スタジアムについてまとめてみました!
今回紹介した内容からわかるように、エメリ監督の戦術、そして優れたオーナーがいることで、見事にクラブが良い方向に循環しているアストンヴィラ。
もし今シーズンの後半戦もこのまま躍進を続けて、優勝は逃したとしても、チャンピオンズリーグ出場権を獲得することができれば、さらなる強化も期待することができます。
いずれにしても、まずは後半戦でアストンヴィラが前半戦の調子をキープすることができるのかという部分に注目していきたいですね。
\ アストンヴィラ戦を全試合見れるのは、SPOTV NOWだけ! /
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