最新ウェストハムの戦術やフォーメーション・スタメンと強い理由は?有名・注目選手はだれ?

こんにちは!

2021-22シーズンのプレミアリーグ、第33節終了時点で7位に付け、昨シーズン同様にヨーロッパリーグ(EL)の出場権を目指すウェストハム・ユナイテッドです。

ELでは準決勝に駒を進め、またシーズン前半・中盤はチャンピオンズリーグ(CL)出場を狙える位置つけ、シティを追い込んだり、リヴァプールに黒星をつけるなど、好調を維持しまさに台風の目となっていました。

そこで本記事では、ウェストハムの戦術やフォーメーション・スタメンをご紹介し、強さの秘密に迫ります!

さらに注目選手と現監督についてもご紹介します!

 

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ウェストハム・ユナイテッドの戦術

一言で言えば堅守速攻がメイン戦術です。

相手の攻撃のスタート地点に応じたブロックを形成し、ボールを奪います。

奪ったボールは前線のスピード・フィジカルに優れる選手たちに簡単に渡すことで攻撃を完結させます。

 

守備では、ズマを中心にブロックを形成し、ライスとソウチェクが挟み込む形でボールを奪います。

またSHのボーウェンやランシーニ、フォルナルスといったテクニシャン達も献身的に守備に参加します。

なお、ブロックで待ち構えるだけでなく、流動的に追い込むため、各々の高い戦術理解度と献身性が必要不可欠です!

そして、リヴァプールやシティほどのハイプレスではありませんが、チャンスと見るや果敢にプレスをかけ、カウンターに転じます。

 

ブロックとは?

ここでは、相手攻撃陣を待ち構える守備陣形のことで、時にはSHも加わり陣形を構成します。

ウェストハムでは、CBのチャレンジ&カバーを明確にし、またSBもSBに合わせて守備の形を形成しています。

 

攻撃では、SHだけでなくSBも攻撃参加することで厚みを出します。

特に左SBのクレスウェルは精度の高い左足が武器で、前線に質の良いボールを届けます。

そして両SHはカットインからゴールを狙うため、ダイアゴナルランで中央に入ります。

それにより大外の位置では自由にSBが動けるようになり、外と中どちらからでも崩すことができ、多彩な攻撃パターンを持ちます。

 

ダイアゴナルランとは?

ここでは、SHが外から中に入っていくランニングのことで、斜めに走ることで相手DFを引きつけ、外側がフリーとなります。

特にボーウェンが右サイドから中央に仕掛ける動きに注目です。

 

特に攻撃陣ではボーウェン、ベンラーマは得点もアシストも記録し、チームに欠かせない存在です。

最前線のアントニオは、強靭なフィジカルを活かしたボールキープだけでなく、裏への抜け出しや最終ラインを突破することも得意とします。

 

攻撃時も守備時もライスとソウチェクがセカンドボールを回収することでゲームをコントロールします。

どのポジションにも献身性を兼ね備えた選手が揃い、攻守両面で輝きを見せます。

 

ウェストハム・ユナイテッドのフォーメーション・スタメン

基本フォーメーション(4-5-1)

基本の形は4-5-1でダブルボランチを採用しています。

モイーズ就任後はアントニオがワントップで固定されています。

その下にテクニックとスピードを兼ね備えたランシーニまたはベンラーマ、時にはフォルナルスが入ります。

なお、この位置には昨シーズンはユナイテッドからレンタル加入していたリンガードが入っていました。

 

ライスとソウチェクのダブルボランチはプレミアリーグでも随一の完成度を誇ります。

DFの4枚も固定ですが、2022年4月現在、CBに負傷者が相次ぎ、起用可能な選手はディオプのみとなっています。

 

モイーズはローテションを採用せず、また選手層も豊富とは言えないことから基本的にはこのフォーメーションで固定されています。

その中でも、1試合ずつ採用されたオプションがありますので、次にご紹介します!

 

オプション(4-4-2)| 2021-22シーズン第19節のサウサンプトン戦の後半で使用

オプションとしては4-4-2が用いられています。

戦術としては4-5-1と変わりませんが、2トップが近い位置でプレーできるため、得点を奪いやすくなります。

 

しかし、ライスまたはソウチェクが引っ張り出され、間が開いたところを突かれ失点。

攻撃時には人数をかけた速攻ができますが、その代償として守備ではうまくいかないことがあり、2-3で敗北。

帯に短し襷(たすき)に長しといった印象で、今シーズンは敗北したこの1試合のみ使用されていました。

 

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オプション(3-4-2-1)| 2021-22シーズン第15節のチェルシー戦で使用

続いて、3-4-2-1も用いられていました。

こちらはフィジカルに優れた3枚のCBを並べ、守備時には5バックになる守備的な布陣です。

中盤の間延びを防ぐため、ライスとソウチェクにはいつも以上の運動量が求められます。

攻撃時には前線の3枚にWBがサポートする形で攻め上がります。

 

この布陣も1試合のみの採用でしたが、3-2で勝利を納めました。

2022年4月現在、CBディオプ以外は負傷離脱していることから、3枚並べる必要のあるこの布陣はこれからのシーズンで採用されることはなさそうです。

 

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ウェストハム・ユナイテッドが好調で強い理由

ウェストハムの強さの秘訣は、フロントの選手発掘の上手さと、選手たちの献身性・継続性・戦術理解度です。

 

まずフロントについてですが、今でこそ現所属のボーウェンやソウチェクは代表選手であったり、メガクラブが獲得を狙ったりしています。

しかし、数年前までは欧州では全くの無名選手達でした。

そんな彼らを発掘し、ここまでの選手に育て上げたことは流石の一言です。

 

さらに、昨シーズンはリンガードをレンタルで獲得。

クラブでは出場機会が少なかったにも関わらず獲得し、見事にリンガードの能力を発揮させチームも快進撃を見せました。

 

以上のように、フロントの優れた選手を見る目と、監督の希望を叶えられる一体感は今のハマーズの強さを支えています。

 

選手達の強みは、プレミア特有の激しいチャージやプレス、そして素早いトランジッションを行う献身性。

それを90分間、またシーズンを通して行える継続性。

そして、相手の良さを消し、自分たちの良さを最大限発揮するための戦術理解度の高さ。

ハマーズの選手達にはこれらが非常に当てはまります。

 

守備ではリヴァプールやシティのようなプレスほどではないものの、確実に守備ブロックに誘い込むプレスを行います。

これらを可能にするには、献身性と継続性、戦術理解度が必要不可欠です。

そして奪ったボールは手数をかけずに攻撃陣へ送り、フルスプリントで駆け上がります。

 

ドレッシングルームの雰囲気も良いと言っていたように、確たる戦術のもと、チーム一丸となって遂行しているように見えます。

昨シーズンのリンガード獲得が起爆剤になりましたが、それを基に自信を持った戦いができていることも要因の一つと言えます。

 

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ウェストハム・ユナイテッドの有名選手・注目選手

マイケル・アントニオ(FW)

 

1990年3月28日生まれ

右利き

推定市場価値: 1200万ユーロ(約17億円)

 

元々右SHや右SBを主戦場としていたアントニオですが、2019-20シーズンからモイーズにワントップに固定され、得点力が開花しました。

 

そんな彼の最大の武器は強靭なフィジカルです。

相手CB2枚に囲まれた状況でもボールキープを行い、仲間の攻め上がりを待つことができます。

さらにスピードにも優れ、強引な仕掛けで相手守備陣を崩します。

最近ではクロスに点で合わせる技術も向上。

さらにDFラインとの駆け引きから裏に抜け出し、簡単にGKと一対一の場面を作ることもできます。

 

とりわけ重要な局面でのゴールが多い印象の選手です。

しかしシーズン後半現在、ことごとく得点機を逃すなど珍しく不調に陥っています。

EL制覇のため、また来シーズンの欧州戦の切符のため、今シーズンこれ以上取りこぼしは許されません。

アントニオの再爆発を期待したいですね。

彼の独特なゴールパフォーマンスが再び見られることを楽しみに見守っていきましょう!

 

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ジャロッド・ボーウェン(RWG/RMF)

 

1996年12月20日生まれ

左利き

推定市場価値: 3500万ユーロ(約49億円)

 

かつてハル・シティ(ENG2部)に所属していました。

2部での活躍から19-20シーズン冬にハマーズに移籍となり、ここまで50試合以上出場しています。

 

主戦場は右WG/右SHで、カットインから正確なシュートが代名詞です。

スピードとテクニックに優れ、狭いエリアでも一瞬の隙を見て左足を振り抜きます。

左足のシュートに絶対の自信を持ち、セットプレーのキッカーを務めることもしばしばあります。

 

また、積極的なプレスバックも厭わず、守備にも献身的に参加し、攻守両面でチームの助けになっている選手です。

 

昨冬にはサラーのバックアッパーとしてリヴァプールが獲得するという噂もあリました。

今シーズンは数字以上に存在感を示し、ハマーズのこれからのさらななる発展には必要不可欠な選手です!

 

デクラン・ライス(CMF/DMF)

1999年1月14日生まれ

右利き

推定市場価値: 7500万ユーロ(約104億円)

 

現在プレミアリーグで最も優れた守備的MFといえば、デクラン・ライスと有識者達は言うでしょう。

ホームグロウン選手で、年齢は23歳と、イングランドのメガクラブ全てが欲しがる選手です。

もし移籍となった場合、最低でも1億2000万ポンド(約188億円)は要求するといわれ、モイーズ監督はインタビューでは2億ポンド(約330億円)と述べていました。

 

ライスは高い守備力を持つイングランド屈指の潰し屋です。

23歳ながら抜群の読みとポジショニングで相手の攻撃の芽を摘むと、セーフティで確実なパスを出します。

また、守備力だけでなく、ボール保持時のビルドアップにも定評があります。

直接得点に関与することは少ないですが、広い視野とプレービジョン、そして確かな足元の技術で攻撃を活性化させます。

 

イングランド代表でも2019年3月のプロデビュー以来サウスゲート監督に重宝されています。

今後10年近く、イングランドの中盤として君臨すること間違いなしで、マンチェスターの両クラブやチェルシーが獲得を目指します。

ライスの去就はハマーズの未来に大きな影響を与えうるため、慰留に全力を尽くすべき選手の一人です。

 

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ウェストハム・ユナイテッドの監督

 

2021-22シーズン、監督はデイビッド・モイーズです。

モイーズはかつてエヴァートンでも堅守速攻を武器にCL出場権を争うチームにまで育て上げた実績があります。

 

エヴァートンを10年間指揮した後、アレックス・ファーガソンの後継としてマンチェスター・ユナイテッドの監督となりました。

ユナイテッドではクロスを上げるだけの戦術に固執し、またCL出場権を逃すなど、数多くの不名誉な記録を打ち立て解任されました。

その後、レアル・ソシエダ(ESP)、サンダーランドを指揮し、2019年11月にウェストハムの監督に就任。

 

ウェストハムではこれまでの戦術とは異なり、ワイドに逆足の選手を置く戦術がはまりました。

就任前はボトムハーフでのフィニッシュが多くありましたが、2シーズン連続で欧州の戦いを狙える位置につけ、今シーズンはELでも準決勝に進出しました。

 

モイーズは、ある程度競争力と資金力のある中堅クラブを上位に押し上げることを得意とします。

相手の良さを消し、自分たちの良さを引き出す戦術に長けています。

スモールクラブやメガクラブの指揮は失敗しましたが、中堅クラブが上位クラブ相手にジャイアントキリングを起こすことを得意としているようです。

 

そんなモイーズ率いるウェストハムがこれから先のシーズンもどのような快進撃を見せてくれるか、楽しみですね。

 

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まとめ

本記事では、ウェストハムの戦術やフォーメーション・スタメンをご紹介し、強さの秘密に迫りました。

またウェストハムを支える注目の3選手と、現監督のモイーズについてもご紹介しました。

 

21-22シーズン第33節を終了した時点で、ELでは準決勝進出を決めましたが、リーグ戦では7位と、やや失速し欧州カップ戦の出場に暗雲が垂れ込めています。

しかし、チームとしてこれまでの戦い方を変える必要はなく、辛抱強く戦うことが重要です。

ラスト数試合、どう乗り越え、欧州カップ戦の切符を掴み取ることができるのか、そしてELを制することはできるのか。

これからも注目して見ていきたいですね!

 

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