こんにちは!
ヨーロッパサッカー界で、イングランドがその存在感・勢いを大いに高めています。
EURO(欧州選手権)2020では、ナショナルチーム(イングランド)が準優勝に輝き、
UEFAチャンピオンズリーグ決勝の舞台では、近年、2018-19シーズン(リヴァプールvsトッテナム)、2020-21シーズン(チェルシーvsマンチェスターシティ)にイングランド・プレミア勢同士の対決が実現し、
名実ともに世界最高峰のサッカーリーグとして、その名をほしいままにしています。
日本でも非常に人気の高いプレミアリーグはいったいどんなリーグなのか、
本記事で、イングランドを本拠地に構える世界最高峰プレミアリーグの歴史や特徴、外国人枠、レベルの高さなどをまとめてみました!
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プレミアリーグの歴史・特徴と外国人枠は?レベルは高い低い?【2021−22最新】
プレミアリーグの歴史
イングランドに本拠地を置くプレミアリーグは、1992年創設で
歴史としては、まだ30年ぐらいの若いリーグです。
しかし、その前身は1888年に発足されたイングリッシュ・フットボールリーグにあり、
このリーグは世界最古とも呼ばれています。
このように歴史あるイングランドサッカーですが、プレミアリーグ発足前の1980年代に入ると負の連鎖に見舞われます。
ブラッドフォードのサッカー場での火災により多くの犠牲者を出す事故や、バーミンガムのサッカー場の崩落により犠牲者を出す事故など、痛ましい事故が続きます。
更に、この時期には、
フーリガン(サッカーの試合会場の内外で暴力的な言動をする暴徒化した集団のことを指す。※Wikiより引用)の暴力行為が散見されはじめ、
遂には1984-85シーズンのチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)の決勝、リヴァプールvsユヴェントスの試合ではサポーターが暴徒化し、39名の犠牲者を出す事件が起こります。
この騒動は「ヘイゼルの悲劇」と呼ばれています。
このことから、イングランドを本拠地に置くクラブに対し、
UEFA主催の大会への出場禁止処分(無期限→5年間)が科せられ、リヴァプールには7年間の出場禁止処分が科せられました。
また、古い歴史を誇るスタジアムは時代の流れに逆らえず、老朽化が進み、問題視されていました。
1989年にはリヴァプールvsノッテンガム・フォレストの試合で、
スタジアムの観客が将棋倒しとなる事故が起こり、96人の犠牲と766人の負傷者を出してしまいます。
この事故は「ヒルズボロの悲劇」と呼ばれています。
このような背景もあり、イングランド国内のサッカー人気が低迷することとなり、
欧州における主要リーグであるイタリア、スペイン、フランスに遅れを取り、イングランド人の選手さえも国外へ流出する事態となっていました。
負の連鎖が続くイングランドサッカーでしたが、これに歯止めを掛けることとなるのが、
現在のプレミアリーグでも各クラブを大きく支えているテレビマネー(放映権料)です。
当時、国営放送であるBBCが放映権を独占していましたが、その分配金を巡っては強豪クラブ(マンチェスター・ユナイテッド、リヴァプール、トッテナム・ホットスパー、アーセナル、エヴァートン)からの不満が募り、
フットボールリーグからの脱退と「スーパーリーグ」の立ち上げを宣言する事態となります。
この頃、FA(イングランド・サッカー協会)創立100周年となる1988年に衛星放送BSB(現Sky Sports)へと放送権が移り、放映権料の増幅を図りますが、上記のクラブのリーグからの脱退が決定します。
この決断にはリーグ各方面から反発の声が上がることになりますが、1991年に入ると、イングランド・サッカー協会は協議を重ね、 新たなリーグ発足に合意することになります。
これが現在のプレミアリーグですね。
1992年の5月、フットボールリーグに所属していた22クラブ全てが脱退し、1992-93シーズンより「FAプレミアリーグ」として新リーグの設立が決まりました。
また、この設立までに、当時のイギリス首相は「ヒルズボロの悲劇」などを考慮し、
劣悪な環境にあるサッカー場やスタジアムの改修を指示したほか、スタジアムの立見席の廃止を決定し、
安全にサッカー観戦が出来る環境作りが行われました。
設立時は「FAプレミアリーグ」でしたが、契約スポンサーなどの意向により「プレミアリーグ」の名前の残しながら、
「バークレイズ・プレミアリーグ」など、何度か名前を変更し、2021年現在は「プレミアリーグ」という名称で運営されています。
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プレミアリーグの特徴
プレミアリーグは全20クラブが所属し、各クラブがホ-ム&アウェーの全38試合を戦います。
20クラブは固定ではなく、シーズン18~20位の下位3クラブが自動降格し、2部にあたるチャンピオンシップのシーズン1~2位の2クラブが自動昇格となります。
残りの1枠を、シーズン3~6位の4クラブで昇格プレーオフを行い、勝ち抜いた1クラブの計3クラブがプレミアリーグ昇格となります。
また、順位は勝ち点によって決まり、勝ち点が等しい場合は得失点差、得失点差も等しい場合は総得点によって決まります。
プレミアリーグの特徴の一つが、世界一の放映権料を獲得しているリーグであることです。
2020年のデータでは、その放映権料はおよそ4200億円にも上り、2位に着けるラ・リーガのおよそ2400億円から大きく差を付けています。
この放映権料が各クラブに収益として支払われる背景から、プレミアリーグの中位、下位に位置するクラブでも安定した資金を賄(まかな)うことが出来ています。
このような背景から、移籍市場でもプレミアリーグのクラブが資金力で優位に立つことが多く、国籍を問わず多くのスタープレイヤーが在籍するリーグにもなっていて、世界最高峰の人気を誇ります。
戦術面では、華やかにパスを繋ぎ連動性を見せるティキタカを持つスペイン、強固な守備を特徴としカテナチオと呼ばれるイタリアなどと比べると、
イングランドのサッカーはフィジカルを重視した戦術に乏しいサッカーが展開されていました。
しかし、近年ではマンチェスター・シティのペップ・グアルディオラを筆頭に、ユルゲン・クロップやトーマス・トゥヘルなど、モダンなサッカーを展開する監督の招聘が行われたほか、
中位や下位のクラブにも、戦術家と知られるマルセロ・ビエルサ(リーズ・ユナイテッド)や、ヌーノ・エスピーリト・サント(ヴォルヴァー・ハンプトン→トッテナム)といった監督の多様化により、プレミアリーグでも様々な戦術が見られるようになりました。
一方でフィジカルコンタクトの多いリーグであることは変わりなく、国外でプレーする選手たちがプレミアリーグに挑戦する際、このフィジカル面での壁に当たることも多く、
本来の力を発揮できずプレミアリーグを跡にする選手も多くいます。
プレミアリーグの外国人枠とEU離脱後の影響
主に外国籍選手(EU外選手)の登録に制限があるラ・リーガやセリエAと違い、
プレミアリーグは外国籍選手の登録制限はありませんが、トップチームの登録選手25名のうち、7名がホームグロウン選手枠となります。
このホームグロウン選手とは、21歳の誕生日を迎えるまでの3シーズン(36カ月以上)をイングランド、またはウェールズのクラブや下部組織でプレーしていることが条件となります。
この条件には選手の国籍は問われないほか、7名全てを埋めなければならないという訳ではなく、選手18名+ホームグロウン選手1~7名の最大25名でトップチームを構成することになります。
2020-21シーズンにプレミアリーグを制したマンチェスター・シティを例に見てみると、
トップチーム登録の選手は23名で、このうち5名(スコット・カートン、カイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、ナタン・アケ、ラヒーム・スターリング)がホームグロウン選手で構成されていました。
また、EUやEFTA加盟国以外の外国人選手がプレーする為には労働ビザを取得する必要があります。
これは日本人がプレミアリーグに移籍する際に当たる最初の壁でもあり、
過去には浅野拓磨(アーセナル)、井手口陽介(リーズ・ユナイテッド)、板倉滉(マンチェスター・シティ)、食野亮太郎(マンチェスター・シティ)などが移籍を果たしていますが、
初年度は労働ビザが取得出来ず、他のクラブへとローン移籍することとなります。
移籍初年度から労働ビザを取得可能となった南野拓実(リヴァプール)、武藤嘉紀(ニューカッスル・ユナイテッド)を例に見てみると、
南野の場合は、当該選手のナショナルチーム(日本代表)の過去2年間のFIFAランキングの平均順位と、
過去2年間(21歳以下は1年間)のナショナルチームでの出場数から割り出されるパーセンテージをクリアしていたため、労働ビザの取得が可能でした。
武藤の場合は、マインツでレギュラーとしてプレーしていたことで、
欧州の6大リーグ(イングランド、ドイツ、スペイン、イタリア、フランス、ポルトガル)の出場数から割り出されるパーセンテージをクリアしていたため、労働ビザの取得が可能でした。
他にも支払われる移籍金やサラリー、大陸別選手権(アジアカップ、アフリカネーションズカップ等)準決勝以上などのポイント制によって取得できるケースもあります。
また、イギリスはEU離脱をしているため、この離脱によって加えられた制限が、プレミアリーグに限り、
夏・冬の移籍市場で獲得できる21歳以下の外国人選手は3人までに制限され、シーズンを通しては6人までとなる条件が加えられています。
同時に、イングランドを国籍に持つ選手がスペインやイタリアに移籍する際、EU外枠選手として登録されることとなります。
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プレミアリーグのレベルは高い?低い?
様々なデータから、ライバルとなる欧州サッカーのレベルを比較していきましょう。
IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が2021年3月に発表した、2011-2020年までの10シーズンの国際舞台での活躍をポイント制にして割り出したリーグランキングでは、
1位スペイン、2位イングランド、3位ブラジル、4位イタリア、5位ドイツという結果が出ています。
2021年5月に発表されたUEFAクラブランキングでは
1位:バイエルン・ミュンヘン
2位:レアル・マドリード
3位:マンチェスター・シティ
4位:バルセロナ
5位:ユヴェントス
6位:アトレティコ・マドリード
7位:パリ・サンジェルマン
8位:マンチェスター・ユナイテッド
9位:リヴァプール
10位:アーセナル
という結果が出ていて、プレミア勢からは最多の4チームがランクインしているものの、
国際舞台で安定したパフォーマンスを見せるバイエルン・ミュンヘンやレアル・マドリードがリードしている形となっています。
また、過去10シーズンのチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグの決勝進出のクラブを国別で比較してみると、
チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ共にスペイン勢の強さが目立ちます。
しかし、近年のイングランド勢はリヴァプール、トッテナム、マンチェスター・シティ、チェルシーがCLの決勝へと駒を進めていて、復権の兆しが見えています。
国際舞台での活躍が続けば、名実ともに世界のトップに立つことも十分可能であり、プレミア勢には欧州カップのタイトル獲得が期待されます。
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プレミアリーグは何節まで?年間試合数は?
2021-22シーズンのプレミアリーグは2021年8月14日(土)に開幕し、2022年5月23日(月)に最終節が予定されていて、リーグ戦は全38節が行われます。
第01節:8/14~8/16
第02節:8/21~8/24
第03節:8/28~8/30
第04節:9/11~9/14
第05節:9/18~9/20
第06節:9/25~9/28
第07節:10/2
第08節:10/16
第09節:10/23
第10節:10/30
第11節:11/7
第12節:11/21
第13節:11/28
第14節:12/1~12/2
第15節:12/5
第16節:12/12
第17節:12/15
第18節:12/19
第19節:12/27
第20節:12/29
第21節:1/2
第22節:1/16
第23節:1/23
第24節:2/9
第25節:2/13
第26節:2/20
第27節:2/27
第28節:3/6
第29節:3/13
第30節:3/20
第31節:4/2
第32節:4/9
第33節:4/16
第34節:4/23
第35節:4/30
第36節:5/7
第37節:5/15
第38節:5/23
※変更になる場合があります。
プレミア勢にとってシーズン最初のタイトル獲得となるのが、前年度のプレミアリーグの優勝クラブとFAカップの優勝クラブで争われるFAコミュニティ・シールドになります。
今シーズンは2021年8月7日(土)にマンチェスター・シティとレスター・シティのカードが予定されています。
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そして、国内カップの一つであるカラバオカップ(EFLカップ)では、プレミア勢(CL・ELに参加しないクラブ)は2回戦(50クラブ)から抽選が組まれ、3回戦(32クラブ)からはCL・ELに参加したクラブが抽選に組まれます。
決勝まで進出した場合、プレミアリーグのクラブは全5~6試合を戦うことになります。
もう1つの国内カップであるFAカップでは、プレミア勢は3回戦(64クラブ)から抽選が組まれ、決勝まで進出した場合、プレミアリーグのクラブは全6試合を戦うことになります。
チャンピオンズリーグでは大会本戦から計算し、グループステージを6試合行い、ラウンド16、準々決勝、準決勝をそれぞれホーム&アウェーを戦い、決勝まで進んだ場合、全13試合を戦います。
ヨーロッパリーグでは大会本戦から計算し、グループステージを6試合行い、ラウンド32、ラウンド16、準々決勝、準決勝をそれぞれホーム&アウェーを戦い、決勝まで進んだ場合、全15試合を戦います。
また、2021-22シーズンから新たにUEFAカンファレンスリーグ(以下UCL)が設立されます。
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このリーグはCL、ELに次ぐ第3の欧州カップという位置付けになっています。CL・ELと比べ、レギュレーションが異なるのが、
本大会に出場する32チームで争われるグループステージから、決勝トーナメントにストレートイン出来るのがグループステージ1位の8チームのみであり、
グループステージ2位の8チームとELのグループステージ3位の8チームの16チームで決勝トーナメントに進むプレーオフが行われます。
決勝トーナメントはCL同様、16チームでトーナメントが組まれます。
現在、決勝トーナメントプレーオフのレギュレーションが一発勝負になるのか、ホーム&アウェーで争われるのか不透明となっていますが、決勝トーナメントは従来の欧州カップ同様、ホーム&アウェーが組まれると思われます。
この為、決勝まで進んだ場合、グループステージ1位通過したチームは全13試合を戦い、グループステージ2位通過したチームやEL3位のチームはプレーオフを行う分、全14~15試合を戦います。
以上のことから、コミュニティ・シールド1試合、リーグ戦38試合、国内カップ戦(EFL杯&FA杯)2~12試合、欧州カップ戦(CL、EL、UCL)6~15試合の最大で66試合を戦うことになります。
加えてナショナルチーム(代表戦)への参加もあることから、カップ戦などで勝ち上がることが多い強豪クラブの選手たちは、シーズン中、多くの試合が組まれることとなります。
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プレミアリーグ2021−22シーズンの全チーム一覧
(2020-21シーズン順位順)
01:マンチェスター・シティ
02:マンチェスター・ユナイテッド
03:リヴァプール
04:チェルシー
05:レスター・シティ
06:ウエストハム・ユナイテッド
07:トッテナム・ホットスパー
08:アーセナル
09:リーズ・ユナイテッド
10:エヴァートン
11:アストン・ヴィラ
12:ニューカッスル・ユナイテッド
13:ヴォルヴァー・ハンプトン
14:クリスタル・パレス
15:サウサンプトン
16:ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン
17:バーンリー
【降格】
18:フラム
19:ウエスト・ブロムウィッチ・アルビオン
20:シェフィールド・ユナイテッド
【昇格】
ノリッジ・シティ
ワトフォード
ブレントフォード
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まとめ
プレミアリーグの歴史や特徴、外国人枠や、レベルの高さなどをまとめてみました!
豊富な資金力を武器に多くのスタープレイヤーが在籍する華やかなリーグであり、近年は戦術の多様化により、欧州の舞台でも復権を見せています。
力が拮抗するプレミアリーグの優勝争いは、世界一優勝が困難なリーグと例えられることもあり、毎シーズン熾烈を極めています。そのプレミアリーグに注目が集まります!
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