サッカーイタリア代表の最新スタメンとフォーメーション!若手や注目選手・監督は?

こんにちは!

2022年3月のナショナルマッチデーでは、カタールW杯の出場権を掛けた欧州予選のプレーオフが行われ、イタリアは北マケドニアと対戦し、勝利を納めた場合はポルトガルvsトルコの勝者と決勝戦が行われます。

イタリアにとって厳しい対戦相手となりますが、EURO2020を制した欧州王者としても、W杯本大会の出場権を獲得したいものです!

本記事では、そのサッカーイタリア代表の最新スタメンと、フォーメーション、若手選手や注目選手、監督についてまとめてみました!

 

>>【W杯出場権獲得のラストチャンス!】ヨーロッパ予選プレーオフの放送は?組み合わせ抽選結果と日程も!|カタールW杯2022

 

サッカーイタリア代表の最新スタメン・フォーメーション

フォーメーション:4-3-3

 

2021年11月14日 vs北アイルランド戦(カタールW杯ヨーロッパ予選グループC)

 

現在のイタリア代表の基本システムです。

ボールの取りどころなどを試合毎に明確に決め、攻守に渡って上下運動ができる、中盤3枚がチームの鍵を握っています。

 

基本的にボール保持時は、SBが高い位置を取り、アンカーに入る選手が最終ライン近くまで落ちて、可変の3バックを形成します。

選手同士のポジションを入れ替えながら相手のマークを分散し、スペースを作りながらチャンスへと繋げていきます。

 

守備時は基本的にハイプレスは行わず、4-1-4-1のラインを形成し守ります。

 

GK
ジャンルイジ・ドンナルンマ(パリ・サンジェルマン)

DF
フランチェスコ・アチェルビ(ラツィオ)
レオナルド・ボヌッチ(ユヴェントス)
エメルソン・パルミエリ(オリンピック・リヨン)
ジョヴァンニ・ディ・ロレンツォ(ナポリ)

MF
ジョルジーニョ(チェルシー)
ニコロ・バレッラ(インテル)
サンドロ・トナーリ(ACミラン)

FW
フェデリコ・キエーザ(ユヴェントス)
ドメニコ・ベラルディ(サッスオーロ)
ロレンツォ・インシーニェ(ナポリ)

 

※2021年11月14日時点での所属クラブ

フォーメーション:3-5-2

 

2021.3.31 vsリトアニア戦(カタールW杯ヨーロッパ予選グループC)

 

伝統の「カテナチオ」から3CBのイメージが強いイタリア代表ですが、スタートから3CBを採用したのは、約1年もさかのぼります。

 

この試合はこのナショナルマッチデー3試合目となっていたため、力関係で勝るリトアニア相手に、ボヌッチやインシーニェなどの主力選手を休ませ、ターンオーバーを用いています。

このことから、メンバーの入れ替わりなどによる守備の強度を落とさないために、3CBを起用し試合に臨んだと考えられます。

 

GK
ジャンルイジ・ドンナルンマ(ACミラン)

DF
アレッサンドロ・バストーニ(インテル)
ジャンルカ・マンチーニ(ASローマ)
ラファエウ・トロイ(アタランタ)
エメルソン・パルミエリ(チェルシー)

MF
マヌエル・ロカテッリ(サッスオーロ)
ロレンツォ・ペッレグリーニ(ASローマ)
マッテオ・ペッシーナ(アタランタ)
フェデリコ・ベルナルデスキ(ユヴェントス)

FW
ステファン・エル・シャーラウィ(ASローマ)
チーロ・インモービレ(ラツィオ)

 

※2021年3月31日時点での所属クラブ

 

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サッカーイタリア代表の若手メンバー

サンドロ・トナーリ(MF)

 

所属:ACミラン

年齢:2000年5月8日(21歳)

ポジション:セントラルMF

 

2020年9月にミランへと加入すると、2022年3月15日までに通算73試合に出場し、イタリアを代表するプレイヤーへと成長を続けています。

 

トナーリが台頭してきた当初は、アンドレア・ピルロ2世とも称されてきましたが、プレースタイル的にはジェンナーロ・ガットゥーゾを足した選手で、守備の面でもアグレッシブに行きます。

 

そのプレースタイルを掘り下げると、視野の広さ、左右遜色のない精度の高いパスを武器に、攻撃を活性化させる選手で、縦への楔(くさび)のパスを入れチャンスを演出したりと、ピルロを彷彿とさせるのも頷けます。

 

守備面では、相手の攻撃の芽を潰す役割として、予測からインターセプトしたり、相手選手とボールの間に体を入れてボールを奪取したりと、トナーリ自身が「憧れ」と慕うガットゥーゾのようなプレーも見せます。

 

現在は、同じ役割としてジョルジーニョやヴェラッティがいるため、レギュラー獲得には至っていませんが、間違いなく今後のアズーリを支える逸材です!

 

ジャンルイジ・ドンナルンマ(GK)

 

所属:パリ・サンジェルマン

年齢:1999年2月25日(23歳)

ポジション:ゴールキーパー

 

2015年10月に、16歳8か月という若さでセリエAデビューを果たすと、以降レギュラーを務め、ミランでは通算251試合に出場し、88回のクリーンシートを記録しています。

 

そのドンナルンマはイタリア代表としても活躍し、昨年行われたEURO2020では優勝に貢献したほか、自身も最優秀選手賞に輝き、世界でも指折りのGKへと名を上げています。

 

今シーズンから、パリ・サンジェルマンへと移籍しますが、ケイラー・ナバスと併用されており、ミラン時代ほどの出場機会を得られていないのが現状です。

3月に行われたチャンピオンズリーグ、レアル・マドリード戦では、自身のミスから失点に直結するなど、パフォーマンスにも影響が見られ、コンディションにやや不安を覚えます。

 

ドンナルンマは、ズバ抜けた反射神経と、196㎝という恵まれた体格から、手足を伸ばしたビッグセーブがよく見られる選手であり、若くして復権途中のミランを支えました。

 

若さゆえに、ポジショニングのミスもありますが、持ち前の反射神経でカバーできることも多く、セーブの面で大きなミスをしないのも強みです。

 

一方で、現代サッカーに求められるGKからのビルドアップ参加はあまり得意ではなく、攻撃面での貢献より、最高峰で構える守護神としてのプレーに期待したい選手です!

 

ジャンルカ・スカマッカ(FW)

 

所属:サッスオーロ

年齢:1999年1月1日(23歳)

ポジション:センターフォワード

 

サッスオーロのセンターフォワードとして君臨するスカマッカは、今シーズン、セリエA第29節を終えた時点で12ゴールを記録しており、最近のアズーリにも名を連ねています。

 

この活躍から、インテルやミランも獲得に向けた動きを見せており、シーズン終了後にステップアップの可能性もあります。

 

スカマッカは、195cmの長身の選手であり、その恵まれた長身を活かしたポストプレーで起点になったり、パワーシュートを振り抜いたりと、ダイナミックなプレーが持ち味です。

 

また、長身の選手ながら足元の技術にも優れ、細かなタッチでDFの間をスルスルと抜けていくドリブルも得意であるほか、ワンタッチで味方との連携を見せ、起点になることもできます。

 

ダイナミックさと、繊細さ兼ね備えていることから、ズラタン・イブラヒモビッチと、カリム・ベンゼマを足して割ったような選手というイメージが分かり易いでしょうか。

 

一方で、点取り屋としては物足りない数字ではありますが、ビッグクラブも注視する選手なだけに、今後さらに化けるポテンシャルを秘めている「大ブレイク前」のスカマッカにも注目です!

 

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サッカーイタリア代表の注目選手・人気選手

ジョルジーニョ(MF)

 

所属:チェルシーFC

年齢:1991年12月20日(30歳)

ポジション:セントラルMF

 

2020-21シーズンは、チェルシーでチャンピオンズリーグの優勝、イタリア代表でEURO2020の優勝に導き、自身もUEFA欧州最優秀選手に選出されるなど、名実ともにワールドクラスの選手としての地位を確立しました。

 

ジョルジーニョは、中盤の底から広い視野と精度の高いパスでゲームメイクを担い、後方から司令塔としてチームを動かせる選手です。

 

また、司令塔タイプの選手ながら、守備での貢献度も高く、豊富な運動量はもちろんですが、対人守備や予測からのインターセプトにも優れ、ネガティブトランジション時のスイッチ役としてもプレーできる選手です。

 

もう一つ、ジョルジーニョの代名詞とも言えるのが、PK職人という点です。

ボールを蹴る直前まで冷静にGKを観察し、タイミングをズラしたシュートや、コースギリギリを狙ったシュートで沈め、PKの成功率が高いことから、彼がキッカーを務めるときは安心して見ることができます。

 

チェルシーとアズーリで中盤に安定感をもたらし、絶対的存在となっているジョルジーニョに注目です!

ロレンツォ・インシーニェ(FW)

 

所属:ナポリ

年齢:1991年6月4日(30歳)

ポジション:左ウイング、セカンドストライカー

 

現在、アズーリで背番号10を背負っているインシーニェは、代表として通算53試合に出場し、10ゴール、10アシストを記録しています。

 

インシーニェは、下部組織時代から所属するナポリで多くの時間を過ごしており、ナポリのアイドル的存在でもありますが、今シーズン終了後に、MLSのトロントFCに移籍することがすでに発表されています。

 

インシーニェは163cmという小柄な選手ではありますが、スピードと確かな技術を兼ね備え、その体格を活かしたアジリティが彼の持ち味です。

 

左ウイングを主戦場としていますが、流れの中で相手に掴まれずフリーとなるポジションを見つけ、ボールを受けながらリズムを生み出し、チャンスメイクへと繋げていきます。

 

また、小柄な選手ながらシュートレンジが広く、カットインからのシュートや、力強いシュートも武器であり、ゴールとアシスト、両方で存在感を見せます。

 

シーズン終了後にトロントへと移籍するインシーニェですが、移籍後のアズーリでの立ち位置は不透明であり、まだ一線でプレーできる年齢で環境を下げた選択がどう響くのか注目です。

レオナルド・ボヌッチ(DF)

 

所属:ユヴェントス

年齢:1987年5月1日(34歳)

ポジション:センターバック

 

代表として通算114試合を記録するイタリアを代表するCBの一人であり、34歳となった現在も主力としてプレーしています。

 

ボヌッチは、イタリア人DFらしく安定した守備能力に定評があります。

優れた予測から的確なポジショニングで危険なエリアを潰し、対人守備やスライディング、相手選手との駆け引きの場面でも強さを見せ、ディフェンスリーダーとしても頼りになる選手です。

 

また、190cmの長身から空中戦にも強いことや、ロングフィードといった展開力にも優れ、大きな欠点がない選手です。

 

一方で、足の速さは持ち合わせてはいませんが、予測の部分から対応することも多く、欠点というほどの影響は感じません。

 

アズーリの最終ラインを支え、キャプテンを務めるボヌッチにも注目です!

 

サッカーイタリア代表の10番は?

現在のイタリア代表で背番号10を背負っているのはロレンツォ・インシーニェです。

 

下記では、背番号10を背負った歴代の名手たちを主要大会ごとにまとめてみました。

 

2021年 欧州選手権:ロレンツォ・インシーニェ
2018年 ワールド杯:出場なし
2016年 欧州選手権:ティアゴ・モッタ
2014年 ワールド杯:アントニオ・カッサーノ
2012年 欧州選手権:アントニオ・カッサーノ
2010年 ワールド杯:アントニオ・ディ・ナターレ
2008年 欧州選手権:ダニエレ・デ・ロッシ
2006年 ワールド杯:フランチェスコ・トッティ
2004年 欧州選手権:フランチェスコ・トッティ
2002年 ワールド杯:フランチェスコ・トッティ
2000年 欧州選手権:アレッサンドロ・デル・ピエロ
1998年 ワールド杯:アレッサンドロ・デル・ピエロ
1996年 欧州選手権:デメトリオ・アルベルティーニ
1994年 ワールド杯:ロベルト・バッジョ
1992年 欧州選手権:出場なし
1990年 ワールド杯:ニコラ・ベルティ
1988年 欧州選手権:ルイジ・デ・アゴスティーニ
1986年 ワールド杯:サルバトーレ・バーニ
1984年 欧州選手権:出場なし
1982年 ワールド杯:ジュゼッペ・ドッセーナ
1980年 欧州選手権:ジャンカルロ・アントニョーニ

 

赤字は大会優勝

 

それでは、主要大会でタイトルを獲得した選手から、

フランチェスト・トッティと、ロレンツォ・インシーニェのプレーを動画でも見てみましょう!


フランチェスコ・トッティ(2006-07シーズンのゴール集)

 


ロレンツォ・インシーニェ(ゴール集)※動画内の背番号:24

 

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サッカーイタリア代表の特徴・戦術

明確なチームの基盤を築き上げ、攻撃・守備においてデザインされた戦術を取り、

そして、相手のストロングポイントを消す堅実なサッカーをしています。

 

ロベルト・マンチーニ監督体制のイタリア代表での特出すべき「記録」が2つあります。

 

1つ目は、マンチーニ監督就任2試合目となる2018年10月のウクライナ戦から、2021年9月のリトアニア戦までの間、37試合連続無敗という驚異的な数字を記録している点です。

2つ目は、この無敗記録を破られることとなるスペイン戦までの37試合で、一度も複数失点をしていないという点です。

 

安定した守備というチームの土台があるからこそ、崩壊を生まない堅実なサッカーをしていることが伺えます。

 

守備時は4-1-4-1で守りながら、ハイプレスは基本的には行わず、前線、中盤、DFラインの距離感を崩さない形でプレスの掛けどころを探ります。

 

中盤の選手がプレスのスイッチ役となり、そこに合わせて前線の選手も人数を掛けたり、パスコースをカットする動きでスペースを埋め、相手チームの仕切り直しを狙い、ラインを上げます。

 

攻撃時は、堅守からのカウンターというよりかは(もちろん、その得点パターンもありますが)、ボールを繋ぎながら相手陣内へと侵入していきます。

 

これは、ウイングが中に入ったり、インサイドハーフがサイドに流れたり、サイドバックがハーフスペースに入ったりと、流れの中でポジションを入れ替えたり、人を動かしながらマークを受け渡し、フリーの選手やチャンスを生み出すスペースを作ります。

 

また、ボヌッチやジョルジーニョなど、後方から精度の高いフィードで一気に局面を作り出せる選手も揃っているため、ロングカウンターを狙うこともできます。

 

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サッカーイタリア代表の監督

 

2018年5月から現在まで、イタリア代表を率いているのはロベルト・マンチーニ監督です。

 

マンチーニは、現役時代はイタリア代表でもプレーし、引退後は指導者の道へと進みます。

(引退後、イングランドのレスター・シティで一度、現役復帰をしています)

 

母国では、フィオレンティーナ、ラツィオ、インテルで監督を務め、インテルの黄金期の一つでもある、2004-05シーズンから3シーズン連続でスクデット(セリエA優勝)を掲げるなど、手腕を見せ、名将の仲間入りをします。

 

その後、マンチェスター・シティ、ガラタサライ、ゼニトと、各国の強豪クラブを指揮し、2018年の5月にイタリア代表監督に就任します。

 

そのイタリア代表では、前述のとおり、堅実な守備で37試合連続無敗を記録し、2021年に行われたEURO 2020では優勝に導いています。

 

しかし、カタールW杯ヨーロッパ予選では、8試合無敗で終えたものの、引き分けが続いたことが響き、プレーオフへと回っています。

 

プレーオフでは、イタリアが勝ち上がった上で、ポルトガルvsトルコの勝者と当たるため、厳しい戦いが予想されますが、マンチーニ監督が築き上げたサッカーから、大量失点などの崩壊は考え難く、ここで欧州王者の意地を見せ、何としても本大会の出場権を獲得したいところです。

 

マンチーニ監督には、本大会への出場権を獲得した上で、ヨーロッパ予選後半の失速の要因にもなった得点力の部分で、テコ入れに期待したいですね。

 

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サッカーイタリア代表の主要な戦績・成績

2022年カタールW杯ヨーロッパ予選グループC

イタリアの成績:4勝4分

1.スイス
2.イタリア
3.北アイルランド
4.ブルガリア
5.リトアニア

 

赤字は本大会ストレートイン。青字はプレーオフ

 

FIFAワールドカップ直近10大会の成績

1982年:優勝
1986年:ベスト16
1990年:3位
1994年:準優勝
1998年:ベスト8
2002年:ベスト16
2006年:優勝
2010年:グループステージ敗退
2014年:グループステージ敗退
2018年:出場なし

 

欧州選手権(EURO)直近10大会の成績

1984年:出場なし
1988年:ベスト4
1992年:出場なし
1996年:グループステージ敗退
2000年:準優勝
2004年:グループステージ敗退
2008年:ベスト8
2012年:準優勝
2016年:ベスト8
2021年:優勝

 

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まとめ

サッカーイタリア代表の最新スタメンと、フォーメーション、若手選手や注目選手、監督についてまとめてみました!

一時は37試合連続無敗など、安定した強さを見せていたイタリアでしたが、EURO2020優勝以降失速し、W杯ヨーロッパ予選ではプレーオフへと回っています。

このプレーオフでは、イタリアとポルトガルが同じ組に入っていることから、両者が勝ち上がった場合には、W杯本大会並みのビッグゲームとなり、出場権を懸けた白熱した試合が見られるはずです。

ワールドカップに向けて暗雲が立ち込めているイタリア代表ですが、意地を見せ、本大会出場にできるのか注目です!

 

>>【W杯出場権獲得のラストチャンス!】ヨーロッパ予選プレーオフの放送は?組み合わせ抽選結果と日程も!|カタールW杯2022

 

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