こんにちは!
新型コロナ感染拡大により、開催延期となったEURO2020(UEFA欧州選手権)が
2021年6月より開催されます。
母国開催となった2018年ロシアワールドカップでは下馬評を覆し、
グループステージ突破、ベスト16ではスペインを破るなど、注目を集めました。
今回のユーロ2020ではどんな結果を残してくれるか楽しみですね。
本記事では、そのロシア代表について、チームの特徴と、キーマンとなる注目メンバー3選手と監督の紹介、さらには最新フォーメーションと戦術分析についてまとめてみました(^^)/
>>【関連】ユーロ2020注目選手と2021年フォーメーションは?出場国別に紹介!
ユーロ2020ロシア代表の注目・有名選手は?最新フォーメーションと戦術・監督もご紹介!
ロシア代表の特徴
1912年にロシア帝国代表として初めて国際試合を開催し、第一次世界大戦、ロシア革命などを挟み、
1923~1991年までソビエト連邦代表として活動します。
1991年12月25日のソビエト連邦の崩壊後、
ロシアサッカー連合が旧ソ連のサッカー協会を継承する形で、現在のロシア代表が発足します。
FIFAワールドカップには4回出場し、母国開催となった2018年のベスト8が最高位となります。
UEFA欧州選手権(EURO大会)には過去3回出場し、2008年のベスト4が最高位となります。
EURO2020ではデンマーク、フィンランド、ベルギーと同じグループBに入っています。
現在FIFAランキング1位に君臨するベルギーの首位通過が濃厚と思われ、
グループ2位通過の枠を残るロシア、デンマーク、フィンランドの3ヶ国で争う形になると予想されます。
なお、EURO予選では10戦8勝2敗の2位で本大会出場を決めています。
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ロシア代表の注目選手
アルテム・ジュバ
ゼニトファンが選ぶチーム年間最優秀選手にジューバが選出!!
ジューバは3年連続の選出となります!#ゼニト#サッカー#ジューバ pic.twitter.com/CjMkGz01bh
— Zenit Japan(ゼニトジャパン)🌊 (@zenitjapan) June 2, 2021
スパルタク・モスクワのユース出身で、17歳の時にプロデビューを果たします。
その後、トム・トムスクへのローン移籍をすると、2011-12シーズンから所属元であるスパルタク・モスクワでプレーしますが、
2013-14シーズンにはロストフへ再びローン移籍をし、そのロストフでは
公式戦43試合に出場し、20ゴール4アシストを記録します。
この活躍から2015-16シーズンからゼニトへの移籍を果たしますが、
2017-18シーズンには、ロベルト・マンチーニ監督との確執もあり、アルセナルへの半年のローン移籍も経験していますが、
今シーズンまで公式戦210試合に出場し、95ゴール60アシストを記録しています。
彼の特徴は、基本的には相手のエリア内で構える選手で、
味方からのボールに合わせるシュートでゴールを狙っていくほか、エリア外からも力強いシュート放ち、
相手の脅威となっていきます。
さらに、194㎝の高身長活かしたポストプレーも得意で、更にポストプレーからボールを展開したり、
味方を活かすアシスト性のパスを配球し、ゼニトではアシストも増えています。
一方でプレーにムラがある選手で、
コンディションや環境に左右され、爆発的な得点を見せるシーズンや不発に終わるシーズンもあります。
またトラブルメイカーでもあり、監督との衝突も度々起こしています。
しかしながら、ロシア代表の貴重なゴールゲッターであり、
彼が乗っているときのプレーはその体格からイブラヒモビッチに例えられることもあります。
ロシア代表の得点源として、彼の爆発力に期待が掛かります。
アレクセイ・ミランチュク
🇷🇺ミランチュクがロシア代表に選出!
Forza ミランチュク! pic.twitter.com/3Z8icSROXa— Atalanta Japan (@Atalanta_JP) June 2, 2021
スパルタク・モスクワのユースからロコモティフ・モスクワのユースチームに移ると、
2013年4月に17歳でプロデビューを果たします。
ロコモティフ・モスクワでは7シーズンプレーし、
公式戦228試合で43ゴール46アシストを記録しています。
2020-21シーズンからはセリエAのアタランタに移籍していますが、
主に途中出場からコンスタントに出場し、
公式戦31試合に出場し、7ゴール2アシストを記録しています。
トップ下が本職の選手ですが、
ポジションに捕らわれずサイドに流れたり、浮いた位置にポジションを取りながらボールを受け、
チャンスボールを配球していきます。
ボールの置き所やトラップなど、ボールコントロールにも優れ、
ボールを受けてから次のプレーまでをスムーズに行います。
自身も積極的にペナルティエリアに侵入し、危険となる位置でボールを受け、シュートやアシストを狙っていきます。
また、シュートは力が乗ったシュートではなく、
回転を掛けたり、つま先でコースを狙ったコントロールシュートが多くなっています。
ロシア代表では2シャドーの位置でプレーしているミランチュクの
チャンスメイカーとしての活躍に期待が掛かります。
アレクサンドル・ゴロヴィン
⚽️契約延長⚽️
モナコ、W杯でブレイクのゴロヴィンと契約更新…1年延長で2024年までhttps://t.co/y3ZLzyzy6l🗣️編集部より
「現在23歳のゴロヴィンは2018年W杯でブレイクを果たし、CSKAモスクワからモナコに移籍。今季はリーグ・アン25試合に出場し、3ゴールを挙げています」 pic.twitter.com/nCmFj4pE2Y— サッカーキング (@SoccerKingJP) March 14, 2020
CSKAモスクワのユースから2015年3月、19歳のときにプロデビューを果たします。
以降3シーズンプレーし、
公式戦113試合に出場し、13ゴール11アシストを記録します。
自身も出場したロシアW杯後となる2018-19シーズンからはモナコに移籍すると、
コンスタントに出場を続け、現在までに
公式戦91試合で13ゴール17アシストを記録します。
彼はボランチから攻撃的MFまで、様々なポジションでプレーすることが出来、
ロシア代表ではFWの後ろの2シャドーの位置で起用されています。
彼の特徴はサイドや相手選手のライン間でボールを受け、脅威あるアシスト性のボールを配球します。
また、スピードに乗ったままプレーすることが出来る選手で、
ボールを受けてからのドリブルや、カウンターの場面からスピードアップし、
アタッキングサードまでボールを運び、そこからチャンスメイクや自身でゴールを狙っていきます。
プレースキッカーとしても優秀な選手で、ロシアW杯のサウジアラビア戦では、直接FKを決めています。
現在のロシア代表のスタイルと非常にマッチした選手で、ロシア代表の躍進の鍵を握る選手の一人です。
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ロシア代表の最新フォーメーション
基本フォーメーションは3-4-2-1です。

FW
アルテム・ジュバ
アレクサンドル・ゴロヴィン、アレクセイ・ミランチュク
MF
ユーリ・ジルコフ、ロマン・ゾブニン、マゴメド・オズドイェフ、マリオ・フェルナンデス
DF
ヒョードル・クドリャショフ、ゲオルギ・ジキヤ、アンドレイ・セミョノフ
GK
アントン・シュニン
GKはアントン・シュニンです。
ディナモ・モスクワでプレーする34歳のベテラン選手です。2019年の11月からロシア代表の正GKを務めていて、代表としては遅咲きの選手です。
DFはヒョードル・クドリャショフ、ゲオルギ・ジキヤ、アンドレイ・セミョノフです。
ヒョードル・クドリャショフはトルコのアンタルヤスポルでプレーする34歳の選手です。
普段は右SBとしてプレーしていますが、昨年からロシア代表ではCBで起用されることが多くなっています。
ゲオルギ・ジキヤはスパルタク・モスクワでプレーする27歳の選手です。
アンドレイ・セミョノフはアフマト・グロズヌイでプレーする32歳の選手です。
MFはユーリ・ジルコフ、ロマン・ゾブニン、マゴメド・オズドイェフ、マリオ・フェルナンデスが並びます。
WBは左にユーリ・ジルコフ、右にマリオ・フェルナンデスです。
ユーリ・ジルコフはゼニトに所属する37歳のベテラン選手です。ゼニトでは年齢もあり、出場時間が少なくなっていますが、ロシア代表では監督の信頼も厚く出場を続けています。
大会中、ターンオーバーも必要となってくるため、その場合はダレル・クズヤエフが入る可能性もあります。
マリオ・フェルナンデスはCSKAモスクワでプレーする30歳の選手です。ブラジルにルーツを持つ選手で、ロシア代表を選択しています。
何度も欧州クラブからの移籍の噂が出ていた選手ですが、今年の夏でCSKAモスクワ在籍9年になる選手です。
中盤にはロマン・ゾブニン、マゴメド・オズドイェフが入ります。
ロマン・ゾブニンはスパルタク・モスクワでプレーする27歳の選手で、クラブでは右SHやセントラルMFで起用されています。
マゴメド・オズドイェフはゼニトでプレーする28歳の守備的MFです。ゼニトでレギュラーとしてプレーし、今シーズンのロシアリーグ優勝に貢献しています
シャドーの位置にアレクサンドル・ゴロヴィン、アレクセイ・ミランチュクが入ります。
アレクサンドル・ゴロヴィンはモナコでプレーする25歳の選手です。
今シーズン、怪我や新型コロナウイルスの感染などでシーズンの1/3を欠場しましたが、
公式戦26試合に出場し、6ゴール9アシストを記録しています。
アレクセイ・ミランチュクはアタランタでプレーする25歳の選手で、
今シーズン公式戦31試合に出場し、7ゴール2アシストを記録しています。
1トップはアルテム・ジュバです。
アルテム・ジュバはゼニトでプレーする32歳の選手で、今シーズン、
公式戦33試合に出場し、21ゴール9アシストを記録しています。
ロシア代表ではキャプテンを務め、51試合で29ゴールを記録しています。
6月1日に発表されたEURO2020に向けた代表メンバー26名
| GK アントン・シュニン ユーリ・デュピン マトヴェイ・サフォノフ DF ゲオルギ・ジキヤ アンドレイ・セミョノフ イゴール・ディヴェエフ マリオ・フェルナンデス ウヤチェスラフ・カラヴァイェフ ユーリ・ジルコフ ヒョードル・クドリャショフ MF デニス・マカロフ ダニイル・フォミン アンドレイ・モストヴォイ マゴメド・オズドイェフ ダレル・クズヤエフ アレクセイ・イオノフ ロマン・ゾブニン ドミトリ・バリノフ マクシム・ムキン リファト・ジェマレトディノフ アレクサンドル・ゴロヴィン アレクセイ・ミランチュク デニス・チェリシェフ FW アルテム・ジュバ アレクサンドル・ソボレフ アントン・ザボロトニー |
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ロシア代表の戦術分析
母国開催となった2018年ロシアW杯では、下馬評を覆しグループリーグを突破すると、
決勝トーナメント1回戦でスペインを撃破する快進撃を見せました。
その当時の監督であるスタニスラフ・チェルチェソフ氏は現在でも監督を務めていて、
戦術的に大きな変化はないと見られます。
本大会に招集された26名中9名が、2018年W杯を戦ったメンバーとなっています。
ロシア代表は
守備時のラインは高く設定せず、コンパクトな陣形を保ち、相手に自由を与えるスペースを潰していきます。
中央を固めてサイドへとボールを逃がす守り方になります。
また、ボールの取りどころでは連動したプレスで圧力を掛け、ボール奪取をし、素早くカウンターを仕掛けます。
パスを繋ぎながらポゼッションを高めていくより、
相手にボールを持たせてミスを誘い、カウンターを仕掛けるスタイルになります。
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ロシア代表監督
スタニスラフ・チェルチェソフ
🇷🇺正式発表⚽️
ロシア、チェルチェソフ監督と契約を2年延長…W杯8強進出に導く🔻記事はこちらhttps://t.co/zfYFyCQCxW
🗣編集部より
「#ロシア は大会前のFIFAランキングが出場国中最下位と下馬評は高くなかっただけに、#チェルチェソフ 監督の手腕は高く評価されています!」 pic.twitter.com/YRWIahTtCd— サッカーキング (@SoccerKingJP) July 28, 2018
現役時代のポジションはGKです。
スパルタク・モスクワ時代には正GKを務め、リーグ戦やカップ戦で優勝を果たすなどチームに貢献し、
1989-1993年の間に地元紙のロシア年間最優秀GKに3度選出されています。
また、1996年からオーストリアのチロル・インスブルックに移籍すると、6シーズン在籍します。
2000-01シーズンにはリーグ優勝を達成し、オーストリア・ブンデスリーガの最優秀GKに選出されます。
現役ラストシーズンとなる2002年、多くを過ごしたスパルタク・モスクワに復帰し、
そのシーズンの終了後、36歳で現役を引退します。
代表としてはソビエド連邦時代、そして現在のロシア代表と通算49試合に出場しました。
現役引退から2年後となる2004年、
オーストリアのクーフシュタインの監督に就任し、監督キャリアをスタートさせます。
以降、オーストリアのヴァッカー・チロルや古巣であるスパルタク・モスクワの監督を務めますが、長期政権を築けず、ロシア国内のクラブを転々とすると、
2015-16シーズンはポーランドのレギア・ワルシャワの監督に就任します。
そして2016年8月、母国のロシア代表監督に就任し、現在までに5年間の長期政権を築いています。
母国開催となった2018年ロシアW杯では大会の開幕戦となるサウジアラビアに5-0、エジプトに3-1で勝利し、
グループステージ突破を決めると、
決勝トーナメント1回戦目のスペイン戦では延長PK戦の末、スペインを破りベスト8に進出します。
ベスト8では、この大会決勝まで進むことになるクロアチア相手にも延長PK戦まで縺れ込む死闘を見せ、大会を去ることになります。
直近10試合の成績は4勝2分4敗となっています。
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まとめ
EURO2020に臨むロシア代表について、チームの特徴と、キーマンとなる注目メンバー3選手と監督、さらには最新フォーメーションと戦術分析についてご紹介しました(^^)/
EURO2012、2016大会ではグループリーグ戦敗退という成績でしたが、好成績で納めた2018年W杯から3年。
今大会では更に連動・熟成されたプレーが見られるのか、ロシア代表の躍進に期待しましょう!
>>【関連】ユーロ2020注目選手と2021年フォーメーションは?出場国別に紹介!
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