レッドブル・ザルツブルク戦術分析とフォーメーションまとめ!注目メンバーもご紹介!

こんにちは!

欧州CLのグループステージが折り返しの第3節を終えました。

各グループ、戦前の予想通り順当にビッグクラブが1位、2位に位置している印象ですが、グループEでは強豪チームを相手に予想外の戦いを演じているクラブがあります。

グループEでは、昨年王者のリバプールとイタリアの強豪ナポリが2強と目されていましたが、日本人選手も所属するRBザルツブルグが両チームとの対戦で合計5得点をあげるなど大きな驚きを与えています。

ザルツブルグが今シーズンどんなコンセプトや選手を起用して戦っているのか、戦術分析やフォーメーション、注目メンバーを紹介したいと思います。

レッドブル・ザルツブルク戦術分析とフォーメーションまとめ!注目メンバーもご紹介!

レッドブル・ザルツブルク2019-20戦術分析

ザルツブルクを語る上で外せないのがラルフ・ラングニックです。

元はシュトゥットガルトやシャルケで監督を務めていた人物で、現在はザルツブルクやライプツィヒなどのレッドブルグループのサッカー開発部門責任者を務めています。

ゲーゲンプレッシングの生みの親とも言われるラングニックの哲学に基づき、ザルツブルクのサッカーの根幹は成されています。

ザルツブルクのジェシー・マーシュ監督は昨季までライプツィヒでコーチを務め、ラングニックの弟子とも呼べる人物です。

そのマーシュ監督の元でザルツブルクが取る主な戦術は、ゲーゲンプレッシングによる即時奪回縦に早いショートカウンターの2点です。

ザルツブルクの攻撃は相手にボールが渡った瞬間から始まります。

ボールが相手に渡った瞬間にボールホルダーに近い選手がプレスし、周りの選手達もボールホルダーに近付きながらパスコースを消します。

キープすればプレスした選手がボールを奪い、パスを出せばパスコースは限定されているのでインターセプトを狙うか、パスを受けた選手に再度プレスをかけてボールを奪います。

いわゆるゲーゲンプレッシングといわれる戦術です。

ボールを奪うと、相手が準備する間もなく、できるだけ早く縦に展開してショートカウンターで得点を奪う形を狙います。

この戦術の肝となるのが、連続してプレスをかけ続ける為に、常に選手間の距離を近く陣形をコンパクトに保つ必要があり、ボール奪回後には縦に早く展開する為、前線の選手のスピードが要求されます。

また、90分間を通してプレスをかけ続けるスタミナも必要になってきます。

2019-20のザルツブルクは、この戦術でリーグ戦12試合消化時点で10勝2分の50得点

欧州CLでは3試合を終えて1勝2敗ですが、グループE最多の11得点をあげるなど爆発的な得点力を生み出しています。

一方で、陣形をコンパクトに保ち相手ゴールに向けて前向きのプレスをかけ続ける為、DFの裏にスペースができやすいという弱点を抱えています。

事実、リバプールとナポリはプレスのかかりずらいCBやアンカーからのロングボールでDFの背後をとり、快速のメルテンスやマネ、サラーが得点を陥れています。

この守備の弱点が改善できれば、ヨーロッパのカップ戦でもさらに上位を目指せるチームになると思います。

 

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レッドブル・ザルツブルク2019-20フォーメーション

ザルツブルクの2019ー20のリーグ戦での基本フォーメーションは4-2-2-2です。

中央にダブルトップ下としてショボスライ選手と南野拓実選手を並べるのが特徴的で、ボールホルダーへのプレスボールを前線にリンクする、そして得点を奪うと多くの役割を担っています。

 

GKはスタンコビッチ

DFは左からウルマー、ヴェーバー、ラマーリョ、クリステンセン

MFはボランチのポジションにユヌゾビッチとベルネード、ダブルトップ下にショボスライと南野拓実

FWがファン・ヒチャンハーランド

 

欧州カップ戦の強豪相手の時には、4-2-3-1にしてMF3枚をファン・ヒチャン、南野、ダカ、FWをハーランド1枚にするなどして中盤の強度を上げることもあるようです。

 

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レッドブル・ザルツブルク2019-20注目選手

南野拓実

主にトップ下やシャドーストライカーとしてプレーしている日本代表選手。

森保ジャパン最多の10得点をあげるなど得点がクローズアップされがちだが、ザルツブルグでは、前線からのプレッシング中盤から前線へボールを運ぶ得点を決めるという多種多様な役割を担っています。

欧州CLリバプール戦でも1得点1アシストをあげるなど、今期は絶好調を維持しており、ブンデスリーガやプレミアリーグへのステップアップの噂も聞こえています。

アーリング・ハーランド

1月の移籍市場でノルウェーのモルデからザルツブルクに加入したCF。

19歳ながら強靭なフィジカルと類稀な決定力を有しており、今年の5月~6月に開催されたU-20W杯では1試合で9得点をあげるなど大活躍。

クラブでも監督の信頼を得ており、今期12試合で18ゴール5アシストと大ブレイクを遂げて一躍時の人となっています。

ファン・ヒチャン

縦への推進力と、キレのあるドリブルが特徴の韓国代表FW。

欧州CLリバプール戦では、今年のUEFA最優秀選手であるファン・ダイクを鋭い切り替えしで翻弄するゴールを決めており、リーグ戦11試合で7ゴール10アシスト

南野選手とファン・ヒチャン選手の2人でゴール一歩手前までのチャンスを作ることが多く、攻撃面では最重要とも言える選手です。

ドミニク・ショボスライ

若干19歳ながらハンガリー代表の10番を背負う超逸材。

185cmと大柄な身長ながら体重70kgと多少線は細く見えますが、インテリジェンス溢れるパスワーク前に運ぶドリブルは圧巻で、セルビア代表のミリンコビッチ=サビッチとドイツ代表のクロースを掛け合わせたような選手です。

高精度の右足のFKを持っており、アーセナルが熱心にアプローチをかけているとの噂もあります。

奥川雅也

日本の京都サンガから19歳のときにザルツブルクに移籍した若手FW。

主にスーパーサブやターンオーバー時のスタメンとしての起用が多いが、今期ここまで5G4アシストとしっかり結果を残している。

キレのあるドリブルが特徴で、WGやサイドハーフのポジションからカットインしてのドリブルシュートを得意としています。

 

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まとめ

圧倒的な力で国内リーグを6連覇中のザルツブルク。

今シーズンは久々の欧州CLへの参加ですが、攻撃的でスリリングな面白いサッカーを見せてくれています。

ザルツブルクからは、サディオ・マネナビ・ケイタなど、現在ビッグクラブでプレイする選手も育っており、今後もどんな選手が出てくるのか非常に注目がかかります。

ザルツブルクの欧州戦線での躍進、そして今後の育成力に期待して見て行きたいと思います!

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