ポルトガルリーグのレベルと日本人は誰がいる?人気や特徴などから評価!【2021ー22版】

こんにちは!

ブルーノ・フェルナンデスやルベン・ディアスなど、ヨーロッパ5大リーグに優秀な選手を多数輩出しているポルトガルリーグ(プリメイラリーガ)。

欧州を代表するビッグクラブをはじめ、ポルトガルリーグ出身の選手がチームの屋台骨を支えているというクラブは多いです。

また、ベルギー・ドイツなどのように、多くの日本人選手が在籍するリーグでもあり、ポルトガルリーグについて知りたい方も多いと思います。

そこで本記事では、ポルトガルリーグ(プリメイラリーガ)のレベルや所属している日本人選手、そしてリーグの人気や特徴をご紹介していきたいと思います(^^)/

 

>>【関連】ポルトガルリーグの強豪チームは3強?有名選手の年俸や注目選手は誰がいる?【2021ー22版】

 

ポルトガルリーグのレベル・強さ

ポルトガルリーグのレベルは、

欧州5大リーグ(イングランド・スペイン・ドイツ・イタリア・フランス)に次ぐレベルにあります。

 

Jリーグやベルギーリーグ、ロシアリーグより上位にあるリーグと言って良いと思います。

 

例えば、過去3年間のCL(UEFAチャンピオンズリーグ)を振り返ってみると、

ポルトガルリーグからはFCポルトSLベンフィカの2チームが出場していますが、

ポルトは決勝トーナメントに進出しており、ベンフィカもCL決勝トーナメントこそ進出できていませんが、グループステージ3位を確保し、ELの決勝トーナメントに進出しています。

 

また、EL(UEFAヨーロッパリーグ)の予選を勝ち抜いてグループステージに進出したチームはポルト、ベンフィカのほかスポルティングCPSCブラガが出場していますが、

全チームが決勝トーナメントに進出を果たしています

 

今シーズンもCLに出場しているポルト、ベンフィカ、スポルティング、そしてELにブラガが本戦に出場していますが、グループステージ1試合を残した状態で、全チームが決勝ラウンド進出の可能性を残しています

 

5大リーグの上位クラブでもGS敗退が起こりうるCLやELで毎年のように結果を残し続けることができるクラブが複数あるリーグは、ポルトガルリーグだけと言っても過言ではありません。

 

特にポルトはCL、ELの両方を制したことのある世界でも有数のクラブで、欧州トップクラスのビッグクラブのひとつにあげられます。

 

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ポルトガルリーグのランキング

ポルトガルリーグに所属しているチームのランキングを確認してみたいと思います。

ここでは、UEFAが公式に発表しているUEFAランキングの中から、

UEFAリーグランキングとUEFAクラブランキングのふたつを参照してみます。

 

>>UEFAリーグランキングはこちら

>>UEFAクラブランキングはこちら

 

これらのランキングの付け方としては、

リーグ所属チームのCL・ELなどのヨーロッパを舞台にしたカップ戦の戦績や、

チーム毎の同カップ戦の戦績を5年分ポイント化したものになります。

詳しい算出方法は、参考情報として下部にまとめておきますので、あわせてご覧ください。

 

それでは、11月26日にUEFAによって発表された2021-22シーズンのリーグランキングをみると、

ポルトガルリーグは、欧州5大リーグ(イングランド・スペイン・イタリア・ドイツ・フランス)に次ぐ、

6位につけていることがわかります。

 

3年前までは7位につけていたものの、2018年以降から6位に位置するだけでなく、年々5位のフランスとのポイント差を縮めていっています

今季のCL・ELの結果次第では、来年の今頃には5位にランクアップしているかもしれませんね。

 

また、同日に更新されたクラブランキングをみると、

15位ポルト28位スポルティング29位ベンフィカ43位ブラガと、100位以内に4チームが位置する状態となっています。

 

特にポルトとスポルティングの間には、

ドイツの強豪ドルトムント、昨季セリエA王者インテル、昨季EL王者ビジャレアルなど、日本でもお馴染みの有力クラブが位置しています。

 

またベンフィカとブラガの間にも、

昨季インテルと優勝を争ったミラン、スペインの古豪バレンシア、ドイツの古豪レヴァークーゼンなどが位置しています。

 

直近5シーズンのヨーロッパのカップ戦の出場歴・戦績がそのままポイント・順位に反映されるため、

コンスタントに出場を続け、勝利を挙げているポルトガルの上位チームは好順位につけることができているという結果になっています。

中でもポルトは、より上位のCLに多く出場しているだけでなく、そこでグループステージを突破したり、決勝ラウンドで勝利していたりするため、ライバルたちに差をつけて15位に位置しているのです。

 

UEFAリーグ・クラブランキングのポイント算出方法

UEFAリーグランキング、クラブランキングの算出方法は以下のとおりです。

UEFAリーグランキングの算出方法

CL・ELに参加した各協会のクラブが1シーズンに獲得したポイントを合計し、クラブ数で割ったものが、当該協会の1シーズンのランキングポイントになります。

小数点以下第3位まで計算し、過去5シーズンのポイントの合計でランキングが決定します。

・EL予選1回戦敗退…0.25ポイント           

・CL予選1回戦敗退、EL予選2回戦敗退…0.5ポイント

・CL予選2回戦敗退、EL予選3回戦敗退…1ポイント

・EL予選プレーオフ敗退…1.5ポイント

・CLグループステージ参加…4ポイント

・CL決勝トーナメント進出…5ポイント

・CL・EL準々決勝、準決勝、決勝進出…進出する毎に1ポイント

・CL・ELの各試合(予選の試合は含まず)の勝利を2ポイント、引き分けを1ポイントとして加算(PK戦は引き分け扱い)

・ELグループステージ敗退クラブの獲得ポイントが1以下だった場合、2ポイントとして扱います。

※UEFAリーグランキングは、カントリーランキングとも言われています。

UEFAクラブランキングの算出方法

各クラブが所属するリーグの同シーズンのカントリーランキング(リーグランキング)のポイントの20%を足したものが、当該クラブの1シーズンのランキングポイントになります。

カントリーランキング(リーグランキング)同様小数点以下第3位まで計算し、過去5シーズンのポイントの合計でランキングを決定します。

ランキング算出方法の引用元:Wikipedia「UEFAランキング」

 

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ポルトガルリーグの日本人選手

ポルトガルリーグには、多くの日本人選手が在籍しています。

ここでは主な日本人選手を紹介していきます。

中島翔哉など(ポルティモネンセSC)

 

最も多くの日本人選手が所属しているチームが、ポルティモネンセSCです。

2021-22シーズンは、日本代表経験もある中島翔哉中村航輔のほか、ガンバ大阪U-23で印象的な活躍をした川崎修平が在籍しています。

 

このポルティモネンセには、浦和レッズで活躍したロブソン・ポンテ氏がゼネラル・マネージャーを務めており、その影響もあって、日本人選手が揃いやすい環境が整っているといえます。

 

現在、中島翔哉が大怪我から復帰し徐々に出場機会を増やしているところですが、

名門FCポルトにも所属していたことがあるように、中島翔哉はーグ屈指のドリブラー・チャンスメイカーとして活躍する能力を持っています

早く以前のようなキレキレの中島選手が戻ってくることを期待したいですね

 

一方中村航輔はベンチを温めることが多く、川崎修平はまだベンチ外が続いています。

 

ポルトガルは各国のスカウトが目を光らせているリーグでもあるため、まずはスタメンを確保し、更なるステップアップを目指してほしいところです。

藤本寛也(ジル・ヴィセンテ)

 

藤本寛也日本有数の育成組織を持つ東京ヴェルディの出身で、レンタル移籍という形でジル・ヴィセンテに在籍しています。

移籍直後には、監督交代などもあり出番確保に苦労しましたが、守備面での連携やヴェルディ産らしい技術の高さが評価されて徐々に出場機会を増やしています。

そして、2021年2月には当時首位でまだ無敗だったスポルティング相手に貴重な先制点を奪うなどの活躍を見せ、今季は10番を背負い、すっかりレギュラーに定着しています

今後もコンスタントに試合に出場し、得点などの数字を残すことができれば、更なるステップアップも夢ではありません。

守田英正(サンタ・クララ)

ポルトガルリーグで最も活躍している日本人選手のひとりが、

サンタ・クララに在籍する守田英正です。

 

守備的MFからIHまで幅広くプレー可能な守田英正は、大学を卒業して川崎フロンターレに入団するとすぐさまレギュラーを獲得

川崎での活躍が認められてサンタ・クララに移籍すると、そこでもスタメンとして活躍し続けています

 

今では日本代表でも欠かせない存在となっており、先のW杯最終予選のオマーン戦では出場停止となり離脱した守田英正の存在を惜しむ声がSNSでも相次いでいました。

 

サンタ・クララでの活躍を受けて、ポルトのほか、トルコのガラタサライやサウジアラビアのサウジアラビアのアル・ヒラルなどの強豪クラブが興味を示しているとの報道も出ています。

 

特にポルトやガラタサライはCLに出られる可能性が高いため、さらに名前を売るチャンスにもつながるでしょう。今後の移籍動向にも注目です。

 

食野亮太郎(GDエストリル・プライア)

 

今季昇格組のひとつであるエストリル・プライアに在籍する食野亮太郎は、

ガンバ大阪での活躍が認められてマンチェスター・シティへの移籍を果たし、シティから武者修行としてポルトガルに来ています。

 

今季は開幕戦でゴールを記録しましたが、その後はスタメンの機会は少なく、定位置確保に苦しんでいます

足元の技術は確かで、アグレッシブな仕掛けがウリの食野が活躍するためには、監督やチームメイトとの信頼を築くことが最優先です。

 

現在4位と好調なチームの波に乗れるか、正念場に立たされている状態です。

 

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過去にポルトガルリーグに在籍していた主な選手たち

その他、ポルトガルリーグにこれまで在籍した日本人選手を所属年・通算成績とあわせて一覧にしてみました。

・廣山望:SCブラガ(02-03、8試合0得点)

・相馬崇人:CSマリティモ(09-10、27試合2得点)

・金崎夢生:ポルティモネンセSC(13-16、49試合16得点) ※在籍時は2部

・田中順也:スポルティングCP(14-16、20試合5得点)

・権田修一:ポルティモネンセSC(19-20、15試合0得点) ※レンタル移籍中なのでまだ在籍中ではある

・安西幸輝:ポルティモネンセSC(19-21、54試合1得点)

・前田大然:CSマリティモ(19-20、23試合3得点)

 

ポルトガルリーグの外国人枠

ポルトガルリーグには外国人選手の登録に制限があります

一方で、EU加盟国の選手に関してはポルトガル人でなくても外国人選手としてはみなされません

 

また、ポルトガル在住のブラジル人労働者はポルトガル人と同じ権利が与えられるという国のルールがあるため、ブラジル人選手も制限がありません。

 

そして、それ以外の国籍の選手に関しては、

選手登録は1チーム6人まで、1試合の登録上限は4人までとなっています

 

日本人選手に関してはもちろん外国籍ということになるため、ポジション争いのほかに、外国籍選手枠の争いにも勝たなければならないのです。

 

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ポルトガルリーグサッカーの人気・特徴は?

ポルトガルリーグサッカーの人気

日本でのポルトガルリーグの人気は再燃しつつあると言えます。

背景として、ポルトガルリーグは中島翔哉が名門ポルトに移籍したことで注目が集まり、日本でも試合が見られるようになりました

ところが中島翔哉はレギュラーに定着することができずに中東へ移籍してしまったうえに、

他のポルトガルリーグ所属選手もレギュラー確保に苦しんでおり、放送は2019−20シーズン終了を機になくなってしまいました。

 

しかし、その後中島翔哉がポルティモネンセに復帰するなど、「ポルトガルリーグへ移籍し活躍する日本人選手が再度増えはじめた」こと、

また、「CLやELでの活躍を受けて、ポルトガルリーグの強豪同士の対決に興味を持つ人が増えてきている」ことなどから、その注目度が再び高まってきているといえます。

 

実際にポルトガルリーグの放送を望む声を下記にまとめてみました。

やはり強豪チームや日本人所属のチームの試合には注目が集まることがわかりますね。

 

その他、ポルトガルリーグの人気度合いがわかる動画があったので、いくつかご紹介します。

 

こちらはポルトvsベンフィカのダービーマッチを観戦した方の動画になっています。

実際の試合映像が見られないのが残念ですが、音声からでも試合の興奮・臨場感が伝わってくると思います。

またスタジアム内をアジア人が歩いていても特に声をかけてきたり、ちょっかいをかけてきたりということが動画内では見られませんでした。

アジア人がスタジアムにいることは特別なことではない、と観客は思っているのかもしれません。

 

そしてポルトガルリーグに注目しているのは日本人だけではありません。

 

こちらもポルトの試合を観戦した方の動画になります。

こちらは話している言葉や他にアップされている動画から、イギリス人の方であることがわかります。

イギリスからポルトガルまで行って動画を撮影し、それが5000回近く再生されているところを見ても、

「ポルトがどんなチームなのか知りたい!」と思っている英国人がたくさんいることが想像できるのではないでしょうか。

多くの日本人が活躍するポルトガルリーグは、日本人はもちろん、海外の多くのサッカーファンが注目しているリーグなのです。

ポルトガルリーグサッカーの特徴

ポルトガルリーグはその特徴として、3強リーグであることで有名です。

ポルト、ベンフィカ、スポルティングの3チームが特に強豪とされており、

80年以上の歴史のなかで、この3チーム以外が優勝したことは2度しかありません。(ボアヴィスタ・ベレネンセスが1回ずつ)

 

一方で経営規模の小さいクラブもあり、チーム間格差の大きいリーグでもあります。

例えば3強チームの収容人数が50,000人以上なのに対し、10,000人収容できないクラブが6チームもあります。

 

例えばJリーグの場合と比較してみると、J2で収容人数が10,000人を切るのは1チームしかないため、

J1最大級の経営規模のクラブと、J2下位〜J3クラスの経営規模のクラブが同居したようなリーグなんですね。

 

また戦術面での特徴としては、ポルトガルリーグのサッカーは「日本で好まれるサッカー」と似ているということがあります。

どういうことかと言うと、攻撃的な戦い方を志向するチームが多く、クリエイティブな崩しなどもよくみられるということです。

一方で攻撃の展開はかなりはやく、パワーやスピードなど一芸に長けた選手が輝きやすい環境でもあります。

 

また、守備面においては特に日本と酷似しており、

1人目が飛び込みすぎずプレッシャーをかけ、2人目がそのカバーに入るという基本戦術が定着しています。

 

強度は日本よりもレベルが高いですが、そこを鍛えることができれば日本人にとっては順応しやすい環境になりそうですね。

これは、徐々に出場機会を増やしてスタメンを確保した藤本寛也選手がいい例と言えます。

 

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ポルトガルリーグの正式名称

ポルトガルリーグの正式名称は、

「プリメイラ・リーガ」または「カンペオナート・ナシオナル・ダ・プリメイラ・リーガ」といいます。

 

また、スポンサー企業の名前を冠する名称もあります。

Jリーグで言うと「明治安田生命」、スペインのラリーガで言うと「サンタンデール(銀行の名前)」がそれにあたります。

ポルトガルでは2014年から昨季までは国内メディア企業のNOSがスポンサーとなり、「リーガNOS」と呼ばれていました。

今季からはオーストリアのオンラインブックメーカーbwinがスポンサーとなり、

現在は「リーガ・ポルトガル・Bwin」と呼ばれています。

 

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ポルトガルリーグ2021−22シーズンの全チーム一覧

左の順位は昨季2020-21シーズンの成績です。

1位:スポルティングCP

2位:FCポルト

3位:SLベンフィカ

4位:SCブラガ

5位:FCパソス・デ・フェレイラ

6位:CDサンタ・クララ

7位:ヴィトーリアSC  ギマランイス

8位:モレイレンセFC

9位:FCファマリカン

10位:ベレネンセスSAD

11位:ジル・ヴィセンテFC

12位:CDトンデラ

13位:ボアヴィスタFC

14位:ポルティモネンセSC

15位:CSマリティモ

昇格組

1位:エストリル

2位:ヴィゼラ

3位:アロウカ

まとめ

ポルトガルリーグ(プリメイラリーガ)のレベルや所属する日本人選手、そしてリーグの人気や特徴、正式名称などをご紹介しました。

2021年12月現在、日本ではポルトガルリーグの試合をLIVEや見逃し配信等でフル視聴することができず残念ですが、強豪クラブの試合はCL・ELなどで観戦することができます。

昨々季まではスカパーで放送していたこともあり、日本人選手らの活躍次第では、またリーグの再放映が始まることも期待できます。

その時はぜひ、本記事の内容もあわせポルトガルリーグの試合を楽しんでもらえればと思います(^^)/

 

>>【関連】ポルトガルリーグの強豪チームは3強?有名選手の年俸や注目選手は誰がいる?【2021ー22版】

 

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