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2022-23シーズンのラ・リーガも終了し、4年ぶりとなるバルセロナの優勝でシーズンに幕を閉じました。
そのバルセロナは伝統的なティキ・タカに拘らず、1点を守り切る堅実的なサッカーを見せたシーズンでしたが、中でも新加入となったロベルト・レヴァンドフスキは期待されていた活躍を見せ、ピチーチ賞(得点王)にも輝きました。
チームの好調維持にはゴールゲッターの存在は不可欠であり、ラ・リーガの歴史を見ても時代を彩った多くのストライカーが在籍しました。
そこで本記事では得点王に焦点を当て、ラ・リーガの歴代得点王と最多得点者についてまとめてみました!
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ラリーガ歴代得点王の一覧
ラ・リーガ(プリメーラ)の歴代得点王を1980年代からまとめてみました。
スペインでは、シーズン毎の得点王に輝いた選手に「ピチーチ賞」が与えられますが、このピチーチの由来はアスレティック・ビルバオのワンクラブマンで、29歳の若さで亡くなったラファエル・モレノ・アランサディの愛称「ピチーチ」に由来されています。
シーズン | ゴール数 | 選手名 | 国籍 | 所属クラブ |
2022-23 | 23 | ロベルト・レヴァンドフスキ | ポーランド | バルセロナ |
2021-22 | 27 | カリム・ベンゼマ | フランス | レアル・マドリード |
2020-21 | 30 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | バルセロナ |
2019-20 | 25 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | バルセロナ |
2018-19 | 36 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | バルセロナ |
2017-18 | 34 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | バルセロナ |
2016-17 | 37 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | バルセロナ |
2015-16 | 40 | ルイス・スアレス | ウルグアイ | バルセロナ |
2014-15 | 48 | クリスティアーノ・ロナウド | ポルトガル | レアル・マドリード |
2013-14 | 31 | クリスティアーノ・ロナウド | ポルトガル | レアル・マドリード |
2012-13 | 46 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | バルセロナ |
2011-12 | 50 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | バルセロナ |
2010-11 | 41 | クリスティアーノ・ロナウド | ポルトガル | レアル・マドリード |
2009-10 | 34 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | バルセロナ |
2008-09 | 32 | ディエゴ・フォルラン | ウルグアイ | アトレティコ・マドリード |
2007-08 | 27 | ダニ・グイサ | スペイン | RCDマジョルカ |
2006-07 | 25 | ルート・ファン・ニステルローイ | オランダ | レアル・マドリード |
2005-06 | 26 | サミュエル・エトー | カメルーン | バルセロナ |
2004-05 | 25 | ディエゴ・フォルラン | ウルグアイ | ビジャレアル |
2003-04 | 24 | ロナウド | ブラジル | レアル・マドリード |
2002-03 | 29 | ロイ・マカーイ | オランダ | デポルティーボ・ラ・コルーニャ |
2001-02 | 21 | ディエゴ・トリスタン | スペイン | デポルティーボ・ラ・コルーニャ |
2000-01 | 24 | ラウル・ゴンサレス | スペイン | レアル・マドリード |
1999-00 | 27 | サルバ・バジェスタ | スペイン | ラシン・サンタンデール |
1998-99 | 23 | ラウル・ゴンサレス | スペイン | レアル・マドリード |
1997-98 | 24 | クリスティアン・ヴィエリ | イタリア | アトレティコ・マドリード |
1996-97 | 34 | ロナウド | ブラジル | バルセロナ |
1995-96 | 31 | ファン・アントニオ・ピッツィ | スペイン | CDテネリフェ |
1994-95 | 27 | イバン・サモラーノ | チリ | レアル・マドリード |
1993-94 | 30 | ロマーリオ | ブラジル | バルセロナ |
1992-93 | 29 | ベベット | ブラジル | デポルティーボ・ラ・コルーニャ |
1991-92 | 27 | マノロ | スペイン | アトレティコ・マドリード |
1990-91 | 19 | エミリオ・ブトラゲーニョ | スペイン | レアル・マドリード |
1989-90 | 38 | ウーゴ・サンチェス | メキシコ | レアル・マドリード |
1988-89 | 35 | バウタザール | ブラジル | アトレティコ・マドリード |
1987-88 | 29 | ウーゴ・サンチェス | メキシコ | レアル・マドリード |
1986-87 | 34 | ウーゴ・サンチェス | メキシコ | レアル・マドリード |
1985-86 | 22 | ウーゴ・サンチェス | メキシコ | レアル・マドリード |
1984-85 | 19 | ウーゴ・サンチェス | メキシコ | アトレティコ・マドリード |
1983-84 | 17 | フアニート ホルヘ・ダ・シルバ | スペイン ウルグアイ | レアル・マドリード レアル・バリャドリード |
1982-83 | 20 | ポリ・リンコン | スペイン | レアル・ベティス |
1981-82 | 26 | キニ | スペイン | バルセロナ |
1980-81 | 20 | キニ | スペイン | バルセロナ |
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ラリーガ歴代得点王の紹介
アルフレッド・ディ・ステファノ
Alfredo Di Stéfano. Selección de Argentina. Copa de América.1947. pic.twitter.com/4kdmdiCqwz
— Nostalgia Futbolera ® (@nostalgiafutbo1) June 21, 2023
ピチーチ賞:5回(1953-54, 1955-56, 1956-57, 1957-58, 1958-59)
レアル・マドリードの黄金時代を築き上げた伝説的選手であり、在籍期間中に5度のピチーチ賞と2度のバロンドール受賞に輝いています。
そのプレースタイルは、当時のストライカーながら多くの役割をこなし、中盤に降りてゲームメイクに絡んだり、「ブロンドの矢」の愛称のごとく持ち味のスピードを生かしたドリブルでの推進力を見せ、「トータルフットボール」を一人で体現していたと評価されるほどです。
引退後はマドリーの監督として指揮を執ったほか、2000年から亡くなる2014年までの14年間、名誉会長も務め、まさにマドリーの伝説に相応しい人物です。
テルモ・サラ
Telmo Zarra Jauna.
Eterno. pic.twitter.com/VuDYZyw5hV— Athletic Herria (@AthleticHerria) June 11, 2022
ピチーチ賞:6回(1944-45, 1945-46, 1946-47, 1949-50, 1950-51, 1952-53)
アスレティック・ビルバオで約15年間プレーしたクラブのレジェンドであり、6度のピチーチ賞を獲得する結果を残し、黄金時代を築き上げました。
ビルバオは、クラブ創設当初からコパ・デル・レイ(国王杯)の舞台に強いチームでしたが、同じくテルモ・サラもこの舞台に強く、在籍した15年間で9回の決勝進出と6回の優勝を飾り、自身も通算81得点を記録し国王杯での最多得点記録を保持しています。
また、プリメーラでは通算251ゴ-ルを記録しており、スペイン人選手として最多得点記録を保持しています。
フェレンツ・プスカシュ
15 years ago today…
Puskás Ferenc passed away620 matches, 600 goals.
– 5x time Hungarian champion
– Olympic winner
– World Cup finalist
– 5x time Spanish league champion
– Spanish cup champion
– 3x times Champions League winnerrest in peace🖤🕊 pic.twitter.com/BeSybCs8J4
— Hungarian Football Xtra (@HunFootballXtra) November 17, 2021
ピチーチ賞:4回(1959-60, 1960-61, 1962-63, 1963-64)
「FIFAプスカシュ賞」の由来にもなったハンガリー人選手であり、8年間在籍したレアル・マドリードでは5度のリーグ優勝と3度のチャンピオンズリーグ制覇を含む10個のタイトルを獲得し、個人としても4度のピチーチ賞、3度のCL得点王を記録しました。
プスカシュは魔法の左足を持った選手で、多彩な技術から多くの相手選手を翻弄し、またゴールへと繋げてきました。逆に右足は使用しない試合があるほどに、左足のプレーには絶対的な自信と技術を備えていました。
その偉大さから、レアル・マドリードの練習場には銅像が建てられています。
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ディエゴ・フォルラン
Throwing it back to Diego Forlán Corazzo. Cachavacha. This guy put the strike in striker. Villarreal? La Liga topscorer 2005. Atlético Madrid? La Liga topscorer 2009. The only player in history to win the Pichichi award twice without playing for either Barcelona or Real Madrid. pic.twitter.com/XDAS62GqC6
— Football Tweet ⚽ (@Football__Tweet) February 22, 2021
ピチーチ賞:2回(2004-05, 2008-09)
晩年にはセレッソ大阪でもプレーしたウルグアイ人ストライカーで、ビジャレアル時代とアトレティコ時代にピチーチ賞を受賞し、このシーズンは欧州で最も得点した選手に贈られるヨーロッパ・ゴールデンシューも2度獲得しています。
また、2010年の南アフリカW杯では大会最優秀選手を受賞した名ストライカーの1人です。
フォルランは非常に語学が堪能であることも有名であり、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、イタリア語、英語で会話できるほか、セレッソへの入団会見時にも長文の日本語で挨拶したことで、日本人サポーターを驚かせました。
プレースタイルは、攻守において献身的でチームへの貢献度が高く、チャンス時にはボックスにいるゴール嗅覚にも優れています。
代名詞とも言える両足から放たれるパワーシュートは精度が高く、流れを変える一発を持っている選手でもあり、FKのキッカーとしても期待できる選手です。
クリスティアーノ・ロナウド
Hoy, Cristiano Ronaldo recibió el trofeo como máximo goleador de la Euro 2020.
Es el único futbolista en la historia que ha sido “Top Scorer” de Premier League, “Capocannoniere” del Calcio, “Pichichi” de la Liga de España (X3) y goleador de la Euro. Qué animal. pic.twitter.com/JAGiDMvR3B— Juez Central (@Juezcentral) September 1, 2021
ピチーチ賞:3回(2010-11, 2013-14, 2014-15)
マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリード、ユヴェントスといった各国のビッグクラブで成功を収めた名手であり、特にマドリー時代は歴代最多得点となる451ゴールを記録し、在籍した約10年間で16個ものタイトル獲得に貢献しました。
ユナイテッド時代はテクニックとフェイントを生かしてサイド突破するウイングとしてブレイクし、マドリー移籍後は徐々にストライカーとしての嗅覚を磨き、より得点に特化したプレーでゴールを量産しました。
現代サッカーに求められる守備の献身性は乏しい一面もありますが、それ以上にチームに勝利をもたらす得点能力とメンタリティ、ストイックさは唯一無二と言える存在です。
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ラリーガ歴代得点ランキングと最多得点者
ラ・リーガ(プリメーラ)の通算最多得点者5人をまとめてみました。
2023年時点で現役選手が3人もランクインします。
順位 | 選手名 | 通算得点 | 通算出場 | リーガ在籍期間 | 国籍 | 所属クラブ |
1 | リオネル・メッシ | 474 | 520 | 2004-2021 | アルゼンチン | バルセロナ |
2 | クリスティアーノ・ロナウド | 311 | 292 | 2009-2018 | ポルトガル | レアル・マドリード |
3 | テルモ・サラ | 251 | 277 | 1940-1955 | スペイン | アトレティック・クルブ |
4 | カリム・ベンゼマ | 238 | 439 | 2009-2023 | フランス | レアル・マドリード |
5 | ウーゴ・サンチェス | 234 | 347 | 1981-1994 (1992-93は国外) | メキシコ | アトレティコ・マドリード レアル・マドリード ラージョ・バジェカーノ |
リオネル・メッシ
➤ Más veces ganador del Balón de Oro: Lionel Messi (7).
➤ Más veces ganador de la Bota de Oro: Lionel Messi (6).
➤ Más veces ganador del Pichichi: Lionel Messi (8).
➤ Más veces mejor constructor de juego por la IFFHS: Lionel Messi (5).
➤ Más veces ganador del Premio Laureus… pic.twitter.com/0YtUseCYvL— Invictos (@InvictosSomos) May 8, 2023
ピチーチ賞:8回(2009-10, 2011-12, 2012-13, 2016-2017, 2017-18, 2018-19, 2019-20, 2020-21)
バルセロナ在籍時代は、10度のラ・リーガ優勝、7度のコパ・デル・レイ優勝、4度チャンピオンズリーグ優勝に導き、通算35個のタイトル獲得に貢献しました。
また、バロンドールでは史上最多となる7度受賞しているほか、2022年のカタールW杯ではアルゼンチン代表として優勝を果たし、まさに世界最高のフットボーラーです。
メッシは、卓越した足下の技術と、正確無比なボールコントロール、そして独特のリズムからの加速力で相手選手を翻弄し、狭いエリアでもスルスルと抜け出すドリブルでチャンスへと繋げていきます。
狙い澄まされたコントロールシュートは芸術的な弧を描き、FKとともにメッシの代名詞とも言えるゴールパターンです。
また、パス精度、視野の広さからチャンスメイカーとしてもアシスト数が非常に多く、1人でチームを動かせてしまう選手です。
あらゆるタイトルを獲得し、2022-23シーズンを最後に欧州の舞台での仕事を終え、来シーズンからは新天地のアメリカで多くの観衆を沸かせることでしょう。
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まとめ
ラ・リーガの歴代得点王と最多得点者についてまとめてみました!
ラ・リーガでは、その時代を象徴する多くのストライカーがプレーしてきましたが、中でもバルセロナのリオネル・メッシ、レアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウドが同じ時代にライバルチームに所属し、スペインサッカーのみならず、サッカー界全体を盛り上げた時間はとても贅沢なものでした。
この2選手のラ・リーガでの時代も終わり、将来どのような名手がプレーし、記録を積み上げていくのか楽しみですね。
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