ユーロ2020ポーランド代表の注目・有名選手は?最新フォーメーションと戦術・監督もご紹介!

こんにちは!

新型コロナ感染拡大により、開催延期となったEURO2020(UEFA欧州選手権)が

2021年6月より開催されます。

ポーランドといえば世界的なストライカー、

ロベルト・レヴァンドフスキの母国であり、注目している人も多いと思います。

前回大会は初のベスト8まで進んだものの、大会を制したポルトガルに破れています。

本記事では、そのポーランド代表について、チームの特徴と、キーマンとなる注目メンバー3選手と監督の紹介、さらには最新フォーメーションと戦術分析についてまとめてみました(^^)/

 

>>【関連】ユーロ2020注目選手と2021年フォーメーションは?出場国別に紹介!

 

ユーロ2020ポーランド代表の注目・有名選手は?最新フォーメーションと戦術・監督もご紹介!

ポーランド代表の特徴

Bialo-czerwoni(白と赤)、Biale Orly(白鷲)などの愛称で呼ばれています。

 

FIFAワールドカップには8回出場し、3位(1974,1982)が最高位となっており、

UEFA欧州選手権(EURO大会)には過去3回出場し、2016年大会のベスト8が最高位となっています。

 

EURO2020ではスペイン、スウェーデン、スロバキアと同じグループEに入っていますが、

順当に行けば、スペインと共にグループリーグ突破の可能性が高くなっています。

 

なお、スウェーデンのズラタン・イブラヒモビッチ選手ですが、残念ながら怪我で招集が見送られてしまいましたが、

もし招集されていた場合、

イブラヒモビッチvsレヴァンドフスキという屈指のストライカー対決が実現することになり、グループステージでの大きな見物になっていたと思います。

 

いやあ、残念です。

 

また、EURO予選では10戦8勝1分1敗の首位で本大会出場を決めており、

現在のポーランド代表はベテランと若手選手が融合し、前回大会のEURO2016、2018年W杯の頃よりも

チームとして成熟している印象を受けます。

その戦いぶりに注目しましょう(^^)/

 

ポーランド代表の注目選手

ロベルト・レヴァンドフスキ

 

母国のバルソビア・ワルシャワ、 デルタ・ワルシャワ、レギア・ワルシャワのユースチームを転々とし、

2006-07シーズンからポーランド3部のズニチェ・プルシュクフでデビューを果たします。

このシーズン、3部で15得点をあげ、チームの2部昇格に貢献すると、翌シーズンは2部でも21得点をあげ、チームを1部昇格へと導きます。

 

この活躍からレフ・ポズナンに移籍します。

そこで2シーズン在籍し、自身の得点王とチームのリーグ優勝に貢献すると、2010-11シーズンからボルシア・ドルトムントに加入が決まりました。

 

そのドルトムントでも在籍4年間でブンデスリーガ連覇、ポカール優勝、チャンピオンズリーグ決勝進出など存在感を見せ、2014年7月バイエルン・ミュンヘンへと移籍します。

 

さらに、バイエルンでも類稀なる得点能力を見せ、ブンデスリーガ得点王を5回獲得するほか、

在籍2年目以降から今シーズンまでの6シーズン連続で、公式戦40ゴール突破する活躍を見せています。

 

2019-20シーズンにはUEFA欧州最優秀選手にも輝いており、

今2020-21シーズンはリーグ戦41ゴールをあげ、ゲルト・ミュラー氏の持つリーグ戦40ゴールの記録を塗り替えました。

 

彼の特徴はゴール嗅覚の鋭さと当たり負けないボディバランス、そして決定力の高さです。

ゴールまでの展開を予測したポジショニングや、一瞬の動き出しからマークを外す動き、ミドルレンジからのシュートなど、常に脅威あるプレーを見せます。

 

更には得点に特化した選手ではなく、ポストプレーから味方が動き出す時間を作ったり、スペースメイク、時にゲームメイクに絡みながら、

自身もアシスト出来る選手であり、万能型のストライカーです。

 

唯一とも言える弱点は、味方からチャンスボールが来て活きる選手なので、その前の段階で寸断されたり、レヴァンドフスキをゴールから遠ざける守り方をされることになります。

 

バイエルンでは他にも脅威となる選手がいるため、守り方やマークが分散されますが、

ポーランド代表の場合、彼に徹底的なマークやスペースを消す守り方をされた場合、レヴァンドフスキを囮にする動きも必要になってきます。

 

現時点で世界最強とも言えるセンターフォワード、レヴァンドフスキが何を見せてくれるのか、活躍に期待が掛かります。

 

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ピオトル・ジエリンスキ

 

母国のザグウェンビェ・ルビのユースチームからウディネーゼのユースチームに渡ると、

翌年の2012-13シーズンにプロデビューを果たします。

しかし、ウディネーゼでは満足な出場機会が得られず、2014-15シーズンからセリエAに昇格したエンポリへとローン移籍をします。

 

そのエンポリでは2シーズンプレーし、2016-17シーズンからナポリに移籍します。

以降これまで5年間在籍し、リーグ戦263試合に出場し、30ゴール33アシストを記録しています。

 

ピオトル・ジエリンスキ選手は、ポーランド代表の中でも市場価値でレヴァンドフスキに次いで2番目に高い選手となっています。

プレースタイルは10番タイプの選手で、ボールを扱う技術と、視野の広さに優れた選手です。

 

ポジショニングを修正しながら味方からのボールをより良い位置で受け、そこからラストパスや次の攻撃へと繋いでいきます。

ボール保持時も簡単には失わず、技術でボールキープしたり、相手を翻弄する足捌きから、味方が動き出す時間を作ります。

 

ゲームメイクは勿論ですが、チャンスメイクによく絡んでいく選手です。

 

レヴァンドフスキを活かすポーランド代表のチャンスメイカーとして、ジエリンスキの活躍に期待が掛かります。

 

カツペル・コズウォフスキ

 

母国のポゴニ・シュチェチンに所属する僅か17歳の選手で、本大会の登録メンバー26人に入っています。

 

ポジションはMFで、トップ下や中盤でプレーする選手です。

今シーズンは先発や途中出場でコンスタントに出場し、公式戦25試合で3ゴール4アシストを記録しており、

身長は182cmとサイズもある選手でボールを扱うテクニックに優れています。

 

プレッシャーを掛けてくる相手選手をワンタッチでいなしたり、スピードに乗ったまま細かいタッチでスルスルと抜けていくドリブル、

「静」の状態から一瞬でスピードアップしてマークを振り切るプレーも見せます。

 

また対人守備の意識が非常に高く、一対一の状況では積極的にボールを刈り取ったり、相手選手とボールの間に入り、体幹の強さを活かしてボール奪取するプレーも多く見られます。

 

17歳という若さでEURO本大会にメンバー入りしたコズウォフスキ。

出番は少ない可能性も高くなっていますが、今後のポーランドやサッカー界を背負う逸材のプレーに注目していきましょう!

 

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ポーランド代表の最新フォーメーション

基本フォーメーションは3-5-2です。

FW
クシュシトフ・ピオンテク、ロベルト・レヴァンドフスキ

MF
マチエイ・リブス、ヤクブ・モダー、ピオトル・ジエリンスキ、バルトシュ・ベレシニスキ

グジェゴシュ・クリホヴィアク

DF
ヤン・ベドナレク、カミル・グリク、ミハウ・ヘリク

GK
ボイチェフ・シュチェスニー

 

GKはボイチェフ・シュチェスニーです。

現在までに4シーズン、ユヴェントスのゴールマウスを守り続けるポーランドの正GKです。

 

控えGKのウカシュ・ファビアニスキはウエストハム・ユナイテッド、ウカシュ・スコルプスキはボローニャでそれぞれ正GKを務めるなど、非常にレベルが高いポジションになっています。

 

DFは3バックでヤン・ベドナレク、カミル・グリク、ミハウ・ヘリクです。

ヤン・ベドナレクはサウサンプトンでプレーする25歳の選手です。今シーズンもレギュラーとしてプレーし、先日、プレミアリーグ通算100試合を達成しました。

 

カミル・グリクは33歳のベテランCBで、今シーズン、モナコからセリエAに昇格したベネヴェントに移籍し、レギュラーとしてプレーしました。

 

ミハウ・ヘリクはイングランド2部のバーンズリーでプレーする25歳の選手です。代表としては3月のハンガリー戦でデビューしたばかりの選手です。

本大会では、3バックが採用された時、CBに怪我人が出た時やターンオーバーでの出場にチャンスがあると思われます。

 

MFは中盤の底にグジェゴシュ・クリホヴィアクが入り、

マチエイ・リブス、ヤクブ・モダー、ピオトル・ジエリンスキ、バルトシュ・ベレシニスキが並びます。

 

グジェゴシュ・クリホヴィアクはロコモティフ・モスクワでプレーする31歳の選手で、代表としても78試合に出場し、ポーランドを代表する選手の一人です。今シーズンはリーグ戦26試合に出場し、9ゴール3アシストを記録しています。

 

両WBは左にマチエイ・リブス、右にバルトシュ・ベレシニスキです。

マチエイ・リブスはロコモティフ・モスクワでプレーする31歳の選手で、普段は左SBとしてプレーしています。

 

バルトシュ・ベレシニスキはサンプドリアでプレーする28歳の選手で、普段は右SBとしてプレーしています。

 

中盤はヤクブ・モダーとピオトル・ジエリンスキです。

ヤクブ・モダーはブライトン&ホーヴ・アルビオンでプレーする22歳の若手選手です。

今年の冬にレフ・ポズナンからレンタルバックでブライトンに戻ってきました。

 

ピオトル・ジエリンスキはナポリでプレーする27歳の選手で、今シーズン公式戦47試合に出場し、10ゴール13アシストを記録しています。

 

2トップはクシュシトフ・ピオンテクロベルト・レヴァンドフスキです。

ロベルト・レヴァンドフスキはバイエルン・ミュンヘンに所属する選手で、2019-20シーズンのUEFA欧州最優秀選手賞にも輝いた世界的なプレイヤーです。

 

一方、クシュシトフ・ピオンテクですが、リーグ終盤に足首の骨折という大怪我を負い、本大会への出場が閉ざされてしまいました。

 

代わりとなるFWはマルセイユでプレーするアルカディウシュ・ミリク、

フォルトゥナ・デュッセルドルフでプレーするダヴィド・コフナツキ、

PAOKでプレーするカロル・シヴィデルスキ、

母国ピアスト・グリヴィツェでプレーするヤクブ・シヴィエルチョクが候補となります。

 

6月1日に発表されたEURO2020に向けた代表メンバー26名

GK
ボイチェフ・シュチェスニー
ウカシュ・スコルプスキ
ウカシュ・ファビアニスキ

DF
ティモテウシュ・プハチ
カミル・ピョンツコフスキ
トマシュ・ケンジオラ
マチエイ・リブス
パヴェウ・ダヴィドヴィチ
カミル・グリク
バルトシュ・ベレシニスキ
ミハウ・ヘリク
ヤン・ベドナレク

MF
カツペル・コズウォフスキ
プジェミスワフ・フランコフスキ
プジェミスワフ・プワヘタ
グジェゴシュ・クリホヴィアク
ヤクブ・モダー
カミル・ヨジュヴィアク
マテウシュ・クリッヒ
カロル・リネティ
ピオトル・ジエリンスキ

FW
ロベルト・レヴァンドフスキ
ダヴィド・コフナツキ
アルカディウシュ・ミリク
カロル・シヴィデルスキ
ヤクブ・シヴィエルチョク

 

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ポーランド代表の戦術分析

身体能力が高い前線の選手を活かすロングボールやクロスを多用するチームです。

 

最近では3バックを導入していて、WBの選手がワイドに開くことで、相手選手の距離感を広げたり

レヴァンドフスキやピオンテクといった選手がプレーするスペースを作ったりします。

 

また、ボールを動かす逆サイドの選手をフリーにする形を作り、サイドチェンジをしながらボールを展開し、クロスを上げていきます。

 

中央が密集している時はレヴァンドフスキが降りてポストプレーを行い、ボールをサイドへと展開します。

そこからクロスを上げるタイミングでレヴァンドフスキもゴール方向へ走り込み、マークを振り切る形でシュートを狙っていきます。

 

3バック時の守備は5-3-2のラインで守り、チャンスがあれば

インサイドハーフとウイングバックで挟む形でプレスを掛け、ボールを奪取していきます。

 

現在のポーランド代表は、

より前線の選手を活かす戦術にオーガナイズされていて、そこにジエリンスキといったテクニシャンのアイデアが融合する形となっています。

 

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ポーランド代表監督

パウロ・ソウザ

 

ポルトガル人で現役時代のポジションはMFです。

母国のレペセンセスのユースからベンフィカのユースへと移り、ベンフィカからトップデビューを果たします。

その後、スポルティングへと移籍すると、ポルトガルでの活躍から翌シーズン、ユヴェントスへ移籍します。

 

移籍初年度から監督の信頼を得て主力としてプレーし、

ユヴェントスのスクデット獲得、更にはこのシーズンのセリエA最優秀外国人に選出されます。

この翌シーズンにもチャンピオンズリーグ優勝に貢献するなど、ユヴェントスを支える選手の一人でしたが、

フロントとの確執により、ボルシア・ドルトムントへと放出されます。

 

そのドルトムントでも活躍を見せ、チームをチャンピオンズリーグ決勝まで導くと、決勝の相手である、自身が昨シーズンまで過ごしたユヴェントスを破り、

2年連続で異なるクラブでチャンピオンズリーグ優勝を果たしました。

 

以降はインテル、パルマ、パナシナイコス、エスパニョールでプレーしますが、

高年棒での衝突や慢性的な怪我が原因で思うようなプレーが出来ず、2002年7月に31歳で現役を引退します。

 

現役引退後はEURO2004のポルトガル代表のスタッフとして参加し、

その後はチームのアシスタントコーチに就任します。コーチとしてキャリアを積むと、

2008-09シーズンからイングランド2部のQPRの監督に就任します

 

以降はスウォンジー・シティ、レスター・シティ、ヴィデオトン(ハンガリー)、マッカビ・テルアビブ(イスラエル)、バーゼル、フィオレンティーナ、天津権健、ボルドーと監督を転々とします。

 

そして、2021年1月からはポーランド代表監督に就任します。

 

一方で、選手としてプロデビューを果たした母国のベンフィカ以外、

選手としても監督としても、在籍2年以内で退団・退任しているというデータがあります。

 

パウロ・ソウザ自身に問題があるのか不透明ですが、

注目度が高いポーランド代表の躍進には彼の手腕が鍵を握ることに間違いありません。

 

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まとめ

EURO2020に臨むポーランド代表について、チームの特徴と、キーマンとなる注目メンバー3選手と監督、さらには最新フォーメーションと戦術分析についてご紹介しました。

ワールドクラスのストライカー、レヴァンドフスキに注目が集まりますが、周りを固める選手も若手とベテランが融合し、良いチーム状態で本大会に挑みます。

チームが噛み合えば、前回大会に記録したベスト8の成績を超えるポテンシャルも十分にあるポーランド代表の躍進に期待しましょう!

 

>>【関連】ユーロ2020注目選手と2021年フォーメーションは?出場国別に紹介!

 

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