ユーロ2020オランダ代表の注目選手は?最新フォーメーションと戦術・監督もご紹介!

こんにちは!

新型コロナ感染拡大により、開催延期となったEURO2020(UEFA欧州選手権)が

2021年6月より開催されます。

2014年W杯の出場を最後にEURO2016、2018年W杯ともに予選敗退するなど、影を潜める時間が続いていました。
今年行われるEURO2020には2大会ぶりの出場を決めていて、オランダ代表の立て直しが期待されます。W杯準優勝から11年の歳月が流れ、徐々に若手選手も頭角を現し、巻き返しを狙うオランダ代表。

本記事では、そのオランダ代表について、チームの特徴と、キーマンとなる注目メンバー3選手と監督の紹介、さらには最新フォーメーションと戦術分析についてまとめてみました(^^)/

 

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ユーロ2020オランダ代表の注目選手は?最新フォーメーションと戦術・監督もご紹介!

オランダ代表の特徴

Oranje(オランイェ)の愛称で呼ばれています。

1970年代ヨハン・クライフを中心に生み出された戦術「トータルフットボール」の起源であり、この戦術は現代サッカーでも欠かすことが出来ない戦術の一つとなっています。

 

FIFAワールドカップには10回出場し準優勝3回(1974,1978,2010)が最高位となります。

UEFA欧州選手権(EURO大会)では8回出場し1988年に優勝を記録しています。

 

EURO2020ではウクライナ、オーストリア、北マケドニアと同じグループCに入り、グループステージ突破が有力と見られます。

 

また、EURO予選では8戦6勝1分1敗で順当に本大会へと進んでいます。

特出すべきは得点力であり、8試合で24得点を挙げています。

しかし、これは現バルセロナ監督であるロナルド・クーマンが率いていた時代の試合結果となっているため、現状は変わってきています。

 

近年では、ロビン・ファン・ペルシ、アリエン・ロッベン、ヴェスレイ・スナイデルと言ったスター選手からの世代交代が上手く行かず

EURO2016、2018年W杯と2つの国際大会に出場出来ない事態となっていましたが、ようやく有望な若手選手が台頭し、再び時代を築く兆しが見えてきています。

 

オランダ代表の注目選手

メンフィス・デパイ

2011年、PSVユースからトップチームデビューを飾ります。

2014-15シーズンにはPSVをエールディビジ優勝へ導き、自身もリーグ戦22ゴールを挙げ、得点王の個人タイトルも獲得します。

 

このシーズンのプレーが評価され、2015年5月マンチェスター・ユナイテッドへの移籍で合意します。

しかし、ユナイテッド2年目となるモウリーニョ監督の下では出場時間も極端に減り、2017年1月オリンピック・リヨンへと移籍します。

その後はリヨンで中心選手としてプレーし、2019-20シーズンにはチャンピオンズリーグ準決勝へ導き、今シーズンもこれまで公式戦23ゴール11アシストを記録しています。

 

また、最新の情報ではクーマン監督続投が条件の下、バルセロナへの移籍合意の報道も出ています。

 

プレースタイルは足元の技術を武器にドリブルを仕掛けたり、フェイントで相手のマークを剥がしたり、トリッキーなプレーを混ぜながらシュートやラストパスでチャンスメイクをします。

シュート精度、シュートレンジも広く、FKのキッカーとしても高い精度を見せています。

 

リヨン移籍以降はゲームメイクにも積極的に顔を出し、味方と連携しながらリズムを作っていきます。

ゴールとアシスト両方で結果を出せる選手であり、オランダでも中心選手となるため、彼の違いを生み出すプレーに期待が掛かります。

 

フレンキー・デ・ヨング

2017-18シーズン、アヤックスのユースからトップチームに昇格。

このシーズン途中、監督であるエリック・テン・ハフから、より守備的な位置であるリベロにコンバートされます。

 

以降も中心選手としてプレーし、2018-19シーズンの途中である2019年1月23日、7500万ユーロ(+ボーナス1100万ユーロ)の移籍金で同年7月からのバルセロナ加入が発表されます。

このシーズン、アヤックスはチャンピオンズリーグ準決勝まで駒を進め、フレンキー・デ・ヨングも自身の価値を高めました。

 

バルセロナ加入後もコンスタントに試合に出場し、今シーズン就任した同郷のクーマン監督の下ではさらに出場機会を増やし、バルセロナの中心選手の1人になります。

怪我もなくリーグ戦ではこれまで全試合に出場しています。

 

プレースタイルは中盤からのゲームメイクで、精度の高いパスと的確にポジションを取り、ゲームのリズムを作ります。

視野も広く、相手からのプレスも冷静に対処し、次のプレーへと移行できます。また、ドリブルスキルもあり、前線へと運ぶ役割もこなします。

 

アヤックス時代のコンバートが活き、インサイドハーフは勿論、中盤の底でもプレー出来ることから、流動的にポジションを入れ替えるオランダのシステムに活きています。

今シーズン、バルセロナで培った経験値をチームに還元出来るのか、そのプレーに期待が掛かります。

 

マタイス・デ・リフト

アヤックスのアカデミー出身で、2016年11月に16歳の若さでトップチームデビューとなります。

2017-18シーズンには開幕から主力としてプレーし、2018-19シーズンにはクラブ史上最年少の19歳でキャプテンに就任します。

フレンキー・デ・ヨング同様、アヤックスのチャンピオンズリーグ準決勝進出で自身の価値を上げ、2019年7月、7500万ユーロの移籍金でユヴェントスへと移籍します。

加入1年目からコンスタントに出場を続け、今シーズンもレギュラーに定着しています。

 

足元の技術に優れ、後方からのビルドアップやフィードを得意としています。

また対人守備にも強く、予測と的確な判断でボールを奪ったり、掻き出したりして、ピンチの芽を摘み取ります。

さらに、セットプレーにも強く、ボールの落下点を早くに予測し、相手よりも先に触ることで、ボールを跳ね返したり、攻撃時にはヘディングでのシュートを放つなど武器の一つとなっています。

 

アヤックス時代には若くキャプテンに就任し、オランダ代表やユヴェントスで存在感を高めるデ・リフト。

欠場が決まったファン・ダイクの穴を埋める活躍に期待が掛かります。

 

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オランダ代表の最新フォーメーション

基本フォーメーションは4-2-1-3です。

FW
メンフィス・デパイ、ルーク・デ・ヨング、ステフェン・ベルハイス

MF
ダヴィ・クラーセン

フレンキー・デ・ヨング、ジョルジニオ・ワイナルドゥム

DF
オーウェン・ワインダル、デイリー・ブリント、マタイス・デ・リフト、デンゼル・ダンフリース

GK
ティム・クルル

SUB
GK:マールテン・ステケレンブルフ、ヤスパー・シレッセン
DF:ケニー・テテ、パトリック・ファン・アーンホルト、ヨエル・フェルトマン、ジェレミアー・シン・ジュステ
MF:ライアン・グラフェンベルフ、マルテン・デ・ローン、ドニー・ファン・デ・ベーク
FW:ステフェン・ベルフワイン、ライアン・バベル、ドニエル・マレン、カルヴィン・ステングス

 

GKは

ティム・クルルです。

これまでヤスパー・シレッセンが正GKを務めていましたが、今シーズン、バレンシアでの出場が激減したこともあり、ここ最近の代表戦ではティム・クルルが起用されています。

5月に入り、シレッセンが再びバレンシアの正GKを務めていることから、シレッセンが起用される可能性も高くなっています。

 

DFラインは

オーウェン・ワインダル、デイリー・ブリント、マタイス・デ・リフト、デンゼル・ダンフリースです。

先日、オランダ代表にとってもDFの要であったフィルジル・ファン・ダイクの大会欠場が発表されました。

シーズン序盤に右膝の靱帯を損傷する大怪我を負い、治療が続いていました。復帰を急がず、来シーズンの開幕復帰を目指すことも伝えられています。

ファン・ダイクの欠場以降はデイリー・ブリントとマタイス・デ・リフトがCBのコンビを組んでいます。

 

左SBのオーウェン・ワインダルはオランダ国内でプレーする21歳の若手選手です。

右SBのデンゼル・ダンフリースはSBながら189cmと大柄であり、代表にも定着しています。欧州の複数クラブからの噂も立つ注目選手の1人です。

 

MFは

フレンキー・デ・ヨング、ジョルジニオ・ワイナルドゥムが守備的な位置に入り、

ダヴィ・クラーセンがトップ下に近いポジションに入ります。

 

フォーメーションは上記のような並びになりますが、

特に中盤は流動的にポジションを入れ替え、デ・ヨングやワイナルドゥムが高い位置を取ることもあり、

中盤に1人を残して4-3-3に近いポジションを取ることもあります。

ワイナルドゥムはキャプテンを務めています。

 

FWは

メンフィス・デパイ、ルーク・デ・ヨング、ステフェン・ベルハイスです。

メンフィス・デパイはリヨンでこれまで公式戦23ゴール11アシストを記録し、オランダ代表でも中心選手と言えます。

ステフェン・ベルハイスは右サイドを得意とする29歳のウィンガーで、これまで公式戦19ゴール16アシストを記録する活躍を見せています。

中央に入るルーク・デ・ヨングは基本的に動き回らず、味方とのボールを引き出しながらゴールに近い位置でプレーするFWタイプの選手です。ボールキープやポスト役もこなします。

 

また、5月14日にEURO2020に臨む予備登録メンバー34名が発表されています。この中から本大会の登録メンバー26名が選出されます。

GK
マルコ・ビゾット、ヤスパー・シレッセン、ティム・クルル、マールテン・ステケレンブルフ
DF
パトリック・ファン・アーンホルト、ネイサン・アケ、デイリー・ブリント
デンゼル・ダンフリース、ハンス・ハテブール、リック・カルスドルプ
マタイス・デ・リフト、ジェレマイア・シン・ジュステ、ケニー・テテ
ユリエン・ティンバー、ジョエル・フェルトマン、ステファン・デ・フライ
オーウェン・ワインダル
MF
ドニー・ファン・デ・ベーク、ライアン・フラーフェンベルフ、フレンキー・デ・ヨング
デイヴィ・クラーセン、トゥーン・コープマイネルス、マルテル・デ・ルーン
トニー・トリンダーデ・デ・ヴィリェナ、ジョルジニオ・ワイナルドゥム
FW
スティーヴン・ベルフハイス、ステーフェン・ベルフワイン、アンワル・エル・ガジ
コーディ・ガクポ、ルーク・デ・ヨング、ドニエル・マレン
メンフィス・デパイ、クインシー・プロメス、ワウト・ウェクホルスト

 

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オランダ代表の戦術分析

オランダはヨハン・クライフを中心に生み出されたトータルフットボールの起源であり、

ティキタカやペップ・グアルディオラが得意とするポジショナルプレーの基盤とも言えることから、

現代サッカーにも大きな影響を与えています。

 

トータルフットボールは、流動的なポジションを取り、ショートパスを多用しながらボールを支配するというもので、全員攻撃全員守備といったことも含まれています。

 

近年、世代交代の遅れにより失われていたアイデンティティですが、若手の台頭を機に再びこのスタイルを取り戻しています。

中盤のフレンキー・デ・ヨング、ワイナルドゥム、クラーセンがボールに触りながら流動的にポジションを変更し、FWのデパイもボールを受けるポジションを取りながら、ゲームメイクに絡みます。

SBはワイドに高い位置を取ることで幅とスペースを作り、攻撃のオーガナイズをスムーズにしています。

 

シュートまでの形はサイドを経由して作られることも多く、中盤が流動的に動くことで相手の中央の選手のマークやポジションをズラし、

サイドを起点に選手やボールを斜めに入れ、ペナルティエリアに侵入していきます。

また、そのスペースを使い個人で打開していきます。

 

一方で、現在負傷しているファン・ダイクが欠場している影響は非常に大きく、

後方からのフィード、DFラインの統率、また空中戦での強度などの低下が懸念されます。

 

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オランダ代表監督

フランク・デ・ブール

選手時代のポジションはDFでアヤックスではチャンピオンズリーグ優勝の経験もあります。

その後、バルセロナやガラタサライなどでプレーし、自身もオランダ代表として100試合以上の出場キャップを記録しています。

 

監督としては2007年からアヤックスのユースチームを指導しながら、オランダ代表のアシスタントコーチを兼任します。

2010年12月にアヤックスのトップチームの暫定監督に就任すると、初采配となるチャンピオンズリーグのミラン戦で勝利を納めるなど結果を残し、翌年1月に正式な監督として就任します。

以降、2015-16シーズンまで監督を務め、4シーズン連続でエールディヴィジの優勝を果たしています。

 

その後はインテルやクリスタル・パレスといったクラブを率いるも、シーズン途中での解任が続きます。

2018年にはカナダに渡り、2017年に発足したアトランタ・ユナイテッドを率いて2年間で2つのカップ戦のタイトルを獲得。

 

2020年9月23日、オランダ代表を率いていたロベルト・クーマンがバルセロナの監督に就任したため、その後釜としてオランダ代表監督に就任します。

 

しかし、デ・ブール就任後のオランダ代表は成績が振るわず就任から4試合未勝利が続くも、直近の5試合では4勝1敗と立て直してきています。

 

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まとめ

EURO2020に臨むオランダ代表の注目選手と予想スタメン・フォーメーションと戦術、監督についてご紹介しました。

世代交代の遅れにより影を潜めていましたが、EURO2020の出場権を獲得し、再び時代を築き上げる途上にいます。

大会出場決定後に就任したデ・ブール監督は、予選を戦い抜いた経験値がないことから、戦術浸透、選手起用に不安が残りますが、ビッグクラブでプレーする選手も増え、台風の目となる可能性も十分にあります。

台頭してきた若手選手を復権の狼煙に、トータルフットボールを築き上げたオランダの巻き返しが見られるのか、オランダ代表の躍進に期待しましょう!

 

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