バルセロナの次期監督候補を予想!後任のオススメは?クーマンの評価と交代時期や可能性も考察!

こんにちは!

今シーズンのバルセロナは、

リオネル・メッシの退団や、前バルトメウ会長の負の遺産である深刻な財政難に陥るなど、

開幕前から暗雲が立ち込めていました。

最近では、現監督であるロナルド・クーマンの解任を示唆する報道が過熱するなど、

暗いニュースが続いています。

本記事では、そのバルセロナの次期監督候補の予想や後任監督としてオススメの候補、そしてクーマン監督の評価・成績を振り返りつつ、交代時期と可能性について考察してみました!

 

2021/10/28更新:クーマン監督解任!

ついに、クーマン監督の解任がFCバルセロナから正式発表されました。

次期監督が誰になるのか注目です。

 

バルセロナの次期監督候補を予想!後任のオススメは?クーマンの評価と交代時期や可能性も考察!

バルセロナの次期監督候補一覧

ガルシア・ピミエンタ

役職:前・バルセロナB監督
年俸:不明

 

ピミエンタは2020-21シーズンまで、バルセロナB(カンテラ)のコーチや監督として長年指導を続けてきましたが、

今年の6月に突然解任されています。

これには多くのバルセロナサポーターから疑問の声が上がることとなりました。

 

ピエミンタはバルセロナ一筋で、カンテラ育成に定評があるバルセロナで長年育成に尽力し、

2018年には監督としてUEFAユースリーグ(U-19)優勝の功績を収めています。

 

当時のチェルシーU-19との決勝メンバーには、

リキ・プッチ、オスカル・ミンゲサ、フアン・ミランダがいたほか、ロナルド・アラウホなどもこの世代になります。

 

多くの選手を輩出し、長年バルセロナを支えていたピミエンタのこの突然の解任は、

予想外の出来事であり、クラブ側からの明確な説明はなく、解任の理由は不明となっています。

 

バルセロナの現場やカンテラ出身の選手をよく知る人物であることや、

シーズン中ということもあり、他のクラブから監督を引き抜くという点での難しさもあることから、

臨時の監督としては最も適任であると見られます。

 

ピミエンタ自身も解任という形で一度現場を離れていますが、バルセロナへの愛情は持ち続けていて、

解任後もラ・マシア(下部組織)の試合を視察に訪れるなど、現場復帰への要請があれば承諾するものと見られます。

シャビ・エルナンデス

役職:アル・サッド監督
年俸:不明

 

バルセロナのフロントがシャビの招聘を希望していることから、

現状、有力候補の一人として挙がっています。

 

クラブのレジェンドであり、既にカタールのアル・サッドで監督キャリアをスタートさせているシャビには、

これまでも幾度、監督就任のオファーを送ったことが報道されています。

 

しかし、シャビ自身は就任の要請を拒否し、

監督としての経験を積むことを優先しているとメディアに明かしています。

 

ライバルチームであるレアル・マドリードがジネディーヌ・ジダンを招聘して、成功を収めたように、

バルセロナとしても、クラブのレジェンドに未来を託したいという思いも頷けますが、

この成績不振というチーム状況や、シーズン途中という難しい状況の中で、

敢えてシャビ自身が承諾とは思えないのも現状です。

 

ラポルタ会長もシャビの監督就任には時期尚早と捉えていて、

今夏の新監督のリストアップに、シャビを上げなかったことが報道されています。

 

レジェンドの就任により、生まれ変わるバルセロナも見てみたい気持ちもありますが、

現状はリスクの方が大きく、クラブのレジェンドでもあるため、大事に扱いたい人物でもあります。

ロベルト・マルティネス

役職:ベルギー代表監督
年俸:240万ユーロ(約3億1000万円)

 

現ベルギー代表監督ではありますが、

180万ユーロ(約2億3000万円)という安価な違約金が設定されていることや、

ラポルタ会長がロベルト・マルティネスの就任を希望していることから、

シャビと並び、現時点での有力候補とされる一人となっています。

 

スペイン人であるロベルト・マルティネスは、スウォンジー・シティで監督としてのキャリアをスタートさせ、

ウィガン・アスレティック、エヴァートンでキャリアを積み、2016年からベルギー代表監督として現在まで指揮を執っています。

 

日本代表が悪夢を見せられた、

2018年ロシアワールドカップでベルギーを指揮していた監督でもあり、この大会チームは3位に着け、

直近のEURO2020ではベスト8に導いています。

 

最近ではクーマン監督の成績不振から就任の可能性が一気に過熱し、既に接触があったとされています。

 

ロベルト・マルティネス自身は、

10月のナショナルウィーク中に行われるネーションズリーグ準決勝の指揮を執る事を望んでいると報道されています。

 

このため、10月7日に行われるフランス戦は指揮を執りますが、ベルギー代表が敗れた場合は、

決勝に進むことが出来ないため、交渉次第では、代表コーチが暫定監督としてベルギー代表の指揮を執り、

ロベルト・マルティネスはナショナルウィーク中にもバルセロナに向かう可能性もあります。

 

この場合は、ベルギー国内からの批判の声が上がることも予想されます。

 

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アントニオ・コンテ

役職:前・インテル・ミラノ監督
年俸:1200万ユーロ(約15億円)

 

現在、フリーの監督の中でも実績がある人物の一人であり、

ユヴェントス、チェルシー、イタリア代表で指揮を執り、

直近の2020-21シーズンにはセリエAを制したインテルで指揮を執っていました。

 

このことから、メディアを中心に候補の一人として名前が挙がっていますが、

招聘には多額の金額が掛かることが予想され、財政難のバルセロナにとって難しい選択肢になります。

 

上記の3クラブでそれぞれリーグ優勝を経験していることからも、実績を伴う監督ではありますが、

非常に気難しい監督でもあることや、同じく財政難に悩まされているインテルが、

今夏に主力選手の売却(8000万ユーロの確保)と、大幅な補強が行えない背景などから、

合意の下で解任されています。

 

また、同じく今夏にトッテナム・ホットスパーからの交渉があったとされていますが、

トッテナム側が要望する若手選手の育成という条件や、およそ1500万ポンド(約23億円)の年俸を要求していることなどから、

折り合いが付かず、破談になったと報道されています。

 

このことからも、

バルセロナもコンテが望む大型補強が行えないと予想されることや、カンテラ出身の選手を大切に扱いたいクラブでもあることから、

交渉があったとしても契約を結ぶまでは至らないと予想されます。

 

一方で、コンテ自身は挑戦を好む監督であり、

適切なオファーがあった場合には前向きに捉えることが予想されます。

ヨアヒム・レーヴ

役職:前・ドイツ代表監督
年俸:350万ユーロ(約4億5000万円)

 

直近のEURO2020までドイツ代表監督として指揮を執り、

現在フリーであることから、違約金が掛からず招聘することが出来ます。

 

近年、

ユルゲン・クロップ、トーマス・トゥヘル、ユリアン・ナーゲルスマン、ハンス=ディーター・フリック

といったドイツ人監督の台頭が著しいことなどから、

ラポルタ会長もドイツ人監督の招聘を視野に入れていることが一部報道されています。

 

また、今夏にはクーマン監督の後任としてレーヴに興味を示していることを、

スペイン紙の「MARCA(マルカ)」が報じていて、

レーヴ自身もバルセロナへの憧れを同時に掲載していました。

 

このため、現状ではリストアップされていませんが、

将来的な就任の可能性はゼロではないと言えます。

 

レーヴは15年間ドイツ代表監督を務め、

2014年ブラジルワールドカップの優勝と、2017年のコンフェデレーションズカップを優勝に導くなど、手腕を発揮していました。

 

一方で、2018年のロシアワールドカップ以降は、チームのマンネリ化が見られ、

トーマス・ミュラー、マッツ・フンメルツといったベテラン組を一斉に切るなどの試みも図りましたが、効果的に機能せず、

EURO2020にはそのベテラン組を復帰させるなど、迷走が見られました。

 

常に世界のサッカー戦術は変化し、トレンドの戦術も入れ替わりを見せるため、

長期政権を築いていたレーヴにとって、このマンネリ化は起こるべくして起こった事象とも言えます。

 

また、懸念材料となるのが、レーヴは過去にクラブ監督の経験もありますが、直近15年間が代表での活動であり、

シーズンの途中から就任する可能性は極めて低いと予想されます。

マルセロ・ビエルサ

役職:リーズ・ユナイテッド
年俸:700万ポンド(約10億6000万円)

 

※筆者がマルセロ・ビエルサのバルセロナを見てみたいと思いから選出しています。

 

現職監督であるため、シーズン中の招聘となる場合は、引き抜きという形になりますが、

「バルセロナらしさ」を兼ね備える監督の一人と言えます。

 

現在、リーズ・ユナイテッドの監督であり、

プレミアリーグの中でも戦術に長けたモダンなサッカーを展開しているチームの一つです。

 

リーズの戦術は、全盛期のバルセロナの形とは違いますが、

ティキ・タカに似た、常にボールを動かすことを意識した選手配置を行い、

現代のカウンター戦術をミックスしたスタイルを取っているため、

現代版のアップグレードされたスペインサッカーの形の一つであると言えます。

 

シーズン中の引き抜きは、ほぼ不可能と見られますが、

リーズとビエルサ監督の契約は今シーズン終了後に満了となることから、

来シーズンに招聘する形で契約を結べる可能性があります。

 

しかし、金銭的に潤うプレミアリーグからの引き抜きは難しいことが予想され、

財政難であるバルセロナにとって難しい現状であるため、筆者の希望として伝えています。

 

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バルセロナの次期監督候補にはここを期待!

今夏に起きてしまったリオネル・メッシの退団を嘆いても仕方がなく、

チームとして生まれ変わる必要があります。

 

一方で、バルセロナにはスペインのサッカーの代名詞である「ティキ・タカ」の戦術が求められており、

これは、サポーターは勿論ですが、バルセロナのフロントも望んでいることであると見られています。

 

現代サッカーにおいて、カウンター戦術の多様化により、ポゼッションを高めるパスサッカーと相性が悪く、

近年バルセロナがチャンピオンズリーグの舞台で苦しめられている要因の一つであると考えられます。

 

新監督には、このバルセロナ伝統のサッカーを引き継ぎながらも、リーガの優勝争いに絡み、

チャンピオンズリーグの舞台でも一定の成績を残すことが求められ、非常に高い難易度が要求されます。

 

これはビッグクラブであれば当然の要求とも言えます。

 

また、ラポルタ会長はバルセロナの現状と財政難であることからも、新監督選びには慎重となっていて、

繋ぎの監督を招聘するよりも、長期政権を築ける監督の招聘を見据えていると報道されています。

 

現時点では、フロントが希望するシャビ・エルナンデスと、

ラポルタ会長が希望するロベルト・マルティネスの2人が最有力候補と見られ、

首脳陣の間で意見が割れていることも報道されています。

 

クーマン監督の評価・成績

2020-21シーズンからバルセロナの監督に就任したロナルド・クーマンですが、

1年目である昨シーズンはコパ・デル・レイ(国王杯)の優勝を記録したものの、

ラ・リーガ:3位チャンピオンズリーグ:ベスト16という結果に終わり、

バルセロナのクラブ規模を考えると物足りないシーズンとなりました。

 

このことから、シーズン開幕前の今夏にも監督交代の可能性が報道されていましたが、結果的に続投という形になりました。

 

今夏には、同郷(オランダ)という利点を生かし、オリンピック・リヨンからメンフィス・デパイをフリーで獲得しています。

財政難のバルセロナにとって、フリーでのデパイの獲得は大きな補強となっています。

 

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クーマン監督交代・解任話の背景は?

就任2年目となった今シーズンは、

本来のバルセロナの強さを見せられず、早くも厳しい立場に置かれています。

 

2020-21シーズンには、ラ・リーガ得点王とアシスト王を記録するなど、これまでバルセロナに全てを捧げていた

リオネル・メッシの退団と、怪我人の続出が響いたこともあり、リーグ開幕からの5試合で、

アスレティック・ビルバオ、グラナダ、カディスの3試合で、引き分けという結果になっていることや、

チャンピオンズリーグのバイエルン・ミュンヘン戦では、

ホームであるカンプ・ノウで0-3と大敗したことで、解任の可能性を示唆する報道が過熱しました。

 

クーマン監督に残されているチャンスはごく僅かであると予想され、現状を打破しない限り、解任は免れません。

 

クーマン監督やサポーターにとって最後の希望とも言えるのが、

昨シーズン、脅威のパフォーマンスを見せたアンス・ファティであり、

昨シーズンの早々に負ってしまった半月板損傷の大怪我から、まもなく復帰する予定となっています。

 

アンス・ファティは17歳という若さでトップチームに登録され、

昨シーズンはリーグ戦7試合で4得点を記録したほか、チャンピオンズリーグでも得点をあげています。

なんと言っても、

レアル・マドリードとのエル・クラシコであげた得点が、クラシコにおける最年少得点記録を更新し、サポーター心を鷲掴みにしました。

 

このことから、大怪我を乗り越えたアンス・ファティへの期待値は高く、

クーマン監督にとっても自身の去就を左右する選手の一人と言っても過言ではありません。

 

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クーマン監督交代・解任の可能性は何パーセント?

既に解任の可能性が取り沙汰されている中で、リーグ第5節のグラナダ戦では、

ビハインドという状況もありますが、CBであるジェラール・ピケとロナルド・アラウホを前線で起用し、

サイドからのクロスを多用するパワープレーの戦術を取り、

バルセロナらしからぬ戦術に物議を醸す結果となってしまいました。

 

その後の会見でも「ティキ・タカをするための選手が居ない」と言い切るなど、この発言が火に油を注ぐ結果となり、

続くカディス戦でも低調なパフォーマンスから引き分けとなり、後任探しの報道が更に過熱しています。

 

また、クーマン監督の解任には大きな問題があり、

解任には1300~1400万ユーロの違約金が設定されていると報道されています。

 

この違約金は既に確保済みであると報道されていますが、

前キケ・セティエン監督の解任時の違約金が未払いであることが報道されていることや、

2018年にリヴァプールから獲得したフィリペ・コウチーニョなど、

複数の選手の移籍金も一部未払いの状態であり、とてもシビアな問題となっています。

 

財政難であるバルセロナにとって金銭面でも頭を抱える状況であり、

ラポルタ会長が監督交代に慎重になることも頷けます。

 

しかし、このまま低調なシーズンを送ることが許されるクラブではなく、

後任の確保次第では、早ければ9月中にも解任の可能性があります。

 

様々な背景から、解任確実とは言い切れませんが、解任へ傾いているのは間違いなく、

9月下旬時点では70%程度であると予想されます。

 

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クーマン監督交代・解任の時期はいつ頃?

 

2021/10/28追記:FCバルセロナからの公式リリースです。

ラリーガ第10節のクラシコ、レアルマドリード戦、そして、第11節ラージョ・バジェカーノ戦にも敗れ、

クーマン監督の解任が発表されました。

 

現状、最有力候補のシャビ・エルナンデスや、ロベルト・マルティネスが就任する場合においても、

両者とも現在指揮しているチームとの契約解除後となり、

早くても10月のナショナルウィーク後の就任が予想されます。

 

クーマン監督の解任自体はこれよりも早く行われる可能性があり、

その場合、コーチが暫定監督として数試合指揮を執ると見られます。

 

一方で、ナショナルウィーク明けの初戦が、

今シーズン好調を見せるバレンシアであることや、チャンピオンズリーグを挟み、

レアル・マドリードとのエル・クラシコが控えていることからも、

戦術の浸透がままならない状態で中2~3日の連戦は荷が重く、

日程が落ち着くまで、クーマン監督で様子を見る可能性もあります。

 

また、アンス・ファティ、ウスマン・デンベレ、セルヒオ・アグエロ、ペドリなどの

怪我人の復帰により、この状況が一変する可能性もあり、

レアル・マドリードの結果が、クーマン監督に残された最後のチャンスという見方も出来ます。

 

前述のとおり、

クーマン監督解任には違約金の支払いがあるため、後任の確保が完了してからの解任になると予想されます。

 

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まとめ

バルセロナの次期監督候補の予想や後任監督としてオススメの候補、そしてクーマン監督の評価・成績を振り返りつつ、交代時期と可能性について考察してみました!

クーマン監督の成績不振だけではなく、前バルトメウ会長の負の遺産が尾を引き、非常に厳しいシーズンを送っているバルセロナ。

世界を引っ張っていくビッグクラブの一つであるだけに、一刻も早い名門の復活を願うばかりです。

 

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