こんにちは!
欧州CLはグループリーグが終了し、決勝トーナメント1回戦の組み合わせが先日決定しました。
史上初めて5大リーグのチームだけが決勝Tに勝ち残る欧州CLとなりました。
昨年王者のリバプールを初め錚々たる面々ですが、ビッグチームとはいえない欧州CL初出場のアタランタが決勝Tに駒を進めています。
昨季セリエAで得点数トップを誇る圧倒的な攻撃力で大旋風を起こしたアタランタですが、今シーズンどんなコンセプトや選手を起用して戦っているのか、戦術分析やフォーメーション、注目メンバーを紹介したいと思います。
アタランタ2019-20最新フォーメーションと戦術まとめ!注目選手メンバーもご紹介!
アタランタ2019-20最新フォーメーション
アタランタが2019-20が起用しているフォーメーションは昨季に引き続き5-2-1-2です。
5バック+2枚の守備的MFを配置した特長的なシステムを使います。
GKはゴッリーニ。
CBの3枚で左からジムシティ、パロミノ、トロイ。
WBは左にゴセンス、右にハテブール。
MFは守備的なボランチとしてフロイラー、デローン。
トップ下にパシャリッチ。
2トップがムリエルとゴメス。
状況に応じて、前線の配置が2トップ+1シャドー、または1トップ+2ウイングになることもあります。
WBはカスターニュが入ったり、トップ下はパシャリッチとイリチッチの併用といった形です。
CFは今季の新加入であるムリエルがレギュラーで出場していますが、昨季23得点を挙げたチーム内得点王のサパタも控えています。
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アタランタ2019-20戦術分析
アタランタの監督を勤めるガスペリーニ監督はかつてジェノア、インテルの監督を勤め攻撃的なサッカーを展開する戦術家です。
組織的なチームを構築するのに定評があり、アタランタでも特徴的な5バックを採用しています。
5バックといえば守備の為にDFを増やしているイメージが強いですが、アタランタは16節終了時点のセリエAで38得点をあげリーグトップタイと攻撃的なチームです。
その特徴はボランチ2枚に守備的な選手を置いて、攻撃時にはボランチがCB近くまで降りることでCBのサイド側の1枚とWBを押し上げてサイド攻撃を促進していることにあります。
5バックのWB2枚は、守備ではなく主に攻撃で高い位置をとるために配置しており、CBのサイド側の選手は攻撃の基点となることが求められています。
そのためアタランタはサイド攻撃のクロスからチャンスを作ることが非常に多いチームとなっています。
またガスペリーニ監督の攻撃の特徴は、選手のポジションの配置にあり、各所で選手の配置がロンボ(ひし形)を作ることで数的有利と選択肢を増やし、相手DFに的を絞らせずボールを運び得点を決めることにあります。
その為、前線の選手達は攻撃の場面で的確にポジションを取ることを求められています。
アタランタは組織的でシステマティックなチームに仕上がっており、ボールがスムーズに前線まで運ばれていく様子は見ていて美しいと感じられます。
一方守備においては、前線の3枚が中央のパスコースを切りながら相手DFにプレッシャーをかけて、ボールをサイドに運ばせてから奪うという守備が徹底されています。
戦術家のガスペリーニ監督らしい、非常に組織的で攻守に渡って戦術が整備されたチームに仕上がっています。
しかしながら、欧州CLでは3連敗スタート後に3連勝を飾ってグループステージを突破するなど、逆境に強い精神力も備えており、単なる戦術だけのチームではないということも証明しています。
アタランタ2019-20注目選手・メンバー
ラファエル・トロイ
3バックの右に入ることが多いブラジル出身のCB。
ブラジルのアンダー世代の代表に選出された経験も持っている。
ブラジル人らしく足元に特徴を持っており、組み立てが巧くWBに対してのパスの配給と自らも前線に上がって攻撃参加することもある。
アタランタの組織的な守備のおかげでもあるが、鋭い読みを持ったディフェンスも特徴でインターセプト回数が多いというデータも残っている。
アレハンドロ・ゴメス
ワイドに開いた2トップの一角やトップ下(偽9番)としてプレーするアタッカーで、チームキャプテンも勤めている。
アタランタでの活躍をきっかけに母国アルゼンチンの代表に29歳で初招集を受けた遅咲きの選手。
小柄な体格ながら、小回りの利いたドリブルや強烈なシュートを持っておりパワフルでエネルギッシュな選手です。
ドゥバン・サパタ
CFとしてプレーするコロンビア代表の点取り屋。
昨季のセリエAで得点ランキング2位の23得点を奪う活躍を見せたストライカーで、高い身体能力とパワフルなプレーに特徴を持っています。
今季開幕前に新加入したムリエルにレギュラーを奪われている格好だが、それでも出場544分で6点を挙げており得点力の高さは健在です。
チームが欧州CLで決勝トーナメントに進出したこともあり、試合数の増加も考えられるので出場機会は後半戦で十分あると予想されます。
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まとめ
智将ガスペリーニの元で整備された攻撃・守備戦術でセリエA、欧州CLで躍進を続けているアタランタ。
欧州CLでは初参加ながら見事にグループステージを突破し決勝トーナメント1回戦でバレンシアとの対戦が決定しています。
セリエAでは相変わらずのリーグ最多得点の攻撃力を発揮して8勝4分4敗の勝点28を獲得しており、消化試合が1試合少ないながら6位につけています。
来季の欧州CL権を十分狙える位置につけていますが、プロビンチャの宿命と言える選手層の薄さから欧州のコンペティションとの同時進行よる主力選手の疲労・怪我の心配が懸念されるところです。
また、相手チームが戦術に対して研究と対策を重ねてくる後半戦は我慢のしどころになると思います。
セリエAと欧州CLに旋風を巻き起こしつつアタランタの今後に注目が集まります!
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