こんにちは!
数年前までプレミアリーグ中位~下位が定位置であったウェストハム。
しかし、デイヴィット・モイーズ監督就任以降安定した成績で、欧州リーグ戦を争うチームとなり、2021-22シーズンも7位でシーズンを終え、ECLへの出場権を獲得しています。
モイーズ監督就任後、堅守速攻のスタイルに磨きをかけ、「全員守備」「全員攻撃」を体現しているウェストハムですが、プレミアリーグと欧州リーグ両方を戦い抜くため、そして主力流出に備え補強が必須となっています。
本記事では、ウェストハムの2022夏の移籍情報、噂の獲得候補・狙っている選手や退団・放出候補の選手、そして補強ポイントについてまとめていきます。
ウェストハム・ユナイテッド2022夏移籍で獲得と噂の補強リスト・狙っている選手
ナーイフ・アゲルド(CB、LSB)
#レンヌ とウェストハムはナーイフ・アゲルドの移籍に関して合意近づくようだ@footmercato より pic.twitter.com/YsxGsEidpj
— フランス・フットボール 🇫🇷 (@Petitfootballer) May 31, 2022
2021-22シーズン所属:スタッド・レンヌ所属
市場価値;1200万ユーロ(約17億円)
アゲルド選手は身長188㎝、1996年生まれ26歳モロッコ出身のDFです(CB、LSB)
ウェストハムが夏の補強で獲得を急いでいると考えられる選手です。
地元モロッコのプロクラブであるFUS・デ・ラバトでデビューし、ここからすぐに欧州にステップアップはせず、5年間ラバトで在籍し、十分に実戦経験を積み、5年間で81試合に出場し5得点を記録します。
その後、2018年にリーグアンのディジョンからオファーが届き、ついに欧州リーグへの挑戦がスタートしました。
加入当初より出場機会は得ていたものの、怪我が多く中々プレー時間を伸ばすことはできませんでした。
しかし、プレーには光るものがあり、レンヌへの移籍に成功します。
現在、レンヌでは怪我に悩まされることもなく、主力として大活躍中です。
そして、アゲルド選手の一番の長所は最終ラインからの的確なビルドアップです。
ボールを運ぶこともできますし、逆に相手を引き付けてからミドルパスで打開することもできます。
また、188㎝という高身長ながらスピードもあり、サイドバックでもプレー可能です。
ウェストハムの左サイドバックには、サイズがある選手がいないため、オプションとして良い選択肢になると考えます。
ウェストハムは2021-22シーズン、センターバック4人体制でスタート。
しかし、シーズン序盤にアンジェロ・オグボンナ選手が大怪我で離脱し、厳しい台所事情でシーズンを戦っていました。
来季はセンターバック5~6人体制で挑むために、そしてオグボンナ選手とスタメンを争えるレフティーとしても、とても魅力的な選手と考えられますので、是非獲得してほしいです。
アレックス・オックスレイド・チェンバレン(CM、RM、LM)
ウェストハムやアストン・ヴィラで大物食いの期待 O・チェンバレンはリヴァプールを後悔させるのか
先日のプレミアリーグ最終節でマンチェスター・シティが勝利したことにより、惜しくも4冠達成の可能性が潰えてしまったリヴァプール。… #リバプールhttps://t.co/SBaEcih0EN pic.twitter.com/wQEiMdkHeU
— LiverpoolFC News Bot (@liverpool_f14s) May 27, 2022
2021-22シーズン所属:リヴァプール所属
市場価値;1800万ユーロ(約25億円)
チェンバレン選手は身長180㎝、1993年生まれ28歳イングランド出身のMFです(CM、RM、LM)
まだ噂段階ではありますがアストン・ヴィラと共に熱視線を送っていると考えられています。
サウサンプトンでユース時代を過ごし、16歳という若さでプロデビュー。(イングランド3部リーグ )
プロ2年目である2011年には36試合に出場し9得点をマーク。
遺憾なく才能を発揮し、早くもアーセナルへのステップアップを果たします。
アーセナルでは得点数こそ伸びなかったものの、チームの主力として7年間在籍。
しかし、ユーティリティーな一面があるが故に、複数のポジションで使われることが多く、パフォーマンスを安定させることに苦労していた印象がありました。
また、アーセナル晩年はウイングバックとして固定され、新境地を開拓しています。
しかし、アーセナルの期待とは裏腹に、チェンバレン選手は中盤でのプレーを希望…。
自分の希望するポジションでプレー出来るリヴァプールへと移籍します。
リヴァプールに移籍した2017年、自分の希望するCMで出場機会を確保し、32試合に出場します。
この年はリーグ戦こそ4位でしたが、CLで準優勝を果たしています。
しかし、チェンバレン選手はCL準決勝の試合で膝の靭帯を損傷し約1年の大怪我を負ってしまいました。
復帰以降、怪我による影響かパフォーマンスが上がらないことも多くなり、さらに小さい怪我を重ねてしまうことが多くなっています。
そして、チェンバレン選手の一番の長所は高い攻撃センスです。
元々、サイドでのプレー経験が多いこともあり、高いドリブル技術、スピードを持っています。
それらをCMでプレーするようになってからも活かし、中央から推進力のある持ち運びができます。
また、とんでもなくパンチのあるミドルシュートを持っています。
リヴァプールの中盤では一人だけ違ったタイプで、重宝されていました。
現在、ウェストハムは基本フォーメーション4-2-3-1であり、リヴァプールでプレーしていたインサイドハーフのポジションはありません。
そのため、獲得した場合は、トップ下・ボランチでのプレーが主戦場になると考えます。
マーク・ノーブル選手が引退したため、ボランチでのプレーが多くなるかもしれません。
リヴァプールで多くのビックマッチを経験してきたチェンバレン選手が加入するとウェストハムには大きな補強となります。勝者のメンタリティーを是非持ち込んでほしいですね!
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バレンティン・カステジャーノス(CF)
ニューヨーク・シティのFWバレンティン・カステジャーノス。
アルゼンチン出身のFWは去年MLS得点王の活躍。
ペップも認めるFWで彼に欧州移籍を勧めたりしている。
ウェストハムに来たら中々面白そう。 https://t.co/iXlJC3Lat1— ハマ辺 (@hamaiido) May 23, 2022
2021-22シーズン所属:ニューヨーク・シティ所属
市場価値;1200万ユーロ(約17億円)
カステジャーノス選手は身長178㎝、1998年生まれ23歳アルゼンチン出身のFWです(CF)
また、ウェストハムへの移籍を希望しているとの報道も出ている選手です。
2017年にチリリーグに所属するウニベルシダ・デ・チレで、カップ戦にてプロデビュー。
しかし、結果的にこのデビュー戦がウニベルシダ・デ・チレでの唯一の試合出場となりました。
翌年に、ウルグアイリーグのトルケへレンタル移籍。
ここでは23試合に出場し、プロ初ゴールを含む4得点を記録します。
そして、この活躍によりトルケへ完全移籍し、さらにアメリカのMLSリーグに所属するニューヨーク・シティに引き抜かれ、半年間のレンタル移籍が成立しました。
ニューヨーク・シティでは移籍早々に得点を記録。その後も得点を重ね、完全移籍を勝ち取っています。
2021シーズンは驚異的なペースで得点を量産し、22得点を記録。そして、この結果MLS得点王に輝いています。
マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督も「カステジャーノスはヨーロッパにステップアップできる選手だ」と語っており、今シーズンも現在11試合で7得点を記録していることも含め、欧州リーグへ挑戦するべきレベルになっていると考えます。
そして、カステジャーノス選手の一番の長所は言わずもがな、圧倒的な得点嗅覚です。
ボックス内での駆け引き、裏への抜け出し、シュートの冷静さ…。
そこまで長身ではありませんが空中戦の強さも持っており、同じアルゼンチンのFWであるセルヒオ・アグエロ選手のようなスタイルを持っている選手です。
また、南米人特有の遊び心を持った選手でもあり、随所でラボーナやオーバーヘッドを魅せてくれます。
ウェストハムは現在FWがマイケル・アントニオ選手のみの実質一人となっており、非常に層が薄いポジションです。
そのため、計算できるFWが欲しいところであり、MLS得点王の実績を持ったカステジャーノス選手は是が非でもほしい選手であると予想します。
また、FWの層が薄いことから、出場機会は多くなる可能性が高く、カステジャーノス自身にも魅力的な移籍候補になるのではないかと考えます。
初めての欧州挑戦、プレミアリーグ移籍となるとすぐに活躍はできないかもしれませんが、将来性も含め是非エース候補として獲得すべき選手だと考えますが、どうなるか注目です。
オレクサンドル・ジンチェンコ(LSB、CM)
信頼度 ★★★☆☆
Standard紙のCollings氏によれば、アーセナルとウェストハムがジンチェンコ獲得に興味。W杯予選敗退につき話は加速するか。
アーセナルは中盤での出場機会増加を約束するとのこと。
シティは本人が移籍を希望したらそれを邪魔することはないとの見立て。https://t.co/gEJhFjjyQu— らかぺまる (@lacapemaru) June 6, 2022
2021-22シーズン所属:マンチェスター・シティ所属
市場価値;2500万ユーロ(約35億円)
ジンチェンコ選手は身長175㎝、1996年生まれ25歳ウクライナ出身のDF、MFです(LSB、CM)
現在、アーセナルとの争奪戦になっていると噂されています。
地元の強豪シャフタール・ドネツクのユースに所属していたジンチェンコ選手ですが、トップ昇格が叶わず、ロシアリーグのFCウファでプロ契約を結びます。
FCウファでは2年間で31試合に出場しており、2シーズン目には2ゴール4アシストを記録しています。
また、この当時は中盤としてプレーしていました。
そして、シャフタール・ドネツクでトップ昇格できず、落胆したわずか2年後に驚きの話がジンチェンコ選手のもとへ届きます。
FCウファでの活躍が認められ、イングランドの強豪マンチェスター・シティからオファーが届き移籍を決断しました。
移籍初年度は、オランダのPSVにレンタル移籍し実戦経験を積みます。
しかし、12試合とそこまで多くの試合に出場することは出来ませんでした。
そして、レンタル契約が終了し、マンチェスター・シティに復帰しました。
マンチェスター・シティでは中盤の層が厚く、出場機会が限られましたが、バンジャマン・メンディ選手の負傷離脱をきっかけに、左サイドバックにコンバートされ、出場機会を増やしていきました。
加入後の各シーズンでカップ戦も含め、約20~30試合に出場していますが、絶対的主力というわけではなく、ジョアン・カンセロ選手のバックアップ的立ち位置となっています。
そして、ジンチェンコ選手の一番の長所はサイドバックとしてトップレベルのテクニックです。
前述でも言及した通り、元々中盤でプレーしていた選手であり、高いパス能力と、視野をもっています。
偽サイドバックとして振る舞い、マンチェスター・シティの中盤に、さらに厚みをもたらすことができます。
ウェストハムは現在左サイドバックがアーロン・クレスウェル選手、アルトゥール・マスアク選手が主に起用されています。
しかし、主力のクレスウェル選手はベテランであること、控えのマスアク選手は怪我が多いことに加え、高い位置で長所を発揮するウイング的な選手です。
そのため二人より若く、クレスウェル選手のような仕事ができるジンチェンコ選手は是非迎え入れたい選手であると考えます。
マンチェスター・シティだからこそ出場機会が限られている選手であり、他のチームであれば間違いなく主力となれる選手ですので加入すれば大きな補強となりますが、どうなるか注目ですね。
ジェシー・リンガード(CAM・LM・RM)
🏴再獲得なるか🏴
ウェストハム、マンU退団濃厚のリンガード再獲得を希望か…昨年は半年間のプレーで9ゴール5アシストを記録https://t.co/a29g0NcsCy🗣編集部より
「リンガードは昨年1月からウェストハムで半年間プレーし9ゴール5アシストを記録。ウェストハムは今夏の再獲得を望んでいるようです」— サッカーキング (@SoccerKingJP) May 25, 2022
2021-22シーズン所属:マンチェスター・ユナイテッド所属
市場価値;2000万ユーロ(約29億円)
リンガード選手は身長175㎝、1992年生まれ29歳イングランド出身のMFです(CAM、LM、RM)
既に契約満了での退団が発表され、フリーでの獲得が可能となっています。
マンチェスター・ユナイテッドのユースに8歳から所属していたリンガード選手は、順調な成長を遂げ、2011年にトップ昇格を果たします。
最初の1年間は出場機会がなく、2年目途中に当時2部リーグのレスターシティにレンタル移籍します。
そして、加入直後に途中出場でプロデビューを果たしました。
その後、マンチェスター・ユナイテッドに復帰するもまたも出場機会はなく、バーミンガム、ブライトン、ダービー・カウンティとレンタル移籍を繰り返します。
しかし、どのチームでも主力選手とまではいかず、15試合程度の出場が続く結果となりました。
そして、2015シーズンに再度マンチェスター・ユナイテッドに復帰。
ルイ・ファン・ハール監督のもと大幅に出場機会を増加させました。
そしてこの年にようやくマンチェスター・ユナイテッドでの初ゴールを記録しています。
ここからリンガード選手はグングンと成長し、2017年シーズンには、ジョゼ・モウリーニョ監督のもとで33試合8ゴールも記録。近年不振に苦しんでいたチームも2位という結果を残しました。
しかし、2020シーズンは開幕から全く試合に出れない状況が続き、シーズン途中にレンタル移籍を決断。
かつての恩師であるデイヴィッド・モイーズ監督率いるウェストハムに移籍します。
ここでリンガード選手は大車輪の活躍をし、16試合で9ゴールを決め、チームのEL出場権獲得に大きく貢献しました。
モイーズ監督は買取を希望しますが、これをマンチェスター・ユナイテッドが拒否し、再度復帰しますが結局出場機会は増えず、先日の6月1日に契約満了が発表されました。
そして、リンガード選手の一番の長所は前線と中盤を繋げるリンクマンとしての役割です。
スペースを作るプレー、自分がスペースに入るプレーの両方ができ、チームの攻撃をスムーズにしてくれます。
また、運動量も多く、チームのために動くことができる選手であり、これといった短所が見当たらない万能型の選手です。
ウェストハムはリンガード選手がフリーで退団することとなり、すぐに熱烈オファーを送ったと噂されています。
わずか半年とはいえ、強烈なインパクトを残した選手を逃すわけにはいかないはずです。
現在、トップ下のポジションに絶対的な選手はいません。
モイーズ監督はリンガード選手との再会を心待ちにしているのではないかと予想します。
かつて大活躍をした良いイメージの場所に帰還するのか、それとも新しいチームへ移籍するのか、リンガード選手がどのような決断を下すのか非常に注目です。
ウェストハム・ユナイテッド2022夏移籍で噂の退団・放出候補
アンドリー・ヤルモレンコ(RM・LM)
🏴ヤルモレンコ、契約満了でウェストハムを退団
ウェストハムは27日、ウクライナ代表FWアンドリー・ヤルモレンコ(32)が契約満了により退団することを発表した。https://t.co/1N6dEtEh9K
— 超ワールドサッカー (@ultrasoccer) May 27, 2022
市場価値;350万ユーロ(約5億円)
ヤルモレンコ選手は身長189㎝、1989年生まれ32歳ウクライナ出身のMFです(RM、LM)
既に契約満了での退団が発表されている選手となります。
2006年に地元ウクライナのデスナ・チェルニーヒウでプロキャリアをスタートします。
デビューイヤーから9試合4ゴールを記録し、早々にウクライナの強豪であるディナモ・キエフに移籍し5年契約を結びました。
移籍初年度はディナモ・キエフの下部チームである、ディナモ2・キエフでプレーしました。
この年は37試合に出場し、9ゴールをあげています。
翌年よりトップチームに昇格し、ウクライナ1部リーグでデビューを果たします。
1年目は10試合で0ゴールという結果に終わりましたが、2年目以降は出場機会を増加させます。
2年目に28試合で7ゴールを記録して以降、7シーズン全てで2桁ゴールを記録するなど、ディナモ・キエフのエース的存在へと成長しています。
2017シーズンにも開幕から5試合3ゴールを記録したところでボルシア・ドルトムントへ移籍。
香川真司らとプレーし、序盤はスタメンでの出場が多かったですが、怪我で離脱してしまい、徐々に出場機会を減少させています。
また、ピーター・ボス監督が解任となると、構想外となり、移籍を余儀なくされました。
そして、2018年にウェストハムへ加入しますが、移籍直後にアキレス腱断裂の大怪我を負い、
シーズンを棒に振ってしまいます。
以降も、要所で輝きを見せますが、怪我が度重なり活躍できないシーズンが続きました。
そして、ヤルモレンコ選手の一番の長所はカットインからの強烈なシュートです。
自分の形を持っており、この形に持っていかれると相手は止めるのが難しくなります。
しかし、逆足である右足は全く使えない選手ですので、カットインのスペースを消されると怖さが無くなる選手でもあります。
また、献身性が高く、守備でもチームを助けることが出来る選手です。
現在、特に移籍先の噂はありませんが、怪我がなければ、まだまだ、レベルの高い場所でプレーできる選手なので今後の動向に注目したいですね。
サイード・ベンラーマ(LM・RM・CAM)
Exからこの話もちらほら出てますね
ベンラーマのオファーを聞く構えとか
元々サリバン主導の下獲得した選手で交代時にモイーズ監督ともぶつかる場面がちらほらありましたリンガード獲得と併行して動くことになりそうです
本格化しそうなんですがね、いいの? https://t.co/7Qy94MSYDE
— West Ham Tokyo@ウェストハム 東京 (@eastendertokyo) May 25, 2022
市場価値;2500万ユーロ(約35億円)
ベンラーマ選手は身長172㎝、1995年生まれ26歳アルジェリア出身のMFです(LM、CAM、RM)
2013年にフランスのOGCニースでプロキャリアをスタートします。
そして、同シーズンにプロデビューも果たしましたが、基本的にはリザーブチームであるニースⅡで出場を重ねています。
また、2016年シーズンにアンジェへ、2017年シーズンにアジャクシオへレンタル移籍を行いますが、特別インパクトを残すことができずに終わってしまいました。
そして、2018年にフランス2部のシャトールーにレンタル移籍。
ここでようやく31試合9得点とブレイクし、当時イングランド2部リーグの、ブレンドフォードへ4年契約で移籍しました。
ブレンドフォードでは特に2019年シーズンに大活躍します。
2度のハットトリックを含む17ゴールを記録し、リーグ年間ベストイレブンに選出されています。
チームは惜しくも昇格を逃しましたが、チームの原動力として貢献しました。
2020シーズン途中にウェストハムに買取義務付きのレンタル移籍で加入。
約3か月後には完全移籍が決定しています。
ウェストハムでは出場機会も多く、今シーズン前半戦は特に大活躍でした。
しかし、アフリカネーションズカップからの復帰後は少し風向きが変わり、パブロ・フォルナルス選手やマヌエル・ランシーニ選手のサブに回る機会が多くなっていきました。
そして、ベンラーマ選手の一番の長所はアイデア溢れるドリブルです。
沢山のパターンで相手を抜くことができる、見るものを魅了するドリブラーです。
まさにファンタジスタという言葉が似合う選手だと考えます。
ブレンドフォード時代にはアルジェリアのメッシと呼ばれていたとか…。
現在、特に移籍先の噂はありませんが、オファー内容次第ではウェストハムは放出を考えているようです。
まだまだ若い選手なので、ベンラーマ選手が輝ける場所でプレーしてほしいですね。
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イッサ・ディオプ(CB)
NEWS: West Ham want £13m for Issa Diop. Several clubs in Europe have shown interest including Lazio and Lyon pic.twitter.com/Dw73x2Deax
— Hammers Updates (@Hammers_Update) June 5, 2022
市場価値;1200万ユーロ(約17億円)
ディオプ選手は身長194㎝、1997年生まれ25歳フランス出身のCBです。
2006年からフランスのトゥールーズのユースチームでプレーします。
そして、2015年シーズンにトップチームデビューを果たし、同年にプロデビューしています。
トゥールーズでは4年間で85試合に出場しています。
チーム自体は、中下位を彷徨い、あまり優れた結果ではありませんでしたが、ディオプ選手自身は際立つプレーを披露し、フランスのアンダー代表にも選ばれ続けています。
そして、2018年にウェストハムに加入します。
加入当初より、PSGやマンチェスター・ユナイテッドからの興味が噂されているほど注目度の高い選手でした。
同シーズンは主力として33試合に出場し充実したシーズンを送りました。
2019シーズンも32試合に出場し、ウェストハムの顔の一人となっていましたが、モイーズ監督就任以降、出場機会が伸び悩んでいます。
前シーズンは18試合、今シーズンは13試合と、どんどん出場機会が減っている現状です。
そして、ディオプ選手の一番の長所はボール奪取能力です。
脚の長さを活かしたプレーが特徴的で、それを武器にタックルを仕掛けます。
少しでも足下からボールを離すと、一瞬でボールを刈り取られます。
相手のプレーを先読みし、インターセプトを狙うのも非常に得意な選手であり、ディフェンスに特化した選手であると言えます。
現在、ラツィオやリヨンからの興味が噂されており、ウェストハムも放出を検討しているようです。
数年前はビックグラブに欲しがられていた選手ですし、ディオプ選手の再起に期待したいです。
アルテュール・マスアク(LB・LWB)
New West Ham News!
Fulham remain keen on West Ham’s Masuakuhttps://t.co/NTNIt09dCm
[Source: The 72]#hammers #whufc pic.twitter.com/Gzf3tIknr1
— West Ham News 365 (@WestHamNews_365) May 25, 2022
市場価値;500万ユーロ(約7億円)
マスアク選手は身長179㎝、1993年生まれ28歳コンゴ民主共和国出身のSB(LB、LWB)です。
2003年からフランスのランスのユースチームでプレーします。
そして、2008年からヴァランシエンヌのユースチームへ移籍をしました。
2013年にヴァランシエンヌのトップチームに昇格し、同年8月にトップチームデビューを果たします。
ヴァランシエンヌでは2年間在籍し、そこまで多くの出場機会を得ることができませんでした。
出場機会を求め、ギリシャのオリンピアコスへ完全移籍します。
また、オリンピアコスではリーグ戦はもちろん、CLにもデビューを果たし、アトレティコ・マドリード相手に初出場で初得点を記録し、チームの勝利に貢献しました。
2015年にはユベントスやジェノアが関心を示すなどのニュースも流れました。
そして、結果的に2016年にウェストハムに加入することになりました。
各シーズンでそこまで全ての試合に出場することはなく、途中出場が多くなっています。
基本的にアーロン・クレスウェル選手のバックアップ的立ち位置であり、チームがより攻撃的にプレーしたい時などに投入されるシーンが目立ちました。
近年は出場機会を減少させており、3年連続で10試合とわずかの出場機会となっています。
そして、マスアク選手の一番の長所はサイドバックとは思えない攻撃能力です。
なぜ、サイドバックなのか?と思ってしまうぐらいの華麗なドリブルと、高性能のクロスを連発する選手であり、高い位置でプレーするほど怖さが出る選手です。
しかし、肝心の守備はそこまで得意ではなく、身体能力に頼ったディフェンスが目立ち、諸刃の剣感が非常に強い選手です。
現在、フラムからの興味が噂されており、ウェストハムも放出を検討しているようです。
出場機会が大きく減少している以上、マスアク選手も出場機会を求めるかもしれません。
どうなるか注目ですね。
デクラン・ライス(CDM)
🏴移籍の噂🏴
マンチェスター・U、MFライス獲得に注力…来夏の補強第一候補かhttps://t.co/o5V2AIJ22S🗣️編集部より
「マンチェスター・Uが獲得を目指しているライスに対してはチェルシーやマンチェスター・Cなども関心を示していることが明らかとなっています」— サッカーキング (@SoccerKingJP) September 9, 2021
市場価値;7500万ユーロ(約106億円)
ライス選手は身長185㎝、1999年生まれ23歳イングランド出身のMF(CDM)です。
チェルシーユースを経て、2014年よりウェストハムユースへ移籍します。
U-23リーグでプレーを重ね、2016年のシーズン最終戦にトップチームデビューを果たします。
そして、2017年シーズンは実質プロ1年目でありながら開幕早々にスタメン出場。
監督交代も行われたチームとして難しいシーズンでライス選手はCBとして主力に定着しています。
また、この年のシーズン終了後、クラブが選ぶシーズン最優秀選手投票で2位に選ばれています。
そして、翌シーズンである2018年は中盤の選手の怪我もあり、ボランチとしてプレー。
ボランチとしても一級品のプレーをみせ、チームの外せない選手として君臨しました。
また、レアル・マドリードが関心を寄せるなど、徐々に強豪チームからの熱視線が増えてきます。
これ以降も、ウェストハムの中でも一番といっていい、欠かせない選手として、チームの象徴的選手となっていきました。
タックルやインターセプト数、パス数でもプレミアリーグ内上位に入る大活躍が続き、現在はイングランド代表でも主力としてプレーしています。
現在は23歳という若さではありますが、副キャプテンとしてプレーしています。
そして、ライス選手の一番の長所は圧倒的な守備能力です。
対人能力、インターセプト数、タックル数、カバー回数…どれをとってもプレミアリーグトップクラスであり、今やプレミアリーグトップのボランチといっても過言ではない成績を残しています。
また、守備に特化しているわけでもなく、ゲームを組み立てる力も持ち、推進力を持ってドリブルで運ぶこともできる、まさにトッププレイヤーという選手です。
現在、ウェストハムは非売品と強く訴えていますが、本人は契約延長を何度も断っている状態です。
移籍金等を考えると、ウェストハムとしてもフリーでは出したくないところですので、急転直下で放出も考えられます。
マンチェスター・ユナイテッド、チェルシーらのプレミアリーグビッククラブが熱視線を見せる中、どんな結果となるか目が離せません。
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ウェストハム・ユナイテッド2021-2022シーズン評価
ウェストハム・ユナイテッドの昨シーズンの成績
プレミアリーグ: 7位 (勝ち点56, 得失点差+9)
FA杯: 5回戦敗退
カラバオ杯: 準々決勝敗退
ヨーロッパリーグ:準決勝敗退
2021‐2022シーズンウェストハムは7位でシーズンを終え、ECL出場権を獲得しました。
2021-22シーズンも、2020-21シーズン同様に安定した戦いを披露します。
開幕早々にディフェンスリーダーであるオグボンナ選手が長期離脱するアクシデントがありながらも、大きく崩れることはありませんでした。
また、得点も決して少なくなく、バランスの良いチーム作りが今季もできていたと考えます。
BIG6と言われるチーム相手にも全く引けをとらず、リヴァプールやチェルシーには勝利もしています。
しかし、ここを引き分けにできていれば、勝ちにできていればという重要な局面で得点を奪いきれない場面が少し目立ちました。
もし、そこで得点を奪えていれば、5位、6位も狙えた可能性があったと考えます。
また、ELでは惜しくもフランクフルトに敗れましたが、準決勝まで駒を進める快進撃でした。
決勝ラウンドでは、セビージャ、リヨンといった並み居る欧州の強豪を倒しており、チームとしての成長を強く感じる結果となりました。
また、FAカップでは5回戦まで駒を進めた後、サウサンプトンに敗れています。
そして、カラバオカップでは、トッテナムに準々決勝で敗れてしまいましたが、3回戦でマンチェスター・ユナイテッド、ベスト16でマンチェスター・シティを下すなど、インパクトを残す結果となりました。
そのため、2年連続で充実した結果を残せたと考えます。
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ウェストハム・ユナイテッド2022夏移籍の補強ポイント
2021-22シーズンを7位で終え、ECL出場権を獲得したウェストハムですが、来季も引き続き過密日程となるはずです。
そして、来シーズン再び安定した戦いを続けるためには、補強が必要なポイントが「3か所」あると思います。
まず1つ目は左サイドバックの補強です。
現在、クレスウェル選手が絶対的主力であり、バックアップのマスアク選手は退団が予想されている選手です。
ウェストハムがこの先安定して1桁順位を目指すために、また、CLを狙うためにはもう一人高い能力を持った左サイドバックを求めていると予想します。
2つ目はセンターバックの補強です。
クルト・ズマ選手、クレイグ・ドーソン選手がファーストチョイスであり、控えにもオグボンナ選手、ディオプ選手と能力的には申し分ないメンバーが揃っています。
しかし、オグボンナ選手の長期離脱に加え、シーズン終盤にはズマ選手、ディオプ選手も負傷し、起用できる選手がドーソン選手一人のみになる緊急事態となりました。
同じわらじを踏まないためにも、2人ほどセンターバックの補強が欲しいところです。
3つ目はストライカーの補強です。
シーズン開幕当初より本職FWは実質アントニオ選手のみでスタート。
結果的には怪我も少なく、シーズンを通して活躍しました。
しかし、離脱した場合を考慮したメンバー構成をするべきだと考えます。
現状でも、多くの選手獲得の噂が出ています。
アントニオ選手に匹敵するFWの獲得に期待したいですね。
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最新ウェストハム・ユナイテッド2022夏移籍の新加入・退団決定情報
【IN】
なし
【OUT】
マーク・ノーブル(引退)
アンドリー・ヤルモレンコ(未定)
ライアン・フレデリックス(未定)
デイビッド・マーティン(未定)
2022/06/12時点の情報です。
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まとめ
ウェストハム・ユナイテッド2022夏の移籍市場、噂の獲得候補・狙っている選手や退団・放出候補の選手、そして補強ポイントについてご紹介しました。
2021-22シーズンを7位で終え、ビッグ6に次ぐ成績を残したウェストハム。
来シーズンは更に上位の順位でフィニッシュするためにも、優れた選手を獲得し、選手層を厚くした状態でシーズンを迎えてほしいです!
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