レアルマドリード下部組織カンテラとは?日本人は?最高傑作や有望株・出身のスター選手はだれ?

こんにちは!

2022年3月21日現在、ラ・リーガを最多の34回制覇、UEFAチャンピオンズリーグを最多の13回制覇するなど、レアル・マドリードは世界最強の地位を確立しています。

こうした長い歴史の中で、下部組織(カンテラ)は重要な役割を担ってきました。

レアル・マドリードのカンテラは、欧州5大リーグに最も多くの選手を輩出している育成機関であり、数多くのカンテラ出身選手がチームの中心を担う存在へ成長しています。

レアル・マドリードのカンテラはなぜ多くの優秀な若手選手を輩出できるのでしょうか?

そこで本記事ではレアル・マドリードのカンテラとは一体どんな組織か、カンテラに所属する日本人選手、カンテラ出身の最高傑作、有望株についてまとめてみました!

 

>>【関連】バルセロナカンテラとは?有望株や下部組織出身の最高傑作は?日本人はいる?

 

レアルマドリード下部組織カンテラとは?

カンテラとはスペインにおけるサッカークラブの育成組織のことで、才能ある若手を発掘、育成し、トップチームへ選手を昇格させることを目的としています。

しかし、レアル・マドリードのカンテラでは、良い選手であろうとタイミングが合えば高値で売り、高額な移籍金を得ることも方針の一つです。

こうやって得たお金のおかげで、レアル・マドリードは世界中のスター選手たちを獲得することができています。

レアル・マドリードのカンテラは「ラ・ファブリカ(工場)」と呼ばれることがあり、工場のように次々と有能な選手を輩出してきました。

そんなカンテラの組織図は、以下のようになっています。

  • カスティージャ
  • フベニールA(U-19) , B(U-18) , C(U-17)
  • カデーテA(U-16) , B(U-15)
  •  インファンティルA(U-14) , B(U-13)
  • アレビンA(U-12) , B(U-11)
  • ベンハミンA(U-10) , (U-9)
  • プレベンハミン(U-8)

下部組織は1歳ごとのカテゴリに分かれており、毎シーズンが終わるごとに次のカテゴリに進めるかの選考が行われます。

基本的には生まれた年ごとに配属がされますが、例外的に飛び級でプレーするケースもあるようです。

それでは、各カテゴリについて一つずつ解説していきます。

カスティージャ

トップチームの一つ下のカテゴリがカスティージャです。

スペインサッカー3部リーグに所属しており、レアル・マドリードのリザーブチームに当たります。

カスティージャはまさしくトップチームへの登竜門であり、タイミングがあえば一気にトップチームへ昇格することも夢ではありません。

カスティージャからトップチーム入りするもう一つの方法は、他クラブへの移籍を経て、レアル・マドリードに買い戻されることです。

現在ではこの武者修行ルートが主流で、ダニエル・カルバハル選手、カゼミーロ選手、ルーカス・バスケス選手らがこの出戻り組です。

フベニール

カスティージャの一つ下のカテゴリが、フベニールです。

フベニールはA(U-19) ,B(U-18) ,C(U-17)のさらに3つのカテゴリで構成されています。

カンテラの中でもフベニールAへの昇格は、特に難しいと言われています。

というのも、18歳未満の国際間移籍禁止の規則が解禁され、優秀な外国籍選手が大量に移籍してくることで、内部昇格の割合がかなり低くなってしまうためです。

カデーテ

フベニールの一つ下のカテゴリが、カデーテです。

カデーテはA(U-16) , B(U-15)の2カテゴリで構成されています。

カデーテAまで昇格することができれば、約90%の選手がフベニールCに昇格することができます。

インファンティル

カデーテの一つ下のカテゴリが、インファンティルです。

インファンティルはA(U-14), B(U-13)の2カテゴリで構成されています。

2022年3月21日現在、トップチームの左SBであるマルセロ選手の息子、エンツォ・アウベス選手はこのカテゴリに所属しています。

アレビン

インファンティルの一つ下のカテゴリが、アレビンです。

アレビンはA(U-12) , B(U-11)の2カテゴリで構成されています。

カンテラからトップチームに昇格したダニ・カルバハル選手、ナチョ・フェルナンデス選手はこのカテゴリーからレアル・マドリードでのキャリアをスタートしました。

ベンハミン

アレビンの一つ下のカテゴリが、ベンハミンです。

ベンハミンはA(U-10) , B(U-9)の2カテゴリで構成されています。

日本では小学3年生、4年生にあたる年代ですが、レアル・マドリードのカンテラともなるとすでにその強さは突き抜けており、2020年には31-0というスコアで試合に圧勝してしまい、相手チームがSNSで不満を漏らす事件が起きました。

プレベンハミン

ベンハミンの一つ下のカテゴリが、プレベンハミンです。

プレベンハミンには7~8歳の選手が所属しています。

プレベンハミンが、カンテラを構成する1番の下のカテゴリになります。

 

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レアルマドリード下部組織の日本人選手

多くの優秀な若手を輩出してきたレアル・マドリードのカンテラですが、ここで順調にキャリアを歩んでいる日本人選手がいます。

中井卓大

ピピの愛称で知られる中井選手は、2022年3月21日現在、関門であったフベニールBからの昇格を果たし、フベニールAでプレーしています。

中井選手は、2013年に行われたレアル・マドリード主催のファンデーションキャンプに参加し、日本人初となるカンテラに合格、入団を果たしました。

9歳でレアル・マドリードに入団している中井選手ですが、中井選手の母親が移住権を取得してからスペインに渡っているため、18歳未満の国際間移籍禁止の規則には違反していないようです。

2022年2月24日には2025年まで契約延長を発表しており、リザーブチームであるカスティージャに昇格する見込みです。

2021年にはトップチームの練習にも参加したことがあり、カンテラでも屈指の逸材と言われています。

中井選手は、正確なボールコントロールと、卓越したゲームメイク力が武器の選手です。

弱点はフィジカル面と言われていましたが、身長はトップチームの選手に引けを取らないほど伸び、フベニールAではペナルティエリア外からのミドルシュートを何本も披露しています。

カンテラのスタッフからは、守備面が向上していけば、ルカ・モドリッチ選手のようになれると評判です。

 

YouTubeにも多くのプレー動画が公開されていますが、いくつかご紹介します。

中井選手のプレーぶりをご堪能下さい(^^)/

・【天才少年】中井卓大の意味不明なテクニック20連発!!

・【2025年まで契約更新】レアルマドリー中井卓大の凄技テクニック ゴール&プレー集

 

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レアルマドリード下部組織出身の最高傑作・スター選手

レアル・マドリードのカンテラに所属していても、トップチーム昇格までにはほとんどの選手が落とされてしまいます。

しかし、その小さな穴をくぐり抜けて、トップチームへの果たした選手が存在するのも事実です。

ここでは、ほんの一握りのトップチーム昇格を果たした選手、なかでもカンテラの最高傑作と言われるほど大活躍した選手たちを紹介します。

ラウール・ゴンザレス

レアル・マドリードのカンテラ史上最高傑作は、間違いなくラウール・ゴンザレス選手です。

ラウール選手は15歳のときにカンテラに入団すると、次々と所属カテゴリを上げ、ついには17歳でトップチームデビューを果たしました。

デビュー2戦目で初ゴールを記録すると、その後はプロ1年目にして28試合に出場し、9ゴールを挙げています。

ラウール選手は圧倒的なシュートセンスで得点を量産し、在籍した16年間で公式戦741試合に出場し、324ゴール、116アシストを記録しました。

2022年3月21日現在で、出場試合数は歴代1位、得点数は歴代2位、アシスト数は歴代3位であり、カンテラが育てたレアル・マドリード屈指のレジェンドです。

引退後はカンテラの指導者に就任しており、2022年3月21日現在はカスティージャの監督を務めています。

 

グティ

魔法のようなパスと、相手の意表をつくチャンスメイクで、世界中のサッカーファンを魅了した「天才」グティ選手は、9歳のときにカンテラに入団しました。

カンテラ所属時から卓越したスキルと天才的なビジョンを備え、各年代で指導したすべての指導者に特別な選手と称賛されていました。

トップチームデビュー後、転機となったのは1999年にデル・ボスケ監督が就任したことです。

デル・ボスケ監督はグティの才能をいち早く見出し、チームの中軸に据えています。

2000-01シーズンにはリーグ戦で14ゴールを挙げ、レアル・マドリードを4年ぶりの優勝に導きました。

ジヌディーヌ・ジダン選手、ロナウド選手ら数々のスター選手を擁した銀河系軍団のなかでも、グティ選手はカンテラ出身ということで、ラウール選手と共に高い人気を博した選手でした。

2010年にレアル・マドリードを退団、2012年に現役を引退した後は、2013年にカンテラのアレビンAの監督に就任し、2016-17年にはフベニールAの監督を務めた経験もあります。

イケル・カシージャス

世界最高のGKと称されたイケル・カシージャス選手は、9歳のときにカンテラに入団しました。

カシージャス選手はカンテラ時代から「プロフェッショナルの精神」に優れており、どんな練習でも絶対に手を抜かない選手だったそうです。

1999-2000シーズン、当時18歳の時にトップチームGKが負傷離脱したことでデビューを飾ると、そのまま正守護神の座を奪ってしまいました。

身長は184cmとGKとしては小柄ですが、カシージャス選手は圧倒的な反射神経でレアル・マドリードの窮地を何度も救っています。

1999年からレアル・マドリードを退団する2015年までの間に、カシージャス選手は19個ものタイトルを獲得しました。

 

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レアルマドリード下部組織出身の有望株

世界最強のクラブの近未来を支えるのは、現在カンテラに所属する選手たちでしょう。

ここでは現在カンテラに所属し、将来を有望視されている選手たちを紹介します。

セルヒオ・アリーバス

セルヒオ・アリーバス選手は、2022年3月21日現在、レアル・マドリードカスティージャに所属する20歳のMFです。

11歳のときにカンテラに加入したアリーバス選手は、典型的な10番タイプのプレーヤーであり、クレバーなポジショニングとプレー選択の正確性でカンテラのスタッフ陣を唸らせています。

2019-20シーズン、レアル・マドリードフベニールAは、UEFAユースリーグで優勝を果たしましたが、その中心として活躍したアリーバス選手はユースリーグのベストイレブンに選出されました。

アリーバス選手はこの活躍をきっかけにカスティージャへ昇格を果たし、トップチームへの練習、練習試合への参加の権利をつかんでいます。

そして2020年9月2日のラ・リーガ第2節のレアル・ソシエダ戦で、途中交代ながらトップチームデビューを果たしました。

同年12月9日にはUEFAチャンピオンズリーグデビューもしていますが、トップチームでの試合ぶりは当時19歳とは思えない落ち着きで、今後レアル・マドリードの中心選手になるのは間違いないと評判の選手です。

マルビン・パク

マルビン・パク選手は、2022年3月24日現在、レアル・マドリードカスティージャ所属に所属する21歳のMFです。

マルビン選手は幼少時代、地元マジョルカのユースチームでプレーしていましたが、家族の移住をきっかけに9歳でイングランドのユースチームに加入しました。

当時は10歳以下のチームに加入していましたが、2歳年上の選手がいてもいとも簡単にプレーしていたそうです。

その後イングランドでは数々のチームを渡り歩き、12歳でマジョルカに戻った4年後にレアル・マドリードのカンテラに加入しました。

マルビン選手も2019-20シーズンのUEFAユースリーグ優勝をきっかけに自信をつけ、2019年1月にはU-19スペイン代表にも選ばれています。

そして2020年9月20日、アリーバス選手と同じレアル・ソシエダ戦で先発出場し、トップチームデビューを果たしました。

マルビン選手は天性のスピードを持った選手であり、サイドでの1vs1の状況では小細工なしにDFを抜き去ることができます。

デビュー戦では途中交代することになりましたが、2回のドリブル突破に成功し、存在感を見せつけました。

 

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アントニオ・ブランコ

アントニオ・ブランコ選手は、2022年3月24日現在、レアル・マドリードカスティージャに所属する21歳のMFです。

ブランコ選手は7歳のときに地元モンタルバンでサッカーを始め、2013年7月1日、13歳のときにレアル・マドリードのカンテラに入団しました。

2021年4月18日のヘタフェ戦でトップチームデビューし、デビュー戦を3-0の勝利で飾っています。

ブランコ選手はU-17,19スペイン代表にも選出され、ヨーロッパ選手権で優勝を達成するなど、国際大会でのタイトル獲得数が非常に多い選手です。

そんなスペインの世代別代表の顔となったブランコ選手には、カゼミーロ選手2世としてレアル・マドリードの顔になることも期待されています。

しかし、プレースタイルはどちらかというとバルセロナのブスケッツ選手に近く、2022年3月22日現在、レアル・マドリードカスティージャで監督を務めているラウール監督は、ブランコ選手のことをポゼッションサッカーに欠かせない選手の一人と評価しています。

 

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まとめ

レアル・マドリードのカンテラとは一体どんな組織か、カンテラに所属する日本人選手、カンテラ出身の最高傑作、有望株についてまとめてみました!

長い歴史のなかで、数多くの有望選手を輩出してきたレアル・マドリードのカンテラですが、まだまだ良い選手が出てきそうです。

特に日本人の中井卓大選手は、将来を有望視された選手なので、近い将来トップチームデビューする姿が見られるかもしれません。

今後ラウール選手を超えるカンテラ出身選手が現れるのか注目ですね!

 

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