こんにちは!
現在のヨーロッパサッカーにおいて、各クラブが革命的な戦術をどんどん発展されていく中で、数に限りがあるフォーメーションというのはあまり注目されてきませんでした。
それでもフォーメーションも戦術ほどではないですが、しっかりと進化を遂げていて、各クラブが工夫を凝らしたフォーメーションを使用しています。
そこで本記事ではサッカーフォーメーション主流のトレンド・特徴を戦術とあわせて説明していきたいと思います。
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サッカーフォーメーション主流のトレンドとその特徴
サッカーにおいて、フォーメーションというのはチームや監督の色が濃く出る要素であり、戦術のように多くの種類があるわけではありませんが、チーム作りにおける重要な要素となっています。
古くは3-2-5、4-2-4といった今ではほとんど使われなくなったフォーメーションが主流だったようですが、1980年代頃からは現在でも使われる4-4-2が主流となりました。
そして近代サッカーでは守備戦術が発展したこともあり、中央から攻めることが難しくなったため、サイド攻撃を重視した4-2-3-1や4-3-3がトレンドのフォーメーションとなっています。
また強豪チームに対策するために守備重視の戦い方を選択することが多いチームは、センターバックを3枚配置する3-4-2-1、3-3-2-2など、守備時には5バックに変更できるフォーメーションを使用することが多くなっています。
その中でも最近のヨーロッパサッカーで特徴的なのが、可変フォーメーションです。
この可変フォーメーションというのは、試合中に攻撃時と守備時でフォーメーションを変えることで、以前からあったかもしれませんが、22/23シーズンの途中からマンチェスター・シティを指揮する稀代の戦術家、ジョセップ・グアルディオラ監督が採用したことにより、一般的になりました。
実際に可変フォーメーションは選手個々の戦術理解度が高くなければ、チーム全体の動きがバラバラになってしまい、悪影響を及ぼす可能性もありますが、シティでは上手くハマり、シーズン中盤の不調を脱する大きな要因となっていました。
このように現代サッカーでは、5枚に交代枠が増えたことも影響しているのか、試合中や攻撃、守備でフォーメーションを変えることも増えてきているので、今後さらにフォーメーションで革命を起こす監督も出てくるかもしれません。
ヨーロッパ主要チームに見るフォーメーションと戦術の解説・使用例
マンチェスター・シティ
攻撃時 3-2-5
守備時 4-2-3-1
ここからは現在ヨーロッパのトップを走るクラブが、どんなフォーメーションを使い、戦っているのかを解説していきたいと思います。
まずはプレミアリーグ3連覇中のヨーロッパ王者、マンチェスター・シティです。
先ほどのトレンドでも紹介したように、22/23シーズンにグアルディオラ監督が可変フォーメーションを生み出してわけですが、今シーズンは昨シーズンまで1ボランチだった部分を2ボランチに変更しました。
その結果、守備時には4-2-3-1、そして偽CBという戦術でストーンズなどセンターバックの1枚が攻撃時にボランチに入ることで、攻撃時には3-2-5という形となります。
特に印象的な攻撃時の形を見ていくと守備を1枚削り、攻撃に枚数を割くため、純粋に攻撃に幅が広がり、引かれることが多かったシティでもビルドアップがスムーズになっていました。
また比較的オーソドックスなフォーメーションの守備時ですが、ボランチを2枚にしたことで、昨シーズンよりも安定した守備が見られています。
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リバプール
攻撃時 3-2-2-3
守備時 4-1-2-3
続いては、ユルゲン・クロップ監督が長年指揮を執っているリバプールです。
リバプールも22/23シーズンの終盤に右サイドバックのレギュラーで、圧倒的な攻撃力が長所ながら、守備力には不安があったアレクサンダー・アーノルドを偽SBと呼ばれる戦術で、攻撃時にはボランチの位置でプレーさせることにより、試合中の可変フォーメーションを採用するようになりました。
基本的にクロップのリバプールは4-1-2-3という中盤は1アンカー制、2人のインサイドハーフ、そしてオーソドックスな3トップという形を採用し、守備時にはこの布陣で守っています。
ただ攻撃時になると、アーノルドがボランチの位置でボールを受けて、抜群の精度を誇る右足で攻撃にアクセントを付けるようになるため、DFラインは3枚となり、左サイドバックのロバートソンは基本的に守備寄りな位置を取るようになっています。
それでもリバプールは両ウイングに1人でも状況を打開できる2人が揃っているので、サイドでサポートがなくても、何とか攻撃が成り立っているのは個の力も大きいですね。
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レアル・マドリード
4-3-1-2
続いては、スペインの名門レアル・マドリードです。
イタリアの名将カルロ・アンチェロッティ監督率いるレアルは近年、1トップにカリム・ベンゼマを起用し、4-3-3の形を採用していましたが、今夏の移籍市場でベンゼマが移籍したことにより、フォーメーションを変更しました。
そこでアンチェロッティ監督が採用したのが、新加入ながら圧倒的な存在感を見せるイングランド代表のジュード・ベリンガムが10番の位置で輝くことができる4-3-1-2のフォーメーションでした。
このフォーメーションでは中盤がダイヤモンド型のように形成されていて、アンカーのチュアメニを中心にベリンガムの後ろに位置する3枚は攻守両面に貢献できる選手が配置されています。
そしてベリンガムがこの3枚のサポートを受けて、よりゴールに近い位置でプレーすることによって、シーズン開幕から新フォーメーションが機能し、リーグ戦10節が終わった時点で8ゴールを決めるという大爆発に繋がっています。
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インテル
攻撃時 3-5-2
守備時 5-3-2
最後に紹介するのは、22/23シーズンにチャンピオンズリーグ決勝進出を果たしたインテルです。
インテルはシモーネ・インザーギ監督の下、3-5-2のフォーメーションを駆使し、躍進を果たしたわけですが、両ウイングバックが守備時には下がることによって、5バックになるため、固い守備が目立っていました。
このフォーメーションは今シーズンも継続していて、中盤の3枚もしっかりと中盤で戦えて、ボールの扱いにも優れている選手が揃っているからこそ機能する形となっています。
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まとめ
サッカーフォーメーション主流のトレンド・特徴を戦術とあわせて説明しました。
今回紹介したように、可変フォーメーションというものが誕生したことによって、より現代サッカーではフォーメーションの重要性が高まっています。
そのため、今後も様々なフォーメーションを駆使して、各クラブが強化を進めていくと思うので、戦術だけではなく、フォーメーションに注目しながら、サッカーを見るのも面白いと思います。
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