アントニオコンテ監督の戦術・フォーメーションと評価は?年俸・実績もご紹介!

こんにちは!

現地時間11月2日に、アントニオ・コンテがトッテナム・ホットスパーの新監督に就任しました。

これまで幾つものタイトルを獲得してきた名将の参戦により、プレミアリーグの順位争いも熾烈を極め、

更に盛り上がりを見せることが期待されます。

本記事では、そのアントニオ・コンテ監督の戦術や特徴・フォーメーションと評価、年俸や実績ついてご紹介していきます!

 

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アントニオコンテ監督の戦術・特徴

アントニオ・コンテの代名詞とも言えるシステムが「3バック(5バック)」になります。

 

「カテナチオ」の国であるイタリア人監督らしく3枚のCBを並べ、

強固な守備を作り上げることをチーム作りの基本としており、これはイングランドの舞台でも変わりません。

 

このため、選手の特徴に合わせて戦術を練る監督ではなく、

自身の哲学をチームに植え付け、それを体現させるスタイルを取ります。

 

特に守備の特徴は顕著であり、守備時はFWを含めて自陣に戻る傾向が強く、

ウイングバックの選手が最終ラインに加わり5バックを形成し、中盤の選手も横並びとなり、低い位置で守備のブロックを作ります。

 

このとき、守備ブロックをコンパクトにすることで、

バイタルエリアを消し、相手に自由を与えない守り方をします。

 

その際、FWの選手(1~2人)は浮いた位置にポジションを取り、カウンターに備えたり、

相手が組み立ての仕切り直しでCBなどにボールを戻した際のファーストディフェンダーとしてプレスを掛けます。

この際、2トップの一角の選手やシャドーの選手もプレスに加わり、ディフェンスラインを上げる準備をします。

 

 

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なお、ウイングバックの選手は攻撃の起点となることもあるため、これまでの傾向として、

アレッサンドロ・フロレンツィ、マルコス・アロンソ、アクラフ・ハキミなどの、攻撃参加を得意としている選手が置かれることが多いです。

 

トッテナムではセルヒオ・レギロンの更なる進化に期待が高まります。

 

また、自分の哲学をチームに植え付けるという言葉のとおり、

基本的にピッチ上の選手には自由が与えられないことから、ルールの中で自身のアイデンティティを見せる必要があり、

コンテのスタイルに合わない選手は出番を失うなどの苦労をする反面、

飛躍的にパフォーマンスが改善される選手もいます。

 

その例として、昨シーズンまでインテルで指導を受けていたロメロ・ルカクは、パフォーマンスが改善された選手の一人で、

タスクを与え、プレーの迷いを払拭させることで得点までの道筋が明確になり、ゴールを量産することが出来ました。

プレーの幅も増えたことで、名実ともにワールドクラスのFWへと成長し、

今夏には、その能力が認められチェルシーへの移籍(復帰)を果たしています。

 

また、基本的にコンテと相性が悪い司令塔タイプの選手

(例えば、アンドレアス・ピルロ、セスク・ファブレガス、クリスティアン・エリクセンなど)を

中盤の底(アンカー)で起用することも良く見られ、

プレスなどの守備タスクが多くなるインサイドハーフにはボックス・トゥ・ボックスの選手を置く傾向があります。

 

アントニオコンテ監督のフォーメーション

過去に指揮したチームで用いられた代表的なフォーメーションをご紹介します。

ユヴェントスで使用したフォーメーション

2013-14シーズン チャンピオンズリーグ準決勝 2ndLeg ベンフィカ戦

3-5-2

イタリア代表で使用したフォーメーション

EURO 2016 準々決勝 ドイツ戦

3-5-2

チェルシーFCで使用したフォーメーション

2017-18シーズン FAカップ決勝 マンチェスター・ユナイテッド戦

3-5-2

 

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インテル・ミラノで使用したフォーメーション

2020-21シーズン セリエA 第37節 ユヴェントス戦

3-5-2

トッテナム・ホットスパーで使用したフォーメーション

2021-22シーズン プレミアリーグ 第12節 リーズ・ユナイテッド戦

3-4-2-1

トッテナム

 

アントニオコンテ監督の評価

指導歴

2005-2006 シエナ(アシスタントコーチ)
2006- アレッツォ
2007-2009 バーリ
2009-2010 アタランタ
2010-2011 シエナ
2011-2014 ユヴェントス
2014-2016 イタリア代表
2016-2018 チェルシーFC
2019-2021 インテル・ミラノ
2021- トッテナム・ホットスパー

 

前述のとおり、イタリア人監督らしく3バックを採用し、守備の構築からチームを作り上げていきます。

 

そのチーム作りを裏付けるのが、これまで率いたビッグクラブと位置付けられる

ユヴェントス、チェルシー、インテル・ミラノ、全てのクラブでリーグ優勝へと導き、

更には、リーグ優勝を果たしたシーズンに関わらず、

全てのシーズンで、リーグ戦の平均失点率が1以下を継続しています。

 

コンテ監督が名声を上げるものとなったのが、ユヴェントス時代の手腕であり、

就任初年度となる2011-12シーズンに、23勝15分0敗というユヴェントスのクラブ史上初の無敗優勝に導きました。

 

続く2013-14シーズンには、

勝点102という記録で優勝を飾り、これは欧州リーグにおいて最多勝ち点での優勝となり、

率いた3シーズン連続でスクデット(セリエA優勝)を掲げることとなりました。

 

唯一の代表監督となる、母国のイタリア代表監督時代は、

EURO 2016に出場し、ベスト8の成績を残しています。

 

また、コンテを評価するコメントとして、

チェルシー時代に指導を受けたことがあるセスク・ファブレガスは、

 

何をするべきかが明確になっている人に指導されるのは初めてだった。

まるで学校に行っているようだった。

彼はGKから得点が決まるまで、何をどうしなければならないか、すべてを伝えてくるんだ。

僕のサッカー観とは、まるで違った。だから、最初は難しかったよ。

たくさん走り、強度も高かった。練習も長く、二部練習も、ジムでのトレーニングもあった」

インタビュー記事より抜粋・引用)

 

と語っています。

 

このインタビューからも、常勝チームを作り上げるための監督と選手の努力が伺えます。

 

コンテ監督就任に対して、サポーターなどの声としては、

やはり名将の就任に、チームの改善を期待する声が多く上がっている一方で、

各クラブでフロントと衝突してきた過去から、コンテ監督の気難しさを懸念する声や、

今夏、セビージャから獲得した将来が期待されるブライアン・ヒルの起用法を心配する声も上がっており、

期待と不安が同居している印象です。

 

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アントニオコンテ監督の年俸

年俸の推移をみてわかるように、さすが名将。すごい金額をもらっていますね。

 

ユヴェントス
推定300万ユーロ(約3.8億円)

チェルシー
推定1000万ポンド(15.3億円)

イタリア代表
推定500万ユーロ(約6.4億円)

インテル
推定1200万ユーロ(約15.5億円)

トッテナム
推定1500万ポンド(約23億円)

※日本円は2021年11月下旬のレートで計算しています

 

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アントニオコンテ監督の実績

これまでに獲得した主要タイトルは以下のとおりです。

ASバーリ
・セリエB(2008-09)

ユヴェントスFC
・セリエA 3回(2011-12、2012-13、2013-14)
・スーペルコッパ・イタリアーナ 2回(2012、2013)

チェルシーFC
・プレミアリーグ(2016-17)
・FAカップ(2017-18)

インテル・ミラノ
・セリエA(2020-21)

 

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トッテナム監督に就任後の期待

まず、トッテナムの今夏の動きとしては、昨シーズンまでユヴェントスの幹部を務めていた

ファビオ・パラティチ氏を幹部として招聘しました。

 

一方で監督探しには難航し、

アントニオ・コンテ、パウロ・フォンセカ、ジェンナーロ・ガットゥーゾ、マウリシオ・ポチェッティーノの復帰など、

複数の監督と接触していたことが報道されていますが、交渉が纏まらず、落ち着かない状況が続いていましたが、

2021年6月30日、ヴォルヴァー・ハンプトンで確かな手腕を発揮していた

ヌーノ・エスピリート・サントの監督就任が発表され、新シーズンをスタートさせます。

 

しかし、ヌーノ監督は期待されていた手腕を発揮できず、リーグ戦第10節を消化した時点で5勝5敗の8位と振るわず、

11月1日に解任され、その翌日に今夏にも接触があったとされる

アントニオ・コンテの監督就任が発表されました。

 

 

コンテ新監督に期待されることは、チームの整備とビッグ6への返り咲き、

そしてハリー・ケインの残留です。

 

チームのエースであるケインとの契約は2024年の6月末までとなっていますが、

タイトル獲得のために移籍を志願しているとの報道もあり、

今夏には複数のビッグクラブが獲得を目指すなど、去就が騒がれていました。

 

2020-21シーズンにはプレミアリーグで得点王&アシスト王にも輝き、

ワールドクラスの活躍を見せているケインの残留は、

来季以降もコンテ監督を慰留させるためにも必須であり、

コンテ自身のチーム作りや手腕によって、残留を決意させる必要があります。

 

チーム整備という点では、

ヌーノ監督体制でスタートした今シーズンは、チームが完全に崩壊する前に解任されたことから、

プレミアリーグの順位は8位に位置しているものの、Sky Sportsの報道では第10節を終えた時点で、

チームの走行距離がリーグワーストであるほか、シュート本数、決定機の数でもリーグ19位(20チーム中)を記録し、

更には、10試合で16失点という不名誉なスタッツを残していました。

 

このことから、チームを基礎から作り上げる必要があるため、

チームを徹底的にブランディングさせるコンテ監督は適任であるという見方も出来ます。

 

ビッグ6という点では、マウリシオ・ポチェッティーノ監督時代に記録した

3シーズン連続(2015-16~2017-18)でのトップ3フィニッシュや、

2018-19シーズンにチャンピオンズリーグ決勝に進出するなど、躍進の再現が期待されます。

 

一方で懸念材料となるのが資金面であり、自身のサラリー面での要求は勿論ですが、

チーム強化の要求も高く、昨シーズンはインテルを優勝へと導きましたが、

財政難からロメル・ルカクやアクラフ・ハキミといった複数の主力選手の売却が既定路線であったため、

合意の末、退任を選択しています。

 

このため、トッテナムは冬の移籍市場で大型補強に動く可能性は高く、

資金面でコンテの要求に応えられるのか、注目が集まります。

 

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まとめ

アントニオ・コンテ監督の戦術・フォーメーションと評価、年俸や実績ついてご紹介しました。

プレミアリーグというリーグ規模から、選手だけではなく監督もビッグネームが集まり、

ビッグ6だけではなく、リーグ全体の順位争いは更に激化していくことが予想されます。

現在は優勝争いから離されているトッテナムですが、コンテ監督によってどのように生まれ変わるのか、注目していきましょう!

 

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