マシエイ・スコルツァ新監督の戦術とフォーメーションは?年俸予想と経歴も調査!

こんにちは!

W杯開催の影響で例年よりも早い日程でシーズンを終えたJリーグですが、国内屈指の人気を誇る浦和レッズから、リカルド・ロドリゲス監督の退任が発表されました。

2023年シーズンからはポーランド人監督であるマシエイ・スコルツァが就任することも発表されており、新たな外国人監督に興味を示している方も多いと思います。

スコルツァ監督は母国のポーランドリーグで優勝経験もあり、浦和が掲げていた「3年計画」を取り戻す意味でもその手腕に大きな期待が掛かります。

そこで本記事では、マシエイ・スコルツァ新監督の戦術とフォーメーション、年俸予想や経歴についてまとめてみました!

 

マシエイ・スコルツァ浦和新監督の戦術

 

2021-22シーズンを率いていたレフ・ポズナンを基とした戦術をご紹介します。

 

スコルツァ監督が得意とするシステムは4-2-3-1であり、多くのクラブでこのシステムを採用しています。

 

ビルドアップ時には、両SBがワイドに開きながら高い位置取り、CBはその空いたスペースにポジションを取るように配置され、CBの間にGK、あるいは中盤の一角が降りて可変3バックを形成し、後方から丁寧にボールを繋いでいきます。

 

選手たちは流動性を持ってポジションを変更しながら繋いでいくことで、プレス回避を行ったり、マークから抜け出しながらボールを受けることができますが、チャンスとなるタイミングで縦パスを積極的に狙っていきます。

 

特にトップ下を務めたジョアン・アマラウは、様々な場面に顔を出しながら数的有利や、マークを引き連れる動きでスペースを作り出せる選手であり、昨シーズンは14ゴール8アシストと結果も残せる攻撃のキーマンでした。

実はアマラウは、昨年末にJリーグへの移籍も噂された選手であり、スコルツァ監督の勧誘と移籍金次第では獲得の可能性もあるかもしれません。

 

また、センターフォワードの役割としては、ファーストディフェンダーと、中盤まで降りてポストプレーから攻撃を活性化させると共に、

チャンスシーンではフィニッシュワークへと繋げるポジションにいることが重要であり、最終的に点取り屋にゴールを取ってもらうためのビルドアップになります。

 

これは、ミカエル・イシャクの決定力の高さ(2021-22シーズン:18ゴール)を生かしたプレーとなっており、絶対的なFWが不在の浦和にとって前線に選手に何を求めるのか、スコルツァ監督の選択にも注目です。

 

基本的に人数を掛けて攻撃するため、ハイラインになることが多く、守備時は高い位置から連動したハイプレスを行います。

人数を掛けて囲いながら奪い取る場合と、ボールホルダーに対して連動してプレスを掛け、逃げ道を無くしたところで奪い取るというものです。

 

被カウンター時には、セオリー通りまずは数的不利を回避するための帰陣を優先し、ゾーンディフェンスを形成します。

 

弱点の部分も分かり易く、相手を崩しきれない際に足下へのパスが多くなってしまうことと、プレス回避された際の守備対応など、スコルツァ監督にはシーズンを通したプランにも期待したいですね。

 

マシエイ・スコルツァ浦和新監督の予想フォーメーション

予想フォーメーション①:4-2-3-1

 

※現時点での予想のため、2022年シーズンのメンバーを用いています。

(予想②、予想③のフォーメンションも同様)

 

浦和でも4-2-3-1が基本のシステムになることが予想されます。

 

最終ラインは昨シーズンのベースをそのまま流用しています。

中盤には、プレスにも対応できる柴戸と伊藤の起用を予想し、リカルド・ロドリゲス体制で中心選手だった岩尾を先発の予想から外しています。

 

また、スコルツァ監督の戦術から流動性が与えられることを考えると、トップ下を得意とする江坂と小泉の共存の可能性もあります。

 

前線にはユンカーよりも、リンセンが起用される可能性を予想していますが、浦和の中でも得点面で期待できるユンカーも大事に使いところではあります。

 

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予想フォーメーション②:4-3-3

 

①の4-2-3-1をベースに、岩尾をアンカーの位置で起用するシステムを予想しています。

 

司令塔タイプをアンカーで起用するメリットとしては、後方からのビルドアップや、ゲームメイクを任せながら、インサイドハーフはボックス・トゥ・ボックスとしてプレーすることで、全体のプレス強度を維持することができます。

 

左サイドには、個で仕掛けられるシャルクの先発起用の可能性もあります。

予想フォーメーション③:5-3-2

 

3CBをベースとして採用することは恐らく無いと言えますが、試合途中からDFを一枚増やしてゲームを締めに入る可能性はあります。

 

リードしている展開で、前線の運動量が落ちていたり、チーム全体のプレスが掛からなくなった場合に、5バックにしてしっかり受けに回るという考えです。

 

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マシエイ・スコルツァ浦和新監督の年俸予想

就任初年度は「5000万~1億円」になると推測されます。

 

これまでのスコルツァ監督の年俸は分かりませんが、浦和の前監督であるリカルド・ロドリゲスの年俸は推定8500万円とされています。

 

2022年シーズンのJ1の外国人監督で見ると、一番多くは柏レイソルを率いるネルシーニョ監督の1億5000万円、次点で鹿島のレネ・ヴァイラー(8月で契約解除)、横浜F・マリノスのケヴィン・マスカットの1億円です。

一番低いのは広島のミヒャエル・スキッベの5000万円と推測されているため、就任初年度と考えると5000万~1億円になると推測しています。

 

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マシエイ・スコルツァ浦和新監督の主要戦績・経歴

 

2021-22シーズン レフ・ポズナンの成績

ポーランドリーグ:1位 勝ち点:74 – 67得点 24失点
ポーランドカップ:準優勝

 

通算獲得タイトル

・ポーランドリーグ(エクストラクラサ)優勝4回
ヴィスラ・クラクフ(2007-08、2008-09)
レフ・ポズナン(2014-15、2021-22)

・ポーランドカップ
ディスコボリア・グロジスク・ヴィエルコポルスキ(2006-07)
レギア・ワルシャワ(2010-11、2011-12)

・ポーランド・スーパーカップ
レフ・ポズナン(2015)

・ポーランド・カップ(旧レギュレーションのリーグ戦)
ディスコボリア・グロジスク・ヴィエルコポルスキ(2006-07)

・ポーランドジュニアチャンピオン
アミカ・ロンキ U-19(2002)

・個人賞
ポーランド年間最優秀監督(2011)
エクストラクラサ最優秀監督(2022)

 

経歴

マシエイ・スコルツァは、母国ポーランドのラドミアク・ラドム、AZS-AWF ワルシャワで選手としてプレーしていましたが、僅か2年で現役引退します。

 

引退後、母国の複数のクラブのジュニアチーム、ユースチームのアシスタントコーチとして働き、2003年からはポーランド代表のアシスタントコーチに就任し、2004-05シーズンからはアミカ・ロンキ(現在チームは解体)の監督とポーランド代表の活動を兼任します。

 

2005-06シーズンの途中までアミカ・ロンキを率いた後、ポーランド代表のアシスタントコーチとして2006年のドイツW杯に帯同し、チームの敗退とともに監督・スタッフは退任を迎えます。

 

2006-07シーズンからは、ディスコボリア・グロジスク・ヴィエルコポルスキの監督に就任し、リーグ優勝とポーランドカップの2冠に導くなど、クラブに初のタイトルをもたらします。

 

翌シーズンはヴィスワ・クラクフの監督に就任し、ポーランドリーグ2連覇に導き、監督としては3シーズン連続のリーグ優勝という手腕を見せ、

2009-10シーズンもチームは3連覇を狙う首位に立っていたものの、リーグ終盤の3試合未勝利というタイミングで、途中解任されていまいます。

 

2010-11シーズンからは母国の強豪レギア・ワルシャワの監督に就任し、リーグ優勝は叶いませんでしたが、ポーランドカップの2連覇を達成し、

契約満了となった2012-13シーズンからは、自身初の海外となるサウジアラビアのアル・イテファクの監督に就任します。

 

2014年に母国に復帰後、レフ・ポズナンの監督に就任すると、在任3年間でリーグ優勝、ポーランドカップのタイトルをもたらします。

 

2018年からはUAEのU-23代表監督に就任し、2020年のAFC U-23チャンピオンシップの準々決勝での敗退を最後に退任し、約1年の休養を経て、レフ・ポズナンの監督に再任します。

クラブ創設100周年という記念のシーズンにリーグ優勝を果たしたほか、ポーランドカップでも決勝まで導く手腕を見せましたが、シーズン終了後の2022年6月に一身上の都合により、監督を退任しています。

 

そして、2022年11月10日に浦和レッズの監督就任が発表されました。

 

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マシエイ・スコルツァ浦和新監督2023シーズンへの期待・注目ポイント

スコルツァ新監督への期待は、「戦術の整備」と「J1優勝争い」に絡むことです。

 

2022年シーズンは、浦和レッズの「3年計画」の3年目となるシーズンでしたが、リカルド・ロドリゲス監督体制は評価が難しい結果となりました。

ACLの舞台では見事に決勝まで導いたものの、Jリーグに目を向けると、当初の計画ではJ1優勝を目標に掲げていましたが、結果は9位と優勝争いに絡むことができませんでした。

 

一番の問題と言えるのが、戦術の「理想と現実のギャップ」に苦しみ、監督が求める要求とピッチで起こっている状況が噛み合わず、シーズン終盤には選手たちからも不満の声を募らす事態となりました。

 

とはいえ、スコルツァ監督の戦術とリカルド・ロドリゲス監督の戦術は通ずる部分があることから、浦和のフロントとしては積み上げた2年間を無駄にせず、継承していく狙いが見えます。

 

スコルツァ監督は、これまで母国ポーランドでは多くのタイトルを獲得したほか、決して強豪ではないチームを押し上げたり、2021-22シーズンは前シーズン11位に沈んだレフ・ポズナンを優勝へと導いた経緯から、

常勝チームを作り上げる手腕があり、そのレフ・ポズナンはリーグ最多得点と最少失点を記録していることから、攻守においても大きな期待が持たれます。

 

2023年シーズンの浦和は、レギュラーシーズンのほかに、クラブW杯(2月に開催予定)への出場が決まったほか、ACL決勝2試合(4月~5月開催予定)があります。

 

スコルツァ監督の来日が待たれますが、まずは2月の公式戦初戦までの短い期間にどれほどの戦術を落とし込めるのか注目です。

 

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まとめ

マシエイ・スコルツァ新監督の戦術とフォーメーション、年俸予想や経歴についてまとめてみました!

近年はJ1の優勝争いから遠ざかるなど、浦和としては不本意なシーズンを送っており、期待されていた「3年計画」も成功とは言えない結果となってしまいました。

新たにポーランドで実績のあるスコルツァ監督を迎え、リカルド・ロドリゲス監督が積み上げた戦術を継承しつつも、常勝チームへとまとめ上げる手腕に期待したいですね。

浦和としては慌ただしいシーズンの幕開けとなりますが、まずはクラブW杯でチームとしての手応えを掴み、2023年シーズンの弾みに繋げたいところです!

 

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