こんにちは!
12月11日(水)からカタールでクラブチームの世界一を決めるFIFAクラブW杯が開催されます。
この大会に欧州代表として、イングランドのリバプールが2005年以来14年振りに出場します。
昨季はプレミアリーグ歴代3位の勝ち点97を獲得しながらマンチェスターシティの後塵を拝し2位となりましたが、欧州CLでは決勝でトッテナムとのイングランド対決を制して欧州王者に輝きました。
今季はここまで14試合で13勝1分と2位のレスターに勝ち点差8をつけて首位を快走しています。
そんなリバプールが今シーズンどんなコンセプトや選手を起用して戦っているのか、戦術分析やフォーメーション、注目メンバーを紹介したいと思います。
リバプール2019-20最新フォーメーションと戦術まとめ!注目選手メンバーもご紹介!
リバプール2019-20最新フォーメーション
リバプールが2019-20が起用しているフォーメーションは昨季に引き続き4-3-3です。
強力な3トップと攻撃性能の高いSBを中心に攻撃を行い、中盤は汗かきタイプの選手が支える形を取っています。
GKはアリソン。
DFは4枚で左からロバートソン、ファンダイク、マティプ(怪我の為、現在はロブレン)、ロバートソン。
MFはアンカーポジションにファビーニョ、インサイドハーフにワイナルドゥムとヘンダーソン。
FWが左にマネ、右にサラー、中央にはフィルミーノ。
フィルミーノは時には中盤に降りたり、サイドに開いたりして得点力の高いマネ、サラーの為のスペースを作ります。
また、両サイドバックが攻撃時には極端に高い位置を取るのが特徴で、マネ、サラーが中央にスライドして5トップに近い形になることもあります。
相手が守備的に来ることが予想される場合は、中盤の1枚はより攻撃的なチェンバレン、またはナビ・ケイタになることもあります。
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リバプール2019-20戦術分析
監督のユルゲン・クロップはゲーゲンプレッシングの使い手として知られ、低迷していたドルトムントをブンデスリーガ2連覇に導き、欧州のトップレベルまで戻した監督です。
クロップ就任前年にはプレミアリーグで6位となり低迷していたクラブを本来あるべき位置に戻すことを期待されて就任しました。
就任当初、ユルゲン・クロップ監督がチームにもたらしたコンセプトは『ヘヴィーメタル・フットボール』。
代名詞のゲーゲンプレッシングで、試合開始から激しくボールを奪い、前へ前へと進むサッカーを標榜しましたが、一方不用意な失点も多く当初は不安定な試合やもったいない引き分けも多くありました。
そこで現在クロップ監督が取る戦術がとっているのは、ただ闇雲にプレスを多用するのではなく、時間帯や試合状況に応じてゲーゲンプレッシングを使う場面を限定しています。
それ以外の場面では、攻撃では主にポゼッションをしながらサイドバックのロバートソン、アーノルドを高い位置において、サイドからの展開で得点を陥れるパターンが多くあります。
高精度のサイドチェンジやセンタリングを使う両サイドバックの攻撃は強力で、昨季はロバートソン、アーノルドの両選手が共に2桁アシストを記録するなど素晴らしい貢献をしました。
また、サラー、マネの両ウイングの快速を活かして、DFラインからのロングパスで一気に相手GKとの1対1の状況を作るロングカウンターも攻撃パターンの1つです。
昨季は同じチームのサラー、マネが同点で得点王に輝くなど爆発的な得点力を発揮しました。
守備面では、以前のようにプレスでボールを奪う場面は少なく、ボールホルダーをリトリートしながらスペースを埋めて中盤~DFラインでボールを奪う方法に変更しています。
この戦術は相手チームを自陣に誘い込むことで、ボールを奪った際には相手陣内にスペースができやすくロングカウンターも威力を増します。
ファンダイクとマティプのCBは足元も巧く、カバーリング、高さ、パワーも備えていますので非常に攻略が難しく、アンカーのファビーニョを含めたセンターラインは非常に強固で攻略が難しくなっています。
クロップ監督就任当初のゲーゲンプレッシング第一の戦術から、マイナーチェンジして、波が少なく安定して勝ち点が取れるチームに生まれ変わています。
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リバプール2019-20注目選手・メンバー
フィルジル・ファンダイク
2019年のUEFA最優秀選手賞を獲得した長身CBで、現在世界最高のDFとも言われる逸材。
高さ、足元の巧さ、スピード、パスの精度、どれをとっても一級品で、守備能力だけでなく高さを活かしたセットプレーからの得点力も魅力的。
さらに抜群のキャプテンシーも有しており、非の打ち所が無く、弱点という弱点が見当たらない選手。
リバプール加入時のDFとしての世界レコードとなる移籍金7500万ポンドは、、当初は高すぎるとの見方もありましたが、リバプールのレベルを一段階上げるプレーを見せ、現在ではその移籍金はバーゲン価格といわれるほどです。
トレント・アレクサンダー=アーノルド
若干21歳ながらレギュラーであり、昨年のロシアW杯にもイングランド代表として出場した右サイドバック。
精度の高い高速クロスを武器に、1試合で3アシストを記録したこともあり、左のロバートソンと共にリバプールの高い得点力を支えています。
昨季は12アシストを記録し、DFとしての最多アシスト数としてギネス認定されています。
6歳の頃からリバプールに所属する生粋のスカウサー(マージサイドの方言を話すリバプール出身の人達)で、将来のキャプテンとして、リバプールファンのコップから愛されている選手です。
ファビーニョ
昨季モナコより加入した守備的MF。
加入当初はプレミアリーグへのフィットに手間取ったが、冬頃にレギュラーに定着すると長い足を活かした高いボール奪取能力を発揮して中盤に安定感をもたらしました。
攻撃ではあまりロングパスは多用せず、無難にショートパスを繋いで冒険はしないタイプ。
時折見せるミドルシュートは目を見張るものがあり、11月のマンチェスターシティとの首位攻防戦では値千金となる目の覚めるようなシュートを突き刺しています。
欧州CLナポリ戦で足首の靭帯を損傷して1~2ヶ月の離脱が見込まれており、今後、彼の不在がチームに与える影響は大きそうです。
ロベルト・フィルミーノ
リバプールのFWと言えば、サラー、マネが注目されがちですが、彼らの得点力を最大限に引き出しているのはフィルミーノがいるからと言われています。
スペースメイクが絶妙に巧く、いいタイミングでサイドに流れたり、中盤に降りて、サラー、マネがスピードに乗って中央に入ってくるスペースを作っています。
ブラジル人らしい独特のテンポとテクニックを持っており、トリッキーなプレーで相手DFの裏をかくプレーは見ていて本当に楽しい選手です。
サディオ・マネ
昨季はチームメイトのサラー、アーセナルのオーバメヤンと並んでプレミア得点王に輝いた快速ウイング。
アフリカ選手らしい身体能力を備えているが、それ頼みではなく、戦術理解度も高く、守備もさぼらずにチームに貢献する姿勢を見せている。
一番の魅力はそのスピードと得点力で、フィルミーノ、サラーとともに『世界最高のフロントスリー』を構成しています。
前所属のサウサンプトン時代も含めて、彼がリバプールのホームスタジアムであるアンフィールドでプレーした試合は一度も負けたことないというジンクスも持っています。
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まとめ
名将ユルゲン・クロップ監督の元、攻守ともに隙が少なく完成の域に達しているリバプール。
プレミアリーグでは内容が悪くても勝ち点3を獲得し続けており、13勝1分けとほぼ完璧な結果を残しています。
しかしながら、12月は欧州CL、プレミアリーグ、リーグ杯、クラブW杯と4つのコンペティションに参加することになり、『超』が付くほどの過密日程が待っています。
クロップ監督はスタメンを固定しており、ローテーション制をほぼ採用しておりませんので、主力選手の怪我・疲労などで一気に調子を崩してしまう可能性もあり、一番危惧されるところです。
悲願である20シーズン振りのトップリーグ優勝、初のプレミアリーグ優勝を達成する為に、リバプールが今後もこの調子を継続できるのか、注目していきたいと思います!
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