ユーロ2020トルコ代表の注目・有名選手は?最新フォーメーションと戦術・監督もご紹介!

こんにちは!

新型コロナ感染拡大により、開催延期となったEURO2020(UEFA欧州選手権)が

2021年6月より開催されます。

2002年の日韓W杯では大会のダークホースとなり、3位で大会を終えるなど、記憶に残っている人もいるかと思います。

近年では各ポジションに有望な若手選手が台頭し、総合力では歴代最強と呼ぶ声も上がっています。

本記事では、そのトルコ代表について、チームの特徴と、キーマンとなる注目メンバー3選手と監督の紹介、さらには最新フォーメーションと戦術分析についてまとめてみました(^^)/

 

>>【関連】ユーロ2020注目選手と2021年フォーメーションは?出場国別に紹介!

 

ユーロ2020トルコ代表の注目選手は?最新フォーメーションと戦術・監督もご紹介!

トルコ代表の特徴

Ay-Yıldızlarという愛称で呼ばれ、月星軍団という意味を持っており、

ドイツがトルコ人労働者の移民を受け入れた背景から、トルコ系ドイツ人、ドイツ系トルコ人が多く存在しています。

 

近年、トルコにルーツを持つ選手では、

メスト・エジルイルカイ・ギュンドアンらがドイツ代表としてプレーしていて、ハカン・チャルハノールカーン・アイハンらがトルコ代表としてプレーしています。

 

そして、過去FIFAワールドカップでは2回出場し、2002年の日韓W杯での3位が最高位となります。

今回参加するUEFA欧州選手権(EURO大会)では、4回出場経験があり、2008年の3位が最高位となります。

 

EURO2020ではイタリア、ウェールズ、スイスと同じグループAに入り、イタリアのグループステージ突破が有力と見られますが、

もう1枠を争う3ヵ国の力は拮抗していて、死のグループの一つと言えます。

 

EURO予選では10戦7勝2分1敗で、首位突破したフランス相手に1勝1分という強さを見せていますが、

代表直近10試合では22得点と攻撃力がある一方で、守備は18失点と打ち合いになる試合が多く見られます。

 

トルコ代表の注目選手

ハカン・チャルハノール


ドイツにルーツを持っていて、ヴァルトホーフ・マンハイムというクラブのユース、そしてカールスルーエのユースへと渡り、このクラブからプロデビューを果たします。

その後はハンブルガーSV、レヴァークーゼンでプレー。2017年7月にACミランへと移籍します。

ミランとトルコ代表で背番号10を着けています。

 

なお、クラブでも代表でもチームの司令塔を担っていて、精度の高いパスやサイドを変えるロングボールでゲームメイクをします。

 

特にボールを引き出す際のポジショニングや、ボールを回収する際のポジショニングも上手く、ボールを持っていない状況でも考えてプレーしています。

そして、パンチ力のあるシュート、精度の高いFK、味方に合わせるボールの質の高さなど、10番の選手として必要な物を全て持っている選手です。

 

また、ポジションに捕らわれることなく、左サイドで起用されることもあり、ドリブルで前へ運ぶ役割としても高いレベルを見せます。

テクニシャンでありながら守備への意識も高く、ミラン、トルコ代表ともにチームに欠かせない選手の一人となっています。

 

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ブラク・ユルマズ

 

トルコ国内ではガラタサライ、フェネルバフチェ、ベシクタシュといった強豪をこれまで渡り歩いてきています。

一方でライバルチームを転々としていることもあり、トルコ国民からは賛否両論を受けている選手でもあります。

 

今シーズン、35歳というタイミングで初の欧州での国外クラブとなるフランスのリールに移籍しますが、

新天地でも高い得点力を発揮すると、

公式戦18ゴール5アシストを記録する大活躍を見せ、パリSGやモナコらを抑え、

リーグ・アン優勝に貢献し、キャリアにもう一花咲かせることとなりました。

 

特徴としては、ゴールへの執着心が物凄く、ボールを受けるためのポジショニング、動き直し、動き出しなどを常に狙い、泥臭いシュートから豪快なシュートまで、

チャンスがあればどこからでもゴールを狙っていきます。

 

また、FKも得意でコースを狙ったパンチ力のあるシュートを放ちます。

3月のオランダ代表との試合でも直接FKを決めていて、この試合ハットトリックを記録しています。

 

トルコ代表を体現する選手であり、彼にアクシデントがあった場合、チームに大きな影響を与えることになりますが、リーグ優勝の勢いをそのままに、トルコ代表でも牽引するプレーに期待が掛かります。

 

ユスフ・ヤズジュ

 

トラブゾンスポルのユース出身で、2015年12月に18歳でプロデビューを果たしています。

トルコの逸材と称され、当時、マンチェスター・ユナイテッドやACミランが興味を示したと報道されています。

 

2019年8月からはフランスのリールでプレーし、今シーズンは主に途中出場からコンスタントに出場しています。

これまで公式戦14ゴール5アシストを記録していますが、同僚のブラク・ユルマズと共にリーグ・アン制覇の一員としてプレーしました。

 

プレースタイルとしては、右ウイングを得意とする左利きの選手で、

ボールを扱うテクニックに非常に優れ、寄せられたり囲まれても、簡単に奪われない技術があります。

また、細かいタッチのドリブルが得意で、ペナルティエリアに侵入し、チャンスメイクをします。

 

さらに、得点能力も高く、柔らかな足捌きで冷静にコースを狙ったシュートが多く見られます。

一方で強烈なミドルやヘディングでのゴールも見せ、豊富な得点パターンを見せています。

 

母国のトルコからも人気を集める選手であり、将来を期待されるヤズジュの活躍に注目しましょう。

 

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トルコ代表の最新フォーメーション

基本フォーメーションは4-4-2です。

FW
ブラク・ユルマズ、ケナン・カラマン

MF
ハカン・チャルハノール、オカイ・ヨクシュル、オザン・トゥファン、ユスフ・ヤズジュ

DF
ウムト・メラシュ、チャグラル・ソユンク、オザン・カバク、メルト・ミュルドゥル

GK
ウギュルジャン・チャクル

 

GKはウギュルジャン・チャクルです。

チャクルはトラブゾンスポルで正GKを務めていて、最近の代表戦ではベテランのメルト・ギュノクを抑え、出場しています。

 

DFはウムト・メラシュ、チャグラル・ソユンク、オザン・カバク、メルト・ミュルドゥルです。

CBのソユンク、カバクはそれぞれレスターシティ、リヴァプールに所属していて、プレミアリーグでプレーするCBコンビとなります。

 

直近の代表戦では新型コロナウイルスの関係で出場はありませんでしたが、

ユヴェントスに所属する23歳のメリフ・デミラルが基本的にレギュラーとしてプレーしていて、オザン・カバクとコンビを組むことが多くなっています。

 

またサッスオーロに所属するカーン・アイハンも控えていて、若いCBが台頭する非常に層が厚いポジションにもなっています。

 

左SBのメラシュはフランス2部のル・アーヴル、右SBのミュルドゥルはサッスオーロでプレーしています。

なお、5月14日発表された予備登録メンバー(※後述)のDF8人中7人がトルコ国外でプレーする選手となっています。

 

守備的MFはオカイ・ヨクシュルオザン・トゥファンです。

ヨクシュルはセルタでプレーし、冬にウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンにローン移籍し、以降はレギュラーとして出場を続けています。

トゥファンはフェネルバフチェでプレーする26歳の選手で、今シーズンこれまで7ゴール17アシストを記録しています。

 

両SHは左にハカン・チャルハノール、右にユスフ・ヤズジュです。

チャルハノールはACミラン所属の選手で今シーズン公式戦46試合に出場し10ゴール13アシストを記録しています。

4-1-4-1のシステムではインサイドハーフ、4-2-3-1のシステムのときはトップ下に入ることもあります。

そして、ヤズジュは今季躍進を見せるリールでプレーする24歳の選手です。

主に途中出場からコンスタントに出場し、今シーズンはこれまで14ゴール5アシストを記録しています。

 

2トップはブラク・ユルマズケナン・カラマンです。

ユルマズは今シーズンからリールでプレーする35歳のベテラン選手です。

ふくらはぎの怪我で2ヶ月ほど離脱しましたが、今シーズンはこれまで18ゴール5アシストを記録する活躍で得点力の高さを見せています。

カラマンはフォルトゥナ・デュッセルドルフでプレーする27歳の選手です。

今シーズンはこれまで9ゴール3アシストを記録し、トルコ代表でも20試合で5ゴールを記録しています。

 

2021年5月14日発表予備登録メンバー30名。この中から26名が選出。

GK
メルト・ギュノク
ウギュルジャン・チャクル
ギョクハン・アクカン
アルタイ・バユンドゥル

DF
ルドヴァン・ユルマズ
ウムト・メラシュ
ゼキ・チェリク
メルト・ミュルドゥル
カーン・アイハン
メリフ・デミラル
チャグラル・ソユンク
オザン・カバク

MF
タイラン・アンタルヤル
ドルカン・トクズ
マームト・テクデミル
イルファン・ジャン・カフヴェジ
オザン・トゥファン
オルクン・コクチュ
ユスフ・ヤズジュ
オカイ・ヨクシュル
ハカン・チャルハノール

FW
エネス・ウナル
ケナン・カラマン
ジェンギズ・ウンデル
ブラク・ユルマズ
エフェジャン・カラジャ
アブデュルカディル・オミュル
ハリル・アクブナル
ケレム・アクトゥルコール
ハリル・デルヴィショール

 

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トルコ代表の戦術分析

2002年日韓W杯で見せた闘争心あふれる気迫あるプレーは今でも健在です。

特にチームを牽引するFWブラク・ユルマズがそのスタイルを体現していて、ゴールに迫る迫力、ゴールへの執着心を見せチームを鼓舞しています。

 

更に近年はテクニシャンであるハカン・チャルハノールがそのスタイルとの融合を見せていて、

彼のアイデアあるパスやサイドチェンジ、勢いを止めないワンタッチパスで攻撃を活性化させています。

 

攻撃の基本的なスタイルは、ボールの狙いどころを定めてプレスを掛け、ボール奪取後はシンプルに前線へボールを運びます。

チャンスシーンであればフィニッシュまで手数を掛けないという印象です。

 

また、前線の選手は裏への抜け出しを積極的に狙い、マークとなるDFがスペースを開けることでシュートコースを作り、ミドルレンジからのシュートも積極的に狙います。

このことから、効率よく攻撃のチャンスを多く作っていくチームです。

 

守備時はコンパクトに守り、基本的に前線のFW1人を残します。

最終ラインは個の力に依存する傾向にあり、対人守備には強いものの、ラインの乱れや相手の連携から簡単に失点してしまうシーンが見られます。

そして、セットプレーではファーサイドに蹴り込むことが多く、外からフリーでヘディングを狙うか、中へ折り返し、相手のタイミングをずらしてフィニッシュまで持ち込みます。

 

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トルコ代表監督

シェノル・ギュネシュ

 

現役時代のポジションはGKで、トラブゾンスポルで多くの時間を過ごしました。

15年間在籍し6度のシュペルリグ優勝を果たしています。

トルコ代表としても31試合出場し、5試合のキャプテン経験があります。

 

現役引退直後は、トラブゾンスポルのアシスタントコーチに就任し、そのまま正式に監督に就任します。

以降はトルコの国内クラブを指揮し、2000年にトルコ代表監督に就任しますが、EURO2000では初のベスト8進出、2002年日韓W杯では3位で大会を終えるなど、トルコの一時代を築きました。

 

そして、代表辞任後は再びトルコ国内のクラブを率いたのち、2007~2009年まで韓国のFCソウルの監督を務めています。

その後、自身4度目となるトラブゾンスポルでの監督に就任しますが、2015年からはベシクタシュで4シーズン指揮し、香川真司がベシクタシュに移籍した際の監督でもありました。

2019年3月からは、ベシクタシュを兼任しながらトルコ代表の暫定監督を務め、6月から自身2度目となるトルコ代表監督に正式に就任しており、

2019年3月から通算23試合指揮し、12勝8分3敗の成績を収めています。

 

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まとめ

EURO2020に臨むトルコ代表の注目選手と予想スタメン・フォーメーションと戦術、監督についてご紹介しました。

トルコ国外でプレーする選手が増え、更にはベテランと若手が融合を果たし、歴代最強の呼び声も上がるトルコ代表です。

日韓W杯で見せたように、今大会でもダークホースとなる可能性を十分に秘めています。トルコ代表の躍進に期待しましょう!

 

>>【関連】ユーロ2020注目選手と2021年フォーメーションは?出場国別に紹介!

 

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