こんにちは!
いよいよカタールW杯の開幕が迫ってきました。サウスゲート監督就任後のイングランド代表は、高いインテンシティと可変システムの導入、そして才能のある若手選手の台頭もあり、主要大会でも好成績を収めてきました。
その一方で、最近の成績は不振が続きチームとして不調に陥っており、W杯を前に暗雲が立ち込めています。
各ポジションにワールドクラスの選手を抱えるイングランド代表は、その不満の声を払拭し、好成績を収めることができるのか見物です。
そこで本記事では、イングランド代表のフォーメーションと、注目の有名選手、有望な若手選手、監督についてまとめてみました!
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サッカーイングランド代表のフォーメーション・スタメン
フォーメーション①:3-4-2-1
2022.9.26 ネーションズリーグ イングランド 3 – 3 ドイツ
基本的には守備を意識した3CBを採用しています。
チームのベースには、高いインテンシティ、トランジション、そしてボール奪取後の速攻が見られ、選手たちには高い強度が要求されています。
対戦相手によって大きく戦術が変わることはなく上記のポイントを軸に、速攻が難しい場合はしっかりと中盤の選手やCBを経由しながら組み立てていき、セットプレーや崩しの部分でアイデアを与えることがあります。
また、WBを務める選手のパフォーマンスが、チームを左右すると言っても過言ではなく、守備時には最終ラインまで戻り5バックとなり、攻撃時には攻撃の鍵を握り、重要なポジションと言えます。
幸い、このポジションの選手層(後述)は厚く、サウスゲート監督にはどの選手を起用するのか手腕が求められます。
キーラン・トリッピアー、リース・ジェームズ、トレント・アレクサンダー=アーノルド、ブカヨ・サカ、ベン・チルウェル、ルーク・ショー、カイル・ウォーカー、ベン・ホワイト、カイル・ウォーカー=ピータース、タイリック・ミッチェル
普段、様々な有能な監督が指揮するプレミアリーグを見ているサポーターにとって、試合内容の面白味という点では劣るかもしれませんが、
大会などの短期決戦を考えると、手堅いサッカーという点で本大会でも好成績に期待できます。
フォーメーション②:4-3-3
2022.3.30 親善試合 イングランド 3 – 0 コートジボワール
最近は基本的に3CBが採用されていますが、イングランドが押し込める展開が予想される場合には4バックを採用し、明確なアンカーの選手を作り厚みのある攻撃を狙います。
ですが、この場合も片方のSBにはカイル・ウォーカーなど、CBの適正がある選手を置き、試合の中で可変3CBを形成できる状態を作ります。
この試合ではベン・ホワイトが起用されました。
選手層が厚いため、複数のポジションをこなせる選手も多く、スタートのポジションや試合中の可変システムにより、複数の選択を持てるのはイングランドの強みです。
W杯本大会ではイラン、アメリカ、ウェールズと同組となり、この中ではイングランドが頭一つ抜けているため、このシステムを採用する可能性も十分にあります。
サッカーイングランド代表の有名選手・注目選手
ラヒーム・スターリング(FW)
速報
ラヒーム・スターリング、チェルシーへ移籍完了!
チェルシーがマンチェスター・シティと移籍金£4500万+アドオン£1000万で合意
個人条件も合意済みで、チェルシーにとってこの夏最初のサインとなる
【via:@Josh_Wilson33 】 pic.twitter.com/c0WrklTrw3
— Football station (@FB_sta) July 6, 2022
年齢:1994年12月8日(27歳)
所属:チェルシー
今夏の移籍市場ではチェルシーへと移籍し、これによりリヴァプール、マンチェスター・シティに続いて3つ目のプレミアリーグ・ビッグ6でのプレーになりました。
スターリングは爆発的なスピードを武器に、相手の動きや間合いを図りながら一瞬の加速とテクニックで抜き去り、チャンスへと繋げていきます。
身長は170cmと決して高くはありませんが、下半身の強さとボディバランスに優れ、相手に体を当てながら上手くボールキープできるのも強みで、スピードで相手の背後を取った後、味方の上がりを待つこともできます。
マンチェスター・シティでは、グアルディオラ監督の指導を受けたことでウイングとしてのプレー以外にも、偽9番の役割などプレーの幅も広がりました。
所属した上記の3つのクラブのほか、イングランド代表でもゴール、アシスト共に偏りなく数字を残しており、決定的な仕事が期待される選手ですが、
パフォーマンスの波がある選手でもあり、悪いときには試合から消えてしまう時間も多くなってしまいます。
W杯ではイングランドを勢いづける決定的な仕事に期待したいですね。
フィル・フォーデン(MF)
PFA年間最優秀若手選手:フィル・フォーデン #UCL pic.twitter.com/oN97gmwYXa
— UEFAチャンピオンズリーグ (@UCLJapan) June 10, 2022
年齢:2000年5月28日(22歳)
所属:マンチェスター・シティ
所属するシティでは、今シーズンは主に左右のウイングやシャドーに近いポジションを任され、リーグ第14節を終えた時点で6ゴール3アシストと好調を維持しています。
フォーデンは昨シーズンまではインサイドハーフでのプレーも多く、様々なポジションに顔を出しながら攻撃を活性化させる選手であり、デ・ブライネと共にシティのスピード感のある攻撃を演出していました。
サッカーIQが高いことから、ボールを受ける際のポジショニングや受けてからの判断が早く、マークを引き連れたりスペースを作る動き、そして潤滑油となるプレーでシティでも絶対的な選手になりつつあります。
身長は171cmと小柄な選手ですが、テクニックを駆使したり、ボールを懐に隠してプレーするため、不用意にボールロストすることが少なく、単純にフィジカル負けする場面ではファールを誘うプレーを見せます。
第9節のユナイテッド戦ではハットトリックも記録しており、今シーズンは得点力にも磨きをかけています。
まだ22歳と若手ではありますが、プレミアリーグの最優秀若手選手賞に2シーズン連続で輝くなど、すでに実績があり、今後のバロンドール獲得も視野に活躍が期待されます。
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ハリー・ケイン(FW)
ハリー・ケインは得点王(23得点)とアシスト王(14アシスト)を同時受賞しました。
これは93-94シーズンのアンディ・コール以来プレミアリーグ史上2人目の快挙です[Opta] pic.twitter.com/JBUQxm7HAY
— . (@FOOTBALLVOICE3) May 23, 2021
年齢:1993年7月28日(29歳)
所属:トッテナム・ホットスパー
2022年11月1日時点でトッテナムでは通算404試合で259ゴール61アシストを記録し、イングランド代表としても75試合で51ゴール14ゴールを記録しています。
ハリー・ケインは万能型のストライカーであり、190cmの恵まれた体格を活かしたプレーや、中盤に降りて組み立てへの参加、守備時のプレスなどチームへの貢献度が高く、
トッテナム、イングランド代表共に彼の不在時にはチームのスケールダウンは否めません。
オフ・ザ・ボールの質も高いため、スペースや相手の背後へと抜け出して得点へと繋げるプレーが得意であり、高い決定力を誇ります。
また、シュートレンジも広く、ペナルティエリア外から強烈なミドルシュートを叩き込んだり、FKのキッカーとしてもパンチ力のあるシュートを放ちます。
W杯でもチームを牽引するゴールゲッターとしての活躍が期待されます。
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サッカーイングランド代表の期待・有望な若手注目選手
ジュード・ベリンガム(MF)
主将ベリンガムのゴールなどでドルトムントが3点リード!#UCL pic.twitter.com/wY1YxJall5
— UEFAチャンピオンズリーグ (@UCLJapan) October 5, 2022
年齢:2003年6月29日(19歳)
所属:ボルシア・ドルトムント
すでにステップアップが確実視されている選手で、複数のビッグクラブが興味を示しています。
ベリンガムは複数のポジションをこなせる選手ですが、主に中盤からボックス・トゥ・ボックスの選手として攻守に貢献を見せる選手です。
足下の技術が高く、テクニックで相手のマークを剥がしたり、ドリブルでボールを持ち運んだり精度の高いパスで展開し、チームの攻撃を活性化させます。
また、タイミング良くペナルティエリア内やスペースに走り込み、シュートを合わせるシーンも多く、自身で得点も取れるのも強みです。
守備時ではリーチの長い足を活かしてボール奪取したり、相手のマークに着いて自由を与えず、守備の面でも頼りになる選手です。
まだ19歳の選手ですがドルトムントでは、絶対的な選手としてポジションを確立し、2022年11月1日時点でリーグ戦、チャンピオンズリーグ共に全ての試合でフル出場を続けているほか、キャプテンを務めた試合もあります。
将来のサッカー界を牽引する存在として、今後の活躍にも注目です。
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リース・ジェームズ(DF)
リース・ジェームズ ⚽️️#UCL pic.twitter.com/1dfeo1uEhp
— UEFAチャンピオンズリーグ (@UCLJapan) October 5, 2022
年齢:1999年12月8日(22歳)
所属:チェルシー
今シーズンは特に評価を上げている選手で、同ポジションにライバルが多いイングランド代表でも右SB、WBの先発筆頭の選手です。
リース・ジェームスは身体能力が高く、スピードやフィジカルで強引にプレーできるのが強みであり、
攻撃時には推進力を見せるプレーで攻撃の起点になったり、守備時には対人守備での強さを見せています。
そのフィジカルとは裏腹にパス精度も高く、高速クロスやグランダーのクロス、マイナスのクロスなど状況を見ながらボールを蹴り分けられる選手であり、チャンスを演出できます。
また、プレーの安定性も出てきており、対峙する選手への対応や、ペナルティエリア内での対応を集中力を切らさずに処理し、攻守に渡ってたくましさを見せています。
イングランド代表のSBはプレースタイルの違う選手たちが揃っていることから、状況に応じて入れ替わることが予想されますが、その中でもリース・ジェームズは多くの時間が与えられるはずです。
デクラン・ライス(MF)
速報
情報によるとウェストハムがデクラン・ライス(23)に週給20万ポンド(約3200万)の8年のオファーを提示したという。
via @talkSPORT #ウェストハム #WHUFC pic.twitter.com/vabgOKnZvS
— ⚡️ALIEL ⚽️ アリエル⚡️ (@ALIEL_Football) May 11, 2022
年齢:1999年1月14日(23歳)
所属:ウェストハム・ユナイテッド
守備の鉄人とも言える選手で、移籍市場が開かれる度にプレミアリーグの複数のビッグクラブが獲得に興味を示しています。
ライスは守備時のポジショニングが上手く、鋭いタックルやスライディングで相手の攻撃の芽を潰せる選手です。
またイングランド代表のCBは屈強な選手たちが揃っていますが、CBの手前を狙ったロングボールでも空中戦に強いライスが君臨しているため、簡単にロングボールを通させません。
特出すべきは中盤の潰し屋にもかかわらずクリーンなプレーが多いところであり、ウエストハム、イングランド代表共に一度もレッドカードを貰ったことは無く、試合を壊さない選手でもあります。
そのウエストハムでは23歳ながらキャプテンを務めており、イングランド代表でも中盤からチームを引き締める存在として活躍に期待です。
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サッカーイングランド代表の監督
ガレス・サウスゲート
Here to stay 👊
We’re delighted to confirm that Gareth Southgate has extended his #ThreeLions contract through to 2024. pic.twitter.com/X3SGaU168f
— England (@England) November 22, 2021
現在、イングランド代表を率いているのは、ガレス・サウスゲートです。
現役時代は主にDFとして、クリスタル・パレス、アストン・ヴィラ、ミドルズブラの3つのクラブでプレーし、イングランド代表としても50試合以上のキャップを記録しています。
2006年に当時所属していたミドルズブラのスティーブ・マクアーレ監督がイングランド代表監督に就任した際に、選手兼監督としてサウスゲートが監督を引き継ぎ、指導者のキャリアをスタートさせます。
このシーズン終了後に、現役引退と監督ライセンスを取得し、正式にミドルズブラの監督に就任すると約3年間監督を務めました。
その後、約1年半の休養を経て、2011年からイングランド代表のアカデミーのマネージャーとして働き、2013年からはU-21イングランド代表監督に就任し、33試合指揮を執り27勝3分3敗という好成績を残しています。
2016年からは、イングランド代表監督のサム・アラダイスの解任に伴い暫定監督として指揮し、その後正式に監督に就任します。
2018年ロシアW杯では、28年ぶりにイングランドを準決勝まで導く好成績を収め、新型コロナウイルス蔓延の影響で1年延期となったEURO 2020でも決勝まで進み、イングランド代表の復権に導く手腕を見せています。
サウスゲート就任後のイングランド代表は、キック&ラッシュ(ロングボール主体)のフットボールから脱却し、システムの使い分けと試合中の可変により、チームに柔軟性を生み出しチーム内に規律を与え、EURO 2020までは完璧に近い仕事をしたと言えます。
主要大会では好成績を収めている一方で、戦術の引き出しの少なさも指摘されており、好成績を残したW杯、EUROでのあと一歩が届かなかった要因の一つでもあると考えられます。
EURO 2020後の約一年間は、チームとしての成長が足踏みを見せ、台頭する若手選手のチームへの組み込み方など、模索する時間が続いており、2022年のネーションズリーグでは好成績から一転して6戦0勝と不振が続いています。
また、ユナイテッドに所属するハリー・マグワイア、マーカス・ラッシュフォード、ルーク・ショーといったイングランド代表でも主力を務める選手たちが不調な点も少なからず影響を与えていると言えます。
ですが、現地ではそれほど問題視されておらず、W杯本大会への準備期間と捉える声も多いため、W杯での成績によってサウスゲート監督の評価が下されることになりそうです。
ちなみに2024年12月まで契約を結んでいます。
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サッカーイングランド代表のW杯最高成績
W杯にはこれまで14回出場し、1966年に記録した優勝が最高成績となっています。
前回のロシアW杯ではベスト4(4位)を記録しています。
1982年:2次リーグ敗退(※)
1986年:ベスト8
1990年:4位
1994年:出場なし
1998年:ベスト16
2002年:ベスト8
2006年:ベスト8
2010年:ベスト16
2014年:グループリーグ敗退
2018年:4位
※当時はグループリーグ(1次)を勝ち上がった12チームで再びグループリーグ(2次)を行い、1位通過した4チームのみ決勝トーナメントに進む形式です
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まとめ
イングランド代表のフォーメーションと、注目の有名選手、有望な若手選手、監督についてまとめてみました!
2017年にはU-17W杯を優勝しているイングランド代表は、若手選手の台頭が著しく、どのポジションを見ても厚みを増しており、これから発表される本大会の登録選手26名も興味深いものとなっています。
プレミアリーグでは、ビッグ6のみならずリーグ全体の戦術やレベルも高まり、殆どの代表選手が自国リーグでプレーしていることからも、この経験値が代表へと還元されることで、より期待度が高まります。
W杯の舞台では自身2度目の指揮となるサウスゲート監督は、果たして前回以上の成績を収めることができるのか、イングランド代表に注目です。
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