サッカーサウジアラビア代表の有名・注目選手は?スタメン・フォーメーションと予想も!

こんにちは!

いよいよ2024年1月12日からアジアカップが開幕します。

優勝のダークホースとも言えるサウジアラビアは、国家プロジェクトとして2030年のW杯招致を目指しており、ニューカッスルを買収したことでも知られる政府系ファンドによる膨大な資金を使って、2023年の夏の移籍市場では、ネイマール、ベンゼマを筆頭に欧州でプレーする多くのビッグネームを自国リーグに引き入れたことでも大きな話題を呼びました。

2022年のカタールワールドカップでは、優勝したアルゼンチンに大金星を挙げるなど底力のあるチームであり、名将マンチーニの下、アジアカップでどのようなチームを見せてくれるのか注目です。

そこで本記事では、サウジアラビア代表の有名・注目選手と、スタメン・フォーメーションについてまとめてみました!

 

サッカーサウジアラビア代表|人気・有名選手

ファラス・アル・ブライカン(CF)

 

所属:アル・アハリ

年齢:2000年5月14日(23歳)

市場価値:400万ユーロ(約6億3000万円)

 

夏に加入したフィルミーノとのポジション争いに勝ち、アル・アハリのエースとして継続した結果を残しており、これまで公式戦19試合で13ゴール5アシストを記録しています。

 

アル・ブライカンはゴール嗅覚に優れたストライカーで、DFとの駆け引きをしながらチャンス時にスペースを突き、味方からのチャンスボールに合わせる9番タイプの選手です。

 

181cmと長身選手ではありませんが、上手く体を使いながらロングボールを収め、カウンター時には彼一人で攻撃を完結させる強引さもあるため、対戦相手としてはしっかりとマークを付けたい選手です。

 

2021年に日本と対戦したときには、日本のバックパスを奪いGKとの一対一を制してゴールを決め、サウジの勝利に導いた選手でもあります。

 

23歳ながらサウジを牽引する選手であり、欧州への挑戦を希望していれば、その道の可能性も十分ある選手です。

 

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サレム・アル・ドサリ(WG,OMF)

 

所属:アル・ヒラル

年齢:1991年8月19日(32歳)

市場価値:200万ユーロ(約3億1500万円)

 

2023年のAFCアジア最優秀選手にも輝いたサウジ代表のファンタジスタであり、母国の強豪アル・ヒラルのキャプテンも務めています。

 

アル・ドサリは動きながらボールを扱うプレーに長け、相手にマークされていても1タッチ、2タッチで自身のプレーエリアを確保し、スルスルと抜けるドルブルを見せたり、狭いエリアでも強引に仕掛けてくる怖さもあります。

 

左サイドの大外に張って起点を作ったり、中央に侵入して味方と連係しながらズレを生じさせ、ラストパスを配球したりとアイデアを生み出せる選手です。

 

カットインからのシュートも強力な武器であり、ネイマールに近いプレースタイルを持つ要注意選手の一人です。

モハメド・カンノ(DMF)

 

所属:アル・ヒラル

年齢:1994年9月22日(29歳)

市場価値:90万ユーロ(約1億4000万円)

 

サウジのブスケツとも言えるプレースタイルを持ち、カタールW杯でも大きな存在感を見せました。

 

カンノは、パス精度の高さに定評があり、リーグ戦でのパス成功率は90%台を記録する試合も多く、中盤から攻撃のリズムを作り出せる選手です。

 

CBの間に落ちてビルドアップをしたり、パスの逃げ道となるポジションを取りながらボールを引き出し、チームを前進させるパスやサイドチェンジで起点を作り出せます。

目の前にスペースがあれば自らボールを持ち運んだり、そのまま前線に上がるダイナミックさも見せます。

 

また、190cmの長身から空中戦にめっぽう強く、相手のロングボールを跳ね返したり、セットプレーでのターゲットとなったりするほか、体を当てながらボールキープにも優れています。

 

サッカーサウジアラビア代表|注目選手

サウド・アブドゥルハミド(SB)

 

所属:アル・ヒラル

年齢:1999年7月18日(24歳)

市場価値:280万ユーロ(約4億4000万円)

 

アブドゥルハミドは攻撃参加が持ち味のSBです。

 

頻繁に上下運動ができる選手で、オーバーラップ、アンダーラップを繰り返しながらスペースでボールを受け、チャンスメイクへと繋げます。

 

ボールを受ける際に、細かく首を振りながら味方と相手選手の配置を確認するため、より効果的なパスやクロスを配球できるのも強みです。

 

また、カウンター時は彼のスピードが生きるシーンであり、WGよりも早く駆け上がることも多く、陣形が揃わない内にスペースでボールを受け、決定的なシーンに繋げるスピードを持っています。

 

日本が対戦する際には、対峙する左SBの選手の対応も重要になりそうです。

 

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ハッサン・タムバクティ(CB)

 

所属:アル・ヒラル

年齢:1999年2月9日(24歳)

市場価値:180万ユーロ(約2億8300万円)

 

今季から強豪アル・ヒラルに移籍し、レギュラーを掴んでいる若手CBで、代表でも主力としてプレーしています。

 

タムバクティは積極的にボールにアタックするCBで、ボールホルダーへのスライディングや、相手の楔のパスに対して背後からボールカットし、攻撃の芽を潰していきます。

 

守備範囲が広くアグレッシブなプレーが多い選手ですが、しっかりとボールにアタックできているため、カードが少なくクリーンな守備が多いのも特徴的で試合を壊さずプレーしてくれます。

身長は182cmとCBとしては物足りなさもありますが、空中戦もまずまずの強さを持っています。

 

ボール保持時は後方から対角のロングボールでフリーの味方に合わせるボールも配球し、攻撃面でも貢献を見せます。

 

ライン統率も行う若きDFリーダーであり、最終ラインの要とも言える選手です。

ファイサル・アル・ガムディ(CMF)

 

所属:アル・イテハド

年齢:2001年08月13日(22歳)

市場価値:70万ユーロ(約1憶1000万円)

 

日本の選手で例えると柴崎岳のようなプレースタイルを持ち、中盤から効果的なパスを配球して起点となるプレーを生み出せる選手です。

 

ボールを受けた際に、すぐさま前線の選手を確認できる視野を持ち、味方選手を飛ばした中・長距離のパスで速攻に繋げたり、対角のボールやスペースに落とすボールでチームを前進させるパスも見せます。

 

守備面では相手とボールの間に体を入れてボール奪取したり、上手く手を使いながら相手を減速させ、ボールを奪う守備で貢献を見せます。

 

2023年に代表デビューを果たしたサウジの若き司令塔で、アジアカップでさらなる成長を見せてくれるかもしれません。

 

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サッカーサウジアラビア代表|スタメン・フォーメーションと予想

スタメン・フォーメーション①:4-3-3

2023.9.13 親善試合 vs韓国(0-1)

 

マンチーニ監督体制2戦目であり、イタリア代表でも基本システムだった4-3-3のシステムです。

これまでのサウジ代表と同様、自国の強豪アル・ヒラルの選手が中心となっていますが、ビッグネームの加入により出場機会が減った選手もいるため、代表としての強化に繋がっているのか懸念もあります。

スタメン・フォーメーション②:3-5-2

2023.11.22 W杯アジア2次予選 vsヨルダン(2-0)

 

マンチーニ監督就任から4試合未勝利が続いていた中で、W杯アジア2次予選から3バックに変更して2試合を戦い、2試合とも完勝を収めています。

課題となっていた失点の多さから、DFラインを下げて戦う時間を増やし、ある程度構えた中でカウンターを繰り出す形も作り出しています。

フォーメーション・スタメン予想①:4-3-3

 

比較的優位に立てるグループステージでは、これまでと同様にマンチーニが得意とする4-3-3のシステムを採用する可能性を予想しています。

 

マンチーニ監督は世代交代も進め、このアジア杯のメンバーにはアジア2次予選で代表デビューを果たしたアル・ハッサン、アル・ムワラド、アル・サハリといった新顔に加えて、カデシュ、アリ・ラジャミ、アル・スコール、ムフタル・アリ、アル・ガムディ、アイマン・ヤヒヤ、ラディフといった代表経験の少ない選手も多く招集し、新たなサウジ像を構築している最中です。

 

また、これまで正GKを務めていた絶対的な守護神アル・オワイスは負傷により招集が見送られているため、アル・ナスルで正GKを務めるアル・アキディがレギュラーに抜擢されると予想します。

フォーメーション・スタメン予想②:3-5-2

 

 

アジア2次予選で結果を残した直近の3バックシステムをそのまま使用することも予想しています。

試合終盤から、守備固めとしてDFの枚数を増やすことも現実的なプランであり、大会中にCB3枚を並べる展開はあるはずです。

 

サレム・アル・ドサリといった強力なウインガーとの共存も注目ポイントであり、このシステムの場合、シャドー気味に起用することを予想しています。

 

また、マンチーニ監督のこれまでの指導パターンから、グループステージの中で複数メンバーを入れ替えて戦う可能性も高く、まだ就任から間もない中での大会となりますが、しっかりチームをまとめ上げたいところです。

 

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サッカーサウジアラビア代表|戦術紹介

 

2022年のカタールW杯では、前任であるルナール監督が築いた攻撃的なスタイルを武器に、グループステージ初戦のアルゼンチンを相手に真っ向から挑み、見事大金星を上げました。

 

現在監督を務めているマンチーニは、直近まで率いていたイタリア代表ではトランジションの素早さ、洗礼されたプレス、スペースを埋めるタスク、そしてポジショナルプレーを植え付け、37試合無敗という大記録を打ち立てました。

 

サウジでもこの再現性が期待されますが、選手の質の問題から同様のチームを作り上げるのは難しいことが予想されます。

結果が出ない中で迎えたアジア2次予選では、マンチーニ監督がこれまでのキャリアの中でほとんど採用してこなかった3バックに着手し、しっかり守備組織を作り上げた上で、元々持ち合わせている攻撃力を活かす方針を取ったことが考えられます。

 

マンチーニ監督就任からまだ数試合の段階ですが、アジアカップを狙うための準備期間が設けられ、すでに12月末には開催地であるカタール入りをしています。

開幕までの約半月の間に3試合の非公開練習試合が組まれ、着々と試行錯誤を繰り返しながら本番に備えているチームであり、本大会でどのようなチームに仕上げてくるのか注目です。

 

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サッカーサウジアラビア代表|監督

ロベルト・マンチーニ

 

現役時代はFW、攻撃的MFとしてサンプドリアで多くの時間を過ごし、サンプドリアの黄金期を体現した選手で、スクデットを含む複数のタイトル獲得に貢献し、サポーターからは「ミスターサンプドリア」とも呼ばれました。

 

現役引退後は古巣であるラツィオのコーチとして指導者の道に進み、フィオレンティーナ、ラツィオでの監督経験を経て2004-05シーズンからインテルの監督に就任し、4年間でリーグ3連覇と複数の国内カップのタイトルを獲得する手腕を見せましたが、チャンピオンズリーグでの成績が伴わず、2007-08シーズン終了後に解任されます。

 

2009年の12月からはマンチェスター・シティの監督に就任し、当時はクラブ買収後の変革期を迎えていた時期であり、その恩恵からダビド・シルバ、セルヒオ・アグエロ、ヤヤ・トゥーレなど、後にクラブの顔となる選手たちを獲得し、2011-12シーズンには44年ぶりのリーグ優勝をもたらしました。

 

その後はガラタサライ、インテル(第2政権)、ゼニトでの監督を経て、2018年からイタリア代表監督に就任し、37試合無敗という大記録を打ち立て、EURO 2020を制覇し欧州チャンピオンとなりましたが、惜しくも2022年のカタールW杯への出場を逃しました。

 

2026年までの契約を全うする宣言を行ったものの、2023年8月にイタリア代表監督を辞任し、その後にサウジアラビア代表監督への就任が発表され、約39億円の4年契約という巨額契約であることが報じられました。

また、2023年12月には、かつての教え子であるヤヤ・トゥーレがアシスタントコーチに就任したことでも話題となり、アジアカップでそのコンビが見られるはずです。

 

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まとめ

サウジアラビア代表の有名・注目選手と、スタメン・フォーメーションについてまとめてみました!

国家の一大プロジェクトから、自国リーグに多くのスター選手を招き入れ、代表監督には名将マンチーニを迎え入れたことで、サウジサッカー界は大きく動いています。

まずはこのアジアカップで代表としての指針を示したいところであり、日本代表との対戦の可能性もあるサウジアラビアと、マンチーニ監督の手腕にも注目です!

 

 

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