サッカーイラン代表の有名・注目選手は?スタメン・フォーメーションと予想も!

こんにちは!

アジア最強を決める戦いAFCアジアカップの開幕が2024年1月12日と目前に迫ってきていることもあり、各国代表がメンバーを発表し、盛り上がりを見せています。

日本代表は過去最強メンバーと呼ばれる選手たちを招集し、優勝候補筆頭と予想されていますが、今回は日本代表と2019年のアジアカップ準決勝で戦い、0-3で敗れていたイラン代表に注目したいと思います。

日本代表や韓国代表と同じく長年アジア屈指の強豪国として君臨しているイラン代表は、今回のアジアカップではどんなチームを組んで、どんな戦いを見せるのでしょうか?

本記事では、イラン代表の有名・注目選手やスタメン・フォーメーションについて、紹介します!

 

サッカーイラン代表|人気・有名選手

メフディ・タレミ(CF)

イラン代表の人気・有名選手1人目は、メフディ・タレミ選手です。

タレミ選手は身長185㎝、1992年生まれ31歳のFW(CF)です。

 

母国イランのクラブでプロデビューを果たしたタレミは、14/15シーズンからイランの名門ペルセポリスでプレーし、15/16、16/17シーズンと2シーズン連続で得点王に輝き、一気にイランを代表するストライカーへと成長しました。

その後、カタールのアル・ガラファを経由したタレミは19/20シーズンからポルトガルのリオ・アヴェへ移籍すると、いきなりリーグ戦18ゴールを決める活躍を披露します。

すると、この活動でポルトガルの名門ポルトへのステップアップを果たすと、ポルトでもタレミは得点を量産し、21/22シーズンはリーグ戦20ゴールを決めて、チームを優勝に導くと、22/23シーズンはリーグ戦22ゴールを決めて、得点王にも輝いていました。

 

こうしてポルトガルの地で躍動するタレミは185㎝の体格を持っていながら、非常に繊細で卓越したフィニッシュ能力を持っているため、ゴールを量産することができています。

また相手DFを寄せ付けないフィジカルも兼ね備えていて、空中戦の強さとストライカーとしてのゴール嗅覚を併せ持つため、クロスに対しても強さを見せることができる選手です。

そして、タレミは深い位置まで下がりながら絶妙なパスで味方を活かしたり、サイドに流れてスペースを作る動きも得意で、単純にゴール前に立っているだけのストライカーではないことが分かります。

 

現在、日本代表には絶対的なストライカーがいない中で、タレミはソン・フンミンと並んでアジア屈指の点取り屋であることは間違いないので、日本代表が対戦する時には最も警戒しなければならない存在であることは間違いありません。

 

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アリレザ・ジャハンバフシュ(RWG)

イラン代表の人気・有名選手2人目は、アリレザ・ジャハンバフシュ選手です。

ジャハンバフシュ選手は身長181㎝、1993年生まれ30歳のFW(RWG)です。

 

母国イランのダーマーシュでプロデビューを果たしたジャハンバフシュは、13/14シーズンからオランダのNECへと移籍し、国外挑戦を果たすと、15/16シーズンからはオランダの名門AZへと移籍します。

このAZでジャハンバフシュは覚醒し、17/18シーズンにはリーグ戦21ゴール、12アシストという素晴らしい数字を記録し、リーグの得点王に輝き、アジア出身の選手がヨーロッパ主要リーグで得点王のタイトルを受賞するのは初の快挙でした。

その後、18/19シーズンからプレミアリーグのブライトンに移籍するも、結果を残せなかったジャハンバフシュは、21/22シーズンからフェイエノールトに移籍し、現在もプレーを続けています。

 

そんなジャハンバフシュは右サイドを主戦場とするアタッカーで、爆発的なスピードがあるわけではないものの、緩急の使い方と体のキレで相手を抜き去っていくタイプのドリブラーです。

そして、ドリブル突破からのクロスは非常に高い精度を持っていて、アシストを量産することができる選手ですが、やはりオランダリーグで得点王に輝いた実績があることから分かるようにジャハンバフシュは非常にシュート精度が高い選手です。

特に右足から繰り出すシュートは強烈で、ミドルシュートやフリーキックからでも十分にゴールを狙うことができる威力を持っています。

 

先ほどのタレミと同じくイラン代表の攻撃陣を牽引する存在となっているジャハンバフシュは、調子に乗り出すと止められないタイプなので、アジアカップの期間中に爆発するか注目ですね。

エフサン・ハジサフィ(LSB、LSH)

イラン代表の人気・有名選手3人目は、エフサン・ハジサフィ選手です。

ハジサフィ選手は身長178㎝、1990年生まれ33歳のDF(LSB,LSH)です。

 

イランの名門セパハンで2006年にデビューを飾ったハジサフィは、2009年にはGoal.comのアジア最優秀若手選手に選出されるなど、イラン屈指の才能ある若手として活躍していました。

その後、2015年までセパハンでプレーしたハジサフィは、15/16シーズンからドイツのハンブルガーへ移籍し、初の国外挑戦を果たしますが、ハンブルガーでは結果を残すことができず、わずか1シーズンでセパハンへ復帰します。

そこからハジサフィは、17/18シーズンからギリシャのクラブへ移籍しますが、またしても上手くいかず、イランのクラブへ1年で出戻りとなりますが、現在は2021年8月に移籍したギリシャの名門AEKアテネでプレーしています。

 

こうしてなかなかイラン国外では結果を残せていないハジサフィは、左サイドバックの選手でサイドバックとして、攻撃での推進力は少し物足りない部分があるものの、守備能力が非常に高いため、ハジサフィがいるだけでチームに安定と戦い方の幅をもたらしています

またビルドアップの面でも安定した足元の技術を持っているため、安心してボールを預けることができる選手です。

そして何よりハジサフィは経験豊富で、チームリーダーとしても頼れる存在となっています。

 

既にイラン代表では132試合に出場し、キャプテンも務めるなどまさにイラン代表の生けるレジェンドとなっているハジサフィは、現在33歳ということもあり、最後のアジアカップになる可能性もあるので、今回に懸ける思いは非常に強いものがあるかもしれません。

 

サッカーイラン代表|注目選手

サルダル・アズムン(CF)

イラン代表の注目選手1人目は、サルダル・アズムン選手です。

アズムン選手は身長186㎝、1995年生まれ29歳のFW(CF)です。

 

2013年1月、イランのセパハンでまだトップチームデビューを飾っていなかったにも関わらず、ロシアのルビン・カザンへ移籍したアズムン。

その後、ロストフへのレンタル移籍を挟み、徐々にルビン・カザンでも出場機会を増やし、評価を上げていくと、2019年2月にはロシアの名門ゼニト・サンクトペテルブルクへ移籍します。

すると、このゼニトでアズムンは覚醒し、公式戦104試合の出場で62ゴールを決める活躍を見せて、一気に世界が注目するストライカーに成長すると、2022年1月にはドイツのレヴァークーゼンへとステップアップを果たします。

しかし、レヴァークーゼンでは結果を残せず、2023年8月からはイタリアのASローマへレンタル移籍を果たし、プレーしています。

 

こうしてイラン代表の中でも異色のキャリアを誇るアズムンは、昔から『イランのメッシ』と呼ばれてきた選手ですが、プレースタイルはメッシに似ているわけではなく、186cmという恵まれた体を生かした本格的派のストライカーです。

そのため、得点を取るための動きは卓越したものを持っていて、裏へ抜け出すタイミングやシュートセンスなどはもちろんのこと、ポストプレイでも攻撃を活性化させることもできます。

さらにサイドに流れれば、スピードを活かしてウイングの選手のような突破も期待できるため、個の力で攻撃の流れを変えることができる選手となっています。

 

アズムンといえば、過去の日本代表戦ではかなり荒い一面が目立っていて、いいイメージを持っている人は少ないと思いますが、既に29歳となっているので、今大会で対戦することがあった時にはフェアなプレーを見せて欲しいと思います。

サマン・ゴドス(OMF、WG、CF)

イラン代表の注目選手2人目は、サマン・ゴドス選手です。

ゴドス選手は身長175㎝、1993年生まれ30歳のMF,FW(OMF,WG,CF)です。

 

元々スウェーデン出身のゴドスは、エステルスンドというスウェーデンのクラブで頭角を現すと、2018年8月にフランスのアミアンへと移籍します。

ただアミアンでは結果を残すことができなかったゴドスは、2020年9月から当時イングランド2部に所属していたブレントフォードへレンタル移籍を果たすと、1年目からチームを昇格に導く活躍を見せました。

そのまま完全移籍を果たしたゴドスは、現在もブレントフォードの一員としてプレミアリーグの舞台で戦っています。

ちなみに代表では一度、スウェーデン代表でデビューしたものの、出場資格を持っていたイラン代表へ鞍替えし、2017年10月にイラン代表デビューを果たしていました。

 

そんなゴドスは、前線ならサイドでも真ん中でもこなせる非常にユーティリティ性のある選手で、非常に使い勝手のいい選手ともいえます。

またゴドスは足元の技術が高い選手なので、どのポジションで起用しても、簡単にボールを取られることはなく、攻撃の流れを断つことなく、しっかりとボールを繋げることができる選手です。

 

現在、プレミアリーグでプレーしているということもあり、フィジカル的にも他のイラン代表のメンバーとは違うものを持っていると思うので、ゴドスの存在には注目したいですね。

サイード・エザトラヒ(DM、CM)

イラン代表の注目選手3人目は、サイード・エザトラヒ選手です。

アズムン選手は身長190㎝、1996年生まれ27歳のMF(DM,CM)です。

 

エザトラヒは母国のマラヴァーンというクラブでデビューした後、ロシアのロストフやアンジ・マハチカラでプレーし、18/19シーズンはイングランド2部のレディングでプレーしました。

そして19/20シーズンはベルギーのオイペンを経由した後、20/21シーズンからはデンマークのヴァイレへ移籍し、カタールへのローン移籍を挟みながら、現在もデンマークでプレーを続けています

 

そんなエザトラヒは中盤で攻守両面に貢献できる選手で、なんといっても190㎝という恵まれた体格が目立ち、守備時には圧倒的なフィジカルを活かし、相手の攻撃の芽を摘んでくれます

また足元の技術もしっかりしているため、ボールを受けてから前後左右にボールを散らして、ゲームの流れをコントロールしてくれる選手です。

 

現在、イラン代表は前線の豪華なメンバーに目が向きがちですが、中盤の要としてプレーするエザトラヒがタクトを振っていることは忘れてはいけません。

なので、もし日本代表がイラン代表と対戦する時には、まずエザトラヒを封じて、攻撃の流れを切ることが大事になっていくはずです。

 

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サッカーイラン代表|スタメン・フォーメーションと予想

スタメン・フォーメーション①:4-1-3-2

イラン代表 フォーメーション①

2023/11/21 VSウズベキスタン 2-2 引き分け

現在、イラン代表が主に使っているフォーメーションの1つが4-1-3-2です。

 

このフォーメーションの特徴はイラン代表にとって2大エースとしてプレーするアズムンとタレミの下に、プレミアリーグでプレーするゴドスも起用できるという攻撃に特価した形を採用できる部分です。

またこの3人に相手のマークが集中するため、サイドハーフの選手たちはフリーになる機会が多いため、真ん中の3人を囮にして、サイドハーフの選手を活かす攻撃も行うことができます。

スタメン・フォーメーション②:4-4-2

イラン代表 フォーメーション②

2023/6/21 VSウズベキスタン 1-0 勝利

もう1つイラン代表が主に使用しているフォーメーションが、4-4-2の形です。

 

こちらも先ほどの4-1-3-2と同じく2トップの形を採用していますが、より2トップの力に頼る形となります。

それでもイラン代表の2トップはスピードとフィジカルを兼ね備えているアズムンとタレミを揃えているため、2トップに頼る攻撃となっても得点を奪い切ることができます。

 

そして守備時には2ボランチの形を採用しているため、より守備に割く人数は多くなるので、4-2-3-1の時よりは安定感のある守備を見せることができます。

 

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フォーメーション・スタメン予想①

イラン代表 フォーメーション③

4-2-3-1

イラン代表が使うかもしれないフォーメーション予想の1つ目は、4-2-3-1の形です。

 

このフォーメーションは、2トップではなく1トップの形にしているため、より中盤に厚みを持たせているため、ボールを保持できる試合では有効になるフォーメーションなのではないかと予想します。

また1トップで出場する選手はフィジカルにも優れているので、ボールを預けて、中盤から選手が出ていき、攻撃に参加する形も増えていくと考えます。

フォーメーション・スタメン予想②

イラン代表 フォーメーション④

4-3-3

イラン代表が使うかもしれないフォーメーション予想の2つ目は、4-3-3の形です。

 

イラン代表にとっては基本的に実力的に下の国と対戦する中で、相手は守備を固めてくることが予想されます。

そこで4-3-3という攻撃的なフォーメーションを使うこともあるのではないかと予想し、3トップにはアズムン、タレミ、ジャハンバフシュとイラン代表が誇るスター3人を同時起用し、相手が固めてきた守備を個の力で打ち破ってくれることが期待できるはずです。

 

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サッカーイラン代表|戦術紹介

2023年3月から急遽ガレノイー監督に代表監督が変わり、新体制の下、アジアカップに挑む形となっているイラン代表。

ガレノイー監督が本大会でどのような戦術を仕掛けてくるかは分からないため、ある意味不気味な存在ともいえます。

 

その中でイラン代表というのは、これまでも緻密な戦術を用いて、プレーするというよりはアフリカの国々のように基本的には個の力を存分に活かしたサッカーを見せてきました。

実際に現在のイラン代表にはタレミ、アズムン、ゴドス、ジャハンバフシュといった個の力でゴールを奪うことができる選手が攻撃陣に揃っているため、多少強引な攻撃でも点を奪うことができます。

 

その一方で、守備面では個人の力で守るのには限界があるため、本大会に向けて、ガレノイー監督がどのような守備戦術を構築してくるのかに注目したいですね。

 

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サッカーイラン代表|監督

アミール・ガレノイー

国籍:イラン

生年月日:1963年11月22日/60歳

 

<選手経歴>

1981-1982  ラ・アハン
1982-1987  シャヒン
1987-1989  アルサッド
1989-1997  エステグラル

<監督経歴>

1999–2000 ケシャヴァルズ
2001–2002  バーグ テヘラン
2002 エステグラル
2002–2003  エステグラル・アフヴァーズ
2003–2006  エステグラル
2006–2007  イラン
2008 メス・ケルマン
2008–2009  エステグラル
2009–2011  セパハン
2011–2012  トラクター
2012–2015 エステグラル
2015–2017  トラクター
2017–2018 ゾブ・アハン
2018–2020 セパハン
2020–2023 ゴル・ゴハール
2023年– イラン

 

現在、イラン代表監督を務めるガレノイー監督は現役時代も主にイラン国内でプレーし、中盤の選手としてシャヒンやエステグラルといったクラブで長くプレーしました。

またイラン代表でも20試合に出場していました。

 

そんなガレノイー監督は、現役引退後に古巣のエステグラルで本格的な指導者としてのキャリアをスタートさせると、2006年7月にはイラン代表監督に就任します。

しかし、2007年のアジアカップでは準々決勝で敗れてしまったことにより、反感を買い、ガレノイー監督は1年もたずにイラン代表監督を解任されていました。

 

イラン代表監督を解任された後のガレノイー監督は、エステグラルやセパハンなどイラン国内のクラブチームで経験を積んでいき、イラン屈指の名監督に成長していました。

そんな中、2023年3月に突如前任のカルロス・ケイロス監督がカタール代表監督に就任したことで、空位となっていたイラン代表監督の座にガレノイー監督が選ばれたのでした。

 

今回で自身2度目となるイラン代表監督の座ですが、ガレノイー監督がどんなサッカーをするのかは闇に包まれている状況です。

それでも就任後初の大舞台となるアジアカップで、1度目の監督時代に準々決勝敗退に終わった悔しさを晴らすべく、何か秘策を仕掛けてくるかもしれません。

 

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まとめ

イラン代表の有名・注目選手やスタメン・フォーメーションについてまとめてみました!

日本代表と共に優勝候補の一角に挙げられるイラン代表は、前線に強力な選手を揃えているため、前線の選手たちの調子がイラン代表の調子を左右するはずです。

もし日本代表と戦うことになった時には、冨安健洋や板倉滉といった日本代表自慢のDFたちに何とか防いで欲しいですね。

 

 

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