こんにちは!
2023年12月12日からFIFAクラブワールドカップが開幕します。
現行フォーマットでの開催は最後となる今大会は、欧州王者のマンチェスター・シティや、南米王者のフルミネンセ、アジア王者の浦和レッズ、そして今夏の移籍市場を賑わせたサウジアラビアから開催国王者のアル・イテハドといった各大陸の王者7チームが参戦します。
過去の大会では柴崎岳が印象的な活躍を見せ、大会後にスペインへの移籍を果たすなど、若手選手にとってもアピールの場となりますが、これまで1年に1度行われていた本大会はこれで見納めとなります。
そこで本記事では、FIFAクラブワールドカップ2023の優勝予想と注目選手、歴代優勝チームや最多回数、獲得賞金についてまとめてみました!
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FIFAクラブワールドカップ2023|優勝予想
マンチェスター・シティ(欧州王者)
監督:ジョゼップ・グアルディオラ
優勝本命はマンチェスター・シティです。
2022-23シーズンは悲願のチャンピオンズリーグ優勝を達成し、欧州王者として大会に臨むシティは、各大陸の王者が集う今大会でも優勝の最有力と言えます。
今夏の移籍市場では積極的に若手選手を獲得し、新陳代謝を図る補強を行いました。
今季のシティの現在地は、チームの再構築中という状況であり、リーグ戦やチャンピオンズリーグでの失点が多く、最近は打ち合いとなる試合が続いています。
それでも、欧州のトップレベルでの試合が続くシティにとっては、今大会の相手は打ち合いに勝てるレベルにあると言えます。
シーズン序盤は試行錯誤しながら、終盤にはチームを完成形に仕上げていくのがペップの手腕であり、数シーズンに渡りチームの設定、配置、戦術を変えながら進化を続けています。
過密日程のプレミアリーグに輪をかけて、サウジアラビアへの移動も含めて大きな負担となりますが、CWCのタイトルを獲得し、シーズン後半戦への弾みに繋げたいですね。
FIFAクラブワールドカップ2023|優勝候補
アル・イテハド(開催国王者)
監督:マルセロ・ガジャルド
対抗の1番手となるのはアル・イテハドです。
今夏の移籍市場では、サウジアラビア国内のビッグ4と呼ばれるアル・ナスル、アル・ヒラル、アル・アハリ、アル・イテハドが、国家プロジェクトとして政府ファンドの恩恵を受け、カリム・ベンゼマ、ファビーニョ、カンテ、ルイス・フェリペといった欧州の第一線で活躍した選手たちを獲得しています。
セルティックでは日本人選手とともにプレーしたジョタも加入していますが、本人が退団を希望し、リーグ戦では登録外になったことが報じられ、9月以降の試合ではACLの試合のみ出場しています。
昨季にサウジリーグを制覇した開催国王者として出場しますが、大型補強後初のタイトルが掛かった大会であり、世界に挑む挑戦者として士気が高いことが予想されます。
補強選手以外で注目となるのは、カタールW杯のモロッコ代表メンバーでもあるFWハムダラーで、今季は公式戦16試合で12得点を記録し、得点力ではベンゼマを上回っています。
中盤のファビーニョ、カンテと、前線のベンゼマ、ハムダラーの並びは欧州のビッグクラブ並みのネームバリューを揃えており、見物となります。
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フルミネンセ(南米王者)
監督:フェルナンド・ジニス
対抗の2番手となるのはフルミネンセです。
コパ・リベルタドーレスでは、ボカ・ジュニアーズとの延長戦を制し、初の南米王者に輝きました。
監督を務めるジニスは、今年7月からブラジル代表の暫定監督としても指揮を執っており、フルミネンセと兼任しています。
そのジニスが掲げるフットボールは、ポゼッション・流動性・運動量であり、今季のリーグ戦では最終節を残して7位に着けていますが、上位6チームを相手にすべての試合でポゼッションで上回っており、ブラジルのグアルディオラと比喩されることもあります。
注目選手は、レアル・マドリードで数々のタイトル獲得に貢献し、オリンピアコスを経て古巣への帰還となったマルセロのほか、ヘルマン・カーノ、若手選手ではアンドレ、ジョン・ケネディがいます。
カーノは、2022年のブラジルリーグ得点王を達成し、今季も公式戦58試合で40得点を記録している35歳の鉄人ストライカーです。
アンドレは、すでに欧州の各クラブが注視している守備的MFの選手で、ケネディはコパ・リベルタトーレスの決勝戦で決勝ゴールを決め、一躍ヒーローとなった21歳のストライカーです。
ケネディに対してジニス監督は「地道に練習を積み重ねれば、間違いなく偉大な選手になる」と評価しており、将来的に欧州でプレーが見られるかもしれません。
各大陸の王者が集う今大会で、ジニス監督が得意とする攻撃的なポゼッションを体現できるのか、注目のチームとなります。
浦和レッズ(アジア王者)
監督:マチェイ・スコルジャ
大穴となるのは浦和レッズです。
今季限りでの退任が発表されているスコルジャ監督にとって、最後の仕事であり、J1最終節後のインタビューでも「人生を懸けて臨みたい」と語っています。
ポーランド国内で数々のタイトルを獲得したスコルジャ監督は、リカルド・ロドリゲス監督が築き上げたビルドアップを活かす形で短期間でチームを整備し、ACLの制覇やルヴァン杯での決勝進出、そしてシーズン終盤までJ1の優勝争いに絡みました。
シーズン後半戦は戦力不足に悩まされたものの、J1ではリーグ最少失点(27)を記録し、今季限りでの退任を惜しむ声も多く上がっていますが、ACLでのグループステージ残り1試合と、CWCの北中米カリブ海王者レオンとの初戦を制し、日本・アジア勢として浦和の好成績に期待したいですね。
そして選手面では、チーム得点王となったホセ・カンテが今季限りでの現役引退を表明しています。
J1最終節で初得点を記録した元日本代表の中島翔哉や、ルヴァン杯でニューヒーロー賞にも輝いた早川隼平など、来季への足掛かりとなるプレーにも期待したいですね。
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FIFAクラブワールドカップ2023|注目選手
アーリング・ハーランド(CF)
ハーランドが史上最年少でチャンピオンズリーグ通算40得点を達成 (23歳130日) 👏 #UCL pic.twitter.com/2SumYeqOsO
— UEFAチャンピオンズリーグ (@UCLJapan) November 29, 2023
所属:マンチェスター・シティ
年齢:2000年7月21日(23歳)
市場価値:1億8000万ユーロ(約286億円)
昨季は公式戦53試合で52ゴール9アシストを記録し、3冠(プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、FA杯)獲得に大きく貢献しました。
ハーランドはアスリート能力が高い選手で、194cmの長身ながらスピードとボディバランスを併せ持ち、裏抜けやカウンターでスピードを見せ、体を当てられても倒れないフィジカルで強引にシュートまで持ち込むことができます。
長いリーチを生かしたシュートは、足を鞭のようにして振り抜くため、スピードとパワーを兼ね備えており、エリア外からのゴラッソも多く決めています。
ボックス内でターゲットとなり打点の高いヘディングや、スペースに瞬時に走り込んでフィニッシュワークに繋げるなど、ストライカーとしての嗅覚にも優れています。
ポストプレーで溜めや時間を作ったり、レイオフによってもシティの前進をサポートしています。
2023年のバロンドロールでは惜しくも2位となったものの、バロンドール獲得に最も近い選手であり、CWCでの結果とタイトル獲得によって2024年の受賞に近づけたいですね。
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カリム・ベンゼマ(CF)
ベンゼマ🇲🇫🇲🇫🇲🇫
アル・イテハド🇸🇦🇸🇦🇸🇦 pic.twitter.com/bxeVbxt3Zo
— 。🏠🏠🏠 (@boka0102) June 6, 2023
所属:アル・イテハド
年齢:1987年12月19日(35歳)
市場価値:1500万ユーロ(約23億8000万円)
14年間在籍したレアル・マドリードでは数々のタイトル獲得に貢献し、2022年にはバロンドールを受賞したことで名実ともに世界トップのCFとして自身の価値を証明しました。
今夏の移籍市場では欧州の舞台から離れ、アル・イテハドと3年間で総額450億円という巨額な契約も話題となりました。
また、サウジアラビアは自身が信仰するイスラム教徒圏であることも大きな理由であると語っています。
ベンゼマはオールラウンダーなCFであり、マドリー時代はC.ロナウドを活かすために黒子役としてポストプレーやスペースメイクなど、チームのお膳立てに徹する選手でしたが、彼が退団後はエースストライカーとして類稀なる得点能力を見せました。
ボックス内での冷静さとアイデアで、正確なフィニッシュやアシストも記録できる選手で、チームのプレーの幅を広げてくれる選手でもあります。
勝者のメンタリティを持ち、ビッグゲームに強い選手であることから、アル・イテハドを牽引するキャプテンとしても今大会での活躍に注目です。
アンドレ・トリンダーデ(DMF)
🔴🟢⚪️André Trindade to Man City??? ⚪️🟢🔴
Rumors are that André Trindade was offered to Manchester City, there were negotiations involving Kayky(former Fluminense player), I’d accept 30M€+ Kayky, anything less than that is bad move to Fluminense
🗞@RealTolmie pic.twitter.com/2g9giaA6BF— Fluminense for foreigners (@Fluminense_eng) November 29, 2023
所属:フルミネンセ
年齢:2001年07月16日(22歳)
市場価値:1500万ユーロ(約23億8000万円)
すでに欧州の各クラブが注視している逸材で、特にリヴァプールは今夏に正式オファーを提出していたものの、ジニス監督から留意されたことと、アンドレ自身もコパ・リベルタトーレスの戦いを残すフルミネンセへの残留を希望したことから、移籍は実現しませんでした。
そして、見事にコパ・リベルタトーレスを優勝し、南米王者として今大会に出場します。
アンドレは、ゲームメイクに優れた守備的MFの選手で、フルミネンセのスタイルからポジションに捕らわれず、豊富な運動量でピッチ広くに顔を出してボールを引き出したり、相手を剥がして前進するプレーなど、ビルドアップやスイッチ役として欠かせない選手となっています。
南米の選手らしく足下の技術にも優れ、狭いエリアでもテクニックを駆使したり、体を上手く使ったボールキープにも長けています。
守備面では、その運動量から幅広いエリアをカバーできる選手で、ボール奪取するプレーやストッパーとしても貢献を見せます。
ブラジルリーグもまもなく最終節を迎え、CWCを経て一段落するタイミングで欧州への挑戦を決断するのか、アンドレの動向にも注目です。
アレクサンダー・ショルツ(CB)
アレクサンダー・ショルツは今シーズンのリーグ戦において34試合3060分出場 ✅
「全試合フル出場」を達成✅#urawareds #浦和レッズ pic.twitter.com/5hNcnrifGQ— REDSplug (@REDSplug) December 4, 2023
所属:浦和レッズ
年齢:1992年10月24日(31歳)
市場価値:220万ユーロ(約3億5000万円)
今季は浦和のJ1最少失点に大きく貢献し、相方のマリウス・ホイブラーテンとともにシーズンのベストイレブンにも輝きました。
ショルツは189cmの長身とフィジカルの強さを誇るCBで、昨季からはPKのキッカーを任されており、今季はJ1で7得点を記録するなど攻守に貢献できる選手です。
欧州時代にはチャンピオンズリーグの出場経験もあり、CBに求められるプレーを高水準で兼ね備え、Jリーグ屈指のCBとして安定したパフォーマンスを見せています。
スピード勝負はそれほど得意としていませんが、プレーを予測したポジショニングや対応の早さでカバーし、対人守備でも相手と間合いを詰めながら冷静に掻き出したり、時間を作り出すことで味方のサポートを待つプレーも安定した守備に繋がっています。
攻撃面では、インターセプトからそのままボールを持ち運び、ボールを前進させたり、フィニッシュワークにまで繋げるダイナミックなプレーも見せます。
CWCという大舞台で浦和の最終ラインを支えながら、攻撃でも起点となれるショルツのプレーに注目です。
フィデル・アンブリス(DMF,CMF)
Fidel Ambriz 5️⃣ ✨⚽️ pic.twitter.com/ubAgFlN1Hh
— Liga BBVA MX (@LigaBBVAMX) September 30, 2023
所属:クラブ・レオン
年齢:2003年3月21日(20歳)
市場価値:400万ユーロ(約6億3500万円)
浦和レッズと初戦を戦うレオンに所属する中盤の選手で、年代別のメキシコ代表に選出され、A代表に割って入るのも近い選手です。
アンブリスは、184㎝の長身から中盤でのフィルターとして機能する選手で、リーチの長い足でボールを掻き出したり、ボールホルダーに対して鋭く距離を詰め、プレーエリアを消しながら体を入れてボール奪取し、そのまま攻撃へと繋げます。
空中戦にも強いため、昨季はオプションとしてCBで起用される試合もあり、セットプレーではボックス内でターゲットにもなる選手です。
ビルドアップを円滑にする選手というよりも、ミドル・ロングパスで一気に局面を打開するプレーで攻撃を活性化し、自身もチャンスがあれば積極的にミドルシュートを打つなど、スピーディーなプレーも魅力的です。
A代表への選出、そして欧州に舞台を移す可能性も十分にある選手であり、CWCでの活躍によって一気にステップアップを果たすかもしれません。
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FIFAクラブワールドカップ2023|歴代優勝チームの一覧
開催年 | 優勝 | 2位 | 3位 |
2000 | コリンチャンス | ヴァスコ・ダ・ガマ | ネカクサ |
2005 | サンパウロ | リヴァプール | サプリサ |
2006 | インテルナシオナル | バルセロナ | アル・アハリ |
2007 | ACミラン | ボカ・ジュニアーズ | 浦和レッズ |
2008 | マンチェスター・ユナイテッド | LDUキト | ガンバ大阪 |
2009 | バルセロナ | エストゥディアンテス | 浦項スティーラース |
2010 | インテル・ミラノ | マゼンベ | インテルナシオナル |
2011 | バルセロナ | サントス | アル・サッド |
2012 | コリンチャンス | チェルシー | モンテレイ |
2013 | バイエルン・ミュンヘン | ラジャ・カサブランカ | アトレチコ・ミネイロ |
2014 | レアル・マドリード | サン・ロレンソ | オークランド・シティ |
2015 | バルセロナ | リーベル・プレート | サンフレッチェ広島 |
2016 | レアル・マドリード | 鹿島アントラーズ | アトレティコ・ナシオナル |
2017 | レアル・マドリード | グレミオ | パチューカ |
2018 | レアル・マドリード | アル・アイン | リーベル・プレート |
2019 | リヴァプール | フラメンゴ | モンテレイ |
2020 | バイエルン・ミュンヘン | UANLティグレス | アル・アハリ |
2021 | チェルシー | パルメイラス | アル・アハリ |
2022 | レアル・マドリード | アル・ヒラル | フラメンゴ |
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FIFAクラブワールドカップ2023|最多優勝チームと優勝回数、賞金
🏆FIFAクラブワールドカップ モロッコ2022
📋決勝:試合終了⏰
🇸🇦#アル・ヒラル 3-5 #レアル・マドリード🇪🇸🇸🇦#アル・ヒラル⚽️
26′ Marega
63′, 79′ Vietto🇪🇸#レアル・マドリード⚽️
13′, 69′ Vini Jr.
18′, 58′ Valverde
54′ Benzema⭐️レアル・マドリード⭐️優勝⭐️#ClubWC 2022🇲🇦 pic.twitter.com/VnLzOHxx2M
— #ACL 公式 (@TheAFCCL_jp) February 11, 2023
クラブワールドカップの最多優勝チームは、レアル・マドリード の5回(2014, 2016, 2017, 2018, 2022)です。
2022-23シーズン終了時点でチャンピオンズリーグの最多優勝チームでもあり、欧州勢としてはCWCに最多出場しています。
注目となる優勝賞金は、以下のようになります。(2023年12月4日のレート)
優勝 | 500万ドル(約7億3300万円) |
準優勝 | 400万ドル(約5億8700万円) |
3位 | 250万ドル(約3億6600万円) |
4位 | 200万ドル(約2億9300万円) |
5位・6位 | 100万ドル(約1億4670万円) |
7位 | 50万ドル(約7360万円) |
大会参加による移動、時差、そしてシーズン真っ只中で行われ、過密日程となる欧州勢にとっては、恩恵の少ない大会となっていることは否めません。
ですが、次大会となる2025年からは大幅にフォーマットが変わり、32チームが出場する4年に1度の大会となります。
欧州のシーズンに合わせた6月開催となるほか、参加するだけで2500万ポンド(約40億円)を獲得(予定)できるなど、大会規模も拡大し、より重要な大会となります。
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まとめ
FIFAクラブワールドカップ2023の優勝予想と注目選手、歴代優勝チームや最多回数、獲得賞金についてまとめてみました!
欧州以外の大陸でプレーする選手たちにとっては、スカウティングの場にもなり、自身のステップアップを意識した好パフォーマンスが見られる大会になります。
下馬評通り、欧州王者のマンチェスター・シティが優勝し、シーズン後半戦に向けて弾みを付けるのか、サプライズを起こすチームが現れるのか、注目です!
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